#021
2019.9.9
Q.「お局さま」的な先輩にみんなが気を使っている。
仕事のやり方が違うと思っても私も遠慮して何も言えない。
どうしたらいい?
先輩は立てなきゃいけないという気持ちもあるけど、
気を使いすぎてなんだか疲れる…
3人の専門家による回答は?
このモヤモヤにアドバイスしてくれた
スペシャリストはこちらの3人!
森もり子
漫画家・漫画原作者
小松美智子
精神保健福祉士・キャリアカウンセラー、株式会社メンタル・キャリア・ライド 代表
松田智恵子
dodaキャリアアドバイザー
Q.「お局さま」的な先輩にみんなが気を使っている。仕事のやり方が違うと思っても私も遠慮して何も言えない。どうしたらいい?
時として先輩に物申したいこともあるけど、なんだかいつもイライラしてそうだし、忙しそうだし、話しかけるなオーラが出ている気がする…。このモヤモヤを解消するアドバイスはこちら。
森もり子
まず「お局さま」という相手に敬意を払わない表現をするのはやめましょう。
その先輩女性はみんなに気を使わせる面倒な「お局さま」である前に、やる気があったりなかったりしながら毎日働いている一人の人間です。
先輩の仕事のやり方が違っていても何も言えないとのことですが、何も言わなくてもなんとか業務は進んでいくんですよね?
ではもしほかの先輩が同じやり方で仕事を進めていたとして、「お局さま」と同じくらい物申したくなりますか?「お局さま」だからという理由で、必要以上に彼女の言動を不快に思っていないでしょうか。
だとすれば彼女に敬意を払わないことで、あなたは無駄なエネルギーを使っています。
他人に敬意を払うことは、相手のためだけでなく自分のためにも大切なことです。
小松美智子
本来、経験豊富な先輩が職場にいるのは心強いはず。ですが今回のケースは、みんなが気を使い遠慮して何も言えない現状に戸惑いを感じているようですね。
仕事のやり方が違うことで、効率性や生産性にも影響が出るとしたら、会社にとっても不利益な状況にありますね。
みんなにとってどんな環境が楽しくやりがいを持てる職場になるのか、また、自分にとっては上司や先輩、職場仲間とどんな関係性であれば居心地が良くなるのか、「お局さま」をはじめとする職場のみなさんで率直に話し合えるといいのかなと思います。
まずは、全体での話し合いの場を設けていただくよう上司に提案してみてはいかがでしょうか。
松田智恵子
その「お局さま」は社内に誰か仲の良い人はいそうですか?
もし、「お局さま」に仲の良い人がいるなら、その人に相談すればと思いますよ。
誰も味方がいない人なら、仕事だけに目が行ってしまっている状況なのかもしれません。
周りが気を使っていることも分からないほどに必死ならば、きっと仕事にかけていることでしょうし、精神的に余裕がないのかもしれません
いずれにせよ「私も仕事を頑張りたいから一緒にやりたい」という気持ちを伝えればいいし、そうして同じ熱量を持って少しずつ仲良くなっていけば、意見が言える関係になっていくでしょう。他人を変えるより自分が変わるほうがラク。関係性をつくる努力をあなたから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 「お局さま」に気を使い何も言えなくてモヤモヤしている人は…
-
・「お局さま」ではなく、毎日働いている一人の人間として敬意を払う。敬意を払わないと結果的に自分が消耗する(森もり子)
・全員にとって、どんな職場環境や人間関係が楽しくやりがいが持てるのか率直に話し合ってみては(小松美智子)
・他人を変えるより自分が変わるほうがラク。相手と同じ熱量を持つ“同志”になれば、「お局さま」に認めてもらいやすくなる(松田智恵子)
というスペシャリストからのアドバイスがありました。
職場において“なりたい自分”を思い描いてそのために動き始めたら、見えなかった後輩の努力にも気付けるのかも。まずは何かしらのアクションを起こしてみると良さそうですね。
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識者プロフィール
- 森もり子
漫画家・漫画原作者 - 男性作家。2014年に発売した、返事をくれない彼氏を追い込むLINEスタンプ『もっと私にかまってよ!』が話題に。その後、Webメディアを中心に女性の心情をリアルに描いた漫画やコラムなどを連載。代表作に『大人のズル休み』『さよなら、ハイスクール』など。ヤングマガジンに連載された『ギャルと恐竜』原作担当。
- 小松美智子
- 精神保健福祉士・キャリアカウンセラー/株式会社メンタル・キャリア・ライド 代表/局アナウンサーから声優・ナレーターへ転身、現在の多岐にわたる活動に至る異例のキャリアの持ち主。大学や芸能プロダクション養成機関などでのキャリア講義、地域施設・精神科クリニックと連携し心の悩みを抱える方へのカウンセリング・心理検査に携わる。アニメ『蒼穹のファフナー THE BEYOND』に出演。
- 松田智恵子
dodaキャリアアドバイザー - これまで5,000人以上のキャリア支援に関わり、現在は、管理部門の方を専門とするキャリアアドバイザー組織の部長職も務める。女性の「キャリア」と「ライフ」に寄りそった「働き方提案」を得意とする。