女性の転職人気企業ランキング
2015【ワーキングマザー】

育児との両立で、仕事や会社選びの基準は変わるのでしょうか。ワーキングマザーの転職人気企業ランキングの上位5社を職種別に見てみましょう。営業系は明治が、企画・管理系は花王が、それぞれ4位と5位にランクイン。明治は子ども向けの乳製品やお菓子、花王は洗剤やトイレタリー用品などワーキングマザーに身近な商品を多数扱っているメーカーで、親近感のある安定企業というイメージがあるようです。モノづくり系エンジニアは、プロクター・アンド・ギャンブル・ ジャパン（P＆G）が5位に入っており、商品力とともに、女性が活躍する企業としても知られていることがランクインの理由にありそうです。

販売・サービス系は3位にジェイティービー（JTB）、4位にファーストリテイリング、5位にLINEが入りました。JTBは、観光業界全体が2020年の東京オリンピックやインバウンド消費など、外国人旅行客の増加によって盛り上がっていることや、事業の安定感が支持されたようです。またファーストリテイリングは、世界的ブランドであるユニクロのリーズナブルな高機能商品というイメージがワーキングマザーの評価に表れました。LINEは、企業オリジナルスタンプで、自社商品やサービスをLINEと連携してプロモーションする動きも活発なことから、販売・サービス系職種の女性は、より身近なツールと感じているようです。クリエイティブ・専門職系は、5位に小学館がランクイン。児童誌、学習誌を出版する小学館は、育児経験が活かせる分野で力を発揮したい人に好感を持って受け入れられているようです。

ワーキングマザーの転職人気企業は、全体的に日々の生活や育児で身近に感じている企業や、実際に商品やサービスを利用して良いイメージを持っている企業が選ばれる傾向にあります。育児をしながらやりがいを持って活躍するために、企業そのものや商品への思い入れのある環境で働きたいという気持ちが表れているようです。