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女性のモヤモヤを解消する100問100答

#099

2021.10.25

Q.不妊治療しようと考えているけど、仕事で迷惑かけたくない。
仕事と不妊治療の両立は可能?

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仕事を続けながら
不妊治療って
うまく両立できるのかな…?

不妊治療を考えているけど、仕事と両立できるかどうかが不安…。職場に迷惑をかけたくない…。

卵巣年齢をチェックできるキット「F check」を提供する株式会社F treatment社長の金藤美樹穂さんに、働く女性が不妊治療を続けるなかで生じやすい悩みについてアドバイスしていただきました。

不妊治療と仕事に関わる3つの問題「お金・時間・メンタル」

「不妊治療の悩みは、大きく“お金・時間・メンタル”の3つに分けられます」と金藤さん。3つの問題は個々に存在するのではなく、それぞれが重なりあい、影響し合っているそうです。

【お金・時間・メンタルの問題が重なり合うイメージ】

金藤美樹穂さん

金藤美樹穂さん(以下、金藤さん)

たとえば、「治療費が高額」という物理的な課題があったとします。不妊治療の場合は、さらに「いつまで出費が続くのか分からない」「治療がステップアップすることでより高額になるのでは」というメンタルの悩みが重なります。時間に関しても、「通院のための時間を捻出する」という物理的課題と「休みを取得したいと職場の人に伝える」というメンタル面の悩みの2つが発生しているのです。

それぞれの問題が重なり合った結果、大きなモヤモヤにつながりやすいとのこと。メンタルの不安が大きくなりすぎてしまうと、「仕事か妊活か」の二者択一に追い込まれてしまうことも。

金藤美樹穂さん

金藤さん

まずは、自分が何に対して不安になっているのかを分析しましょう。悩みの元が分かれば、自分が何をすればいいのかが見えてくると思います。

上の「時間に対する不安」で考えてみると「平日に病院に行く時間をどう作るか」が心配なケースがあります。その場合、
・「そもそも、平日に休みが取れない」(物理的)
・「有給休暇は取れるけど、残りが少ないのが心配」(物理的)
・「誰かに代わってもらえたら診察に行けるけれど、理由が言いづらい…」(メンタル面)
など、どこに悩みを抱えているのかが見えてきます。

でも、問題を分析するのは難しい…という方に向けて、自分が抱える悩みを分析するアプローチを金藤さんに教えていただきました。

悩みを分析する方法①:誰かに相談する

不妊治療について、周囲に話せる相手がいれば相談するのも方法の一つです。

金藤美樹穂さん

金藤さん

自分で自覚できていないけどモヤモヤすることがあるときに、誰かに話すことで悩みを言語化できます。さらに、言語化した悩みを自分で聞くことで、頭の中が整理できるメリットがあります。

悩みを分析する方法②:紙に書き出す

誰かに話すことが難しい場合は、紙に書き出す方法もあるそうです。

不妊治療について思うことを、なんでもいいので紙に書き出してみましょう。書き終わったら、その内容を「この悩みはお金、この悩みは時間」と振り分けます。分類していくうちに、たとえば「私の悩みはお金に関するものが多いのか」と可視化できるようになりますよ。

大きなモヤモヤを分解できたら、次は悩みの解消法と「仕事と不妊治療の両立」に向けたヒントを見ていきましょう。

仕事には人が大きく関わっているため、金藤さんに挙げてもらった「お金・時間・メンタル」に加え、自分に関わる「人」についても考えていきましょう。

20の質問に答えて仕事やプライベートで抱えやすいモヤモヤタイプを診断!
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お金の悩みの解決法:パートナーとの話し合いや制度の活用など多角的にアプローチを

まずは、不妊治療に大きく関わるお金の問題について。不妊治療は、保険適用されない治療もあるため、高額になりやすい傾向があります。

・不妊治療の検査

⇒最初の基本的な検査(血液検査、超音波検査、卵管造影検査)の合計で4万~6万円くらい

・タイミング法

⇒1周期あたり1万~2万円

・人工授精

⇒1周期あたり合計2万~3万円

・体外受精/顕微授精

⇒15万円台~50万円

※不妊治療の助成制度があります。詳しくはこちらをご覧ください。

不妊治療に関する助成制度とは?対象となる治療や助成金を解説

しかし、お金に関する悩みは物理的なものだけではありません。

金藤美樹穂さん

金藤さん

不妊治療の費用負担が大きくなると、家や車の購入など、大きくお金が動くことにお金を使いにくくなってしまいますよね。このように、治療費そのものの不安に加え、お金にまつわる将来的な不安が心の中にたまってしまうことも考えられます。

妊娠・出産したら子育てにもお金は必要となると、治療費だけにお金をかけることにも不安が残りますよね。それでは、どのようにお金の不安を解消すればいいのでしょうか。

お金に関する解決策①:マイルストーンを置いてパートナーと話し合う

まずは、一緒に不妊治療に臨むパートナーとの話し合いが大切です。

パートナーと話し合うときのコツを先に見たい方はこちら!

金藤美樹穂さん

金藤さん

実際に不妊治療を始めてみないとどのくらい費用がかかるのかは分かりませんが、治療を続けていると、「この状態っていったいいつまで続くのかな」と不安が増してしまいます。モヤモヤをためすぎないためにも、パートナーと話し合いをして、こまめに吐き出しておくことが大事です。

たとえば、「人工授精に3回チャレンジしたら、次のステップについて担当医師の見解も踏まえて二人で話し合う」などのマイルストーンを置き、パートナーと話し合ってはいかがでしょうか。「治療を半年続けたら」のように期間で区切ってもいいですね。話し合うことで、気持ちの余裕も生まれるはずです。

お金に関する悩みの解決策②:公的な補助を活用する

公的な制度を活用して、金銭面の負担を軽くする方法もあるそうです。体外受精や顕微授精など、とくに費用負担の大きい不妊治療の場合、要件を満たせば国や自治体から助成を受けられるかもしれません。

金藤美樹穂さん

金藤さん

公的な制度は、年月とともに内容が変わる可能性があります。たとえば、2022年から不妊治療への保険適用の動きが出ていたり、それに伴って現在の助成制度が拡充されていたりします。新しい制度がスタートしたときには、少し前から不妊治療を開始した人も対象になる可能性があります。一度調べて「自分は適用されないな」で終わりではなく、定期的に情報を追うことをおすすめします。

不妊治療に関する助成制度とは?対象となる治療や助成金を解説

お金に関する悩みの解決策③:民間のサービスを活用する

「不妊ローン」と呼ばれる不妊治療を対象とした銀行のローンや保険会社の商材を利用して負担を軽くするのも一案です。

金藤美樹穂さん

金藤さん

公的な制度と同様に、民間でも不妊治療を対象としたさまざまなサービスが生まれています。こちらも定期的に情報をチェックしておくといいでしょう。勤務している会社にも不妊治療の補助制度があるかもしれないので、一度調べてみることをおすすめします。

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時間の悩みの解決法:会社の休暇制度を確認しよう

続いては、時間に関する悩みです。不妊治療は生理周期や排卵日にあわせて治療をするため、通院のスケジュールを立てづらいケースもあるそうです。

金藤美樹穂さん

金藤さん

治療の際には、排卵日を確認する際に腟の中にエコーを入れて卵胞がどのくらい育っているかを見ることがあります。「この日に排卵しそうだから」と指定された日にスケジュールを調整して通院しても、卵胞が育っていなければ「じゃあ、2日後にもう一回来てください」と再受診が必要になることも。

朝一番の時間に予約をすれば、通院してから出勤できるかもしれません。しかし、同じように考える方は多いため、急だと都合の良い時間に予約を取りづらいのが現状です。

また、予約時間に行ってもそこから診察までの時間が日によっても違うため、仕事を休んで通院しなければならないことが多いそう。一度ならまだしも、何度もそのようなことが続くと、会社に対して後ろめたさを感じてしまう人もいるようです。実際に仕事と不妊治療を両立できている人はいるのでしょうか。

金藤美樹穂さん

金藤さん

仕事と不妊治療を両立されている方は、フレックスタイム制度がある会社に勤務されていたり、比較的時間の融通が利きやすい職についていたりすることが多いように思います。

一方で、コロナ禍でリモートワークが増えたことにより、周りの目を気にせず治療ができるようになった方も一定数います。

とはいえ、ずっとオフィスにいないといけない方や接客業の方は、途中で仕事を抜けることができないため、お休みを取らざるを得ません。このように、働き方や仕事内容によって不妊治療との両立の難易度には開きがあります。

通院に加え、治療の影響による不調で休まざるを得ない場合もあります。腹痛や頭痛、めまいなどの身体的な不調に加え、メンタル面の不調も生じるそうです。

金藤美樹穂さん

金藤さん

ここで悩ましいのが、頭痛やイライラなどの比較的重くはない不調のときです。ただでさえ通院で休みを取得しているのに、これ以上休んでいいのか、不調を抱えながらどこまでがんばればいいのかなどの判断に悩まれる方がいます。

スケジュール調整の難しさに加え、職場の人への業務のしわ寄せなどの申し訳なさから、仕事を辞めて治療に専念する人もいるそうです。一方、「治療だけに専念できる状態がかえってストレスになるケースもある」と、金藤さん。

金藤美樹穂さん

金藤さん

仕事との両立が難しくて退職を選んだものの、家で不妊治療だけに向き合っていると、かえって不安が大きくなってしまう方もいます。仕事が本当に好きで、楽しいと思うのであれば、続けることで気分転換になる面もあると思いますよ。

仕事と不妊治療を両立するために、時間とメンタルに関する悩みにどうアプローチするのが良いのでしょうか。

時間に関する悩みの解決策:会社の不妊治療に関する制度を調べる

会社によって、設けている制度や取得方法などはさまざまです。

金藤美樹穂さん

金藤さん

制度によっては、通院のために中抜けした分の賃金を差し引かれることも。また、不妊治療に使える休暇制度が整っていても、かなり前から申請しないと休暇を取得できないケースもあります。

まずは、会社にどのような制度があるのかを調べてみましょう。また自分の有給休暇がどのくらい残っているのかも確認しておくとよいでしょう。

人(パートナー)に関する悩みの解決法:不妊治療の知識レベルをそろえて温度感を合わせよう

人に関わるメンタルの負担は見過ごせないもの。こと不妊治療においてパートナーにまつわる悩みを抱く人も少なくないといいます。まずは、パートナーとの話し合いについて、押さえておきたいポイントを教えていただきました。

パートナーへの伝え方のコツ①:ライフプランを共有する

金藤美樹穂さん

金藤さん

相手が子どもを望んでいるかどうかも分からない段階で、いきなり不妊治療を切り出すと、相手との間に温度差が生じてしまいかねません。まずは「将来のことを一緒に考えよう」と伝えて、互いのライフプランを理解し、共有するところから始めてみてはいかがでしょうか。

話のなかで子どもが欲しいとなったら、「いつごろ産むのがいいかな」と具体的に考えてみるのもいいですね。出産時期を逆算していくうちに、パートナーも「◯歳で出産するとなると、そろそろ本格的に子どものことを考えないといけない」と現実的なこととして意識できるようになるはずです。

また、不妊治療を始める前に、お金やキャリアについて話し合っておくといいそうです。

金藤美樹穂さん

金藤さん

時間の融通が利きにくい仕事の場合、不妊治療を進める過程で治療の中心となる女性が転職や退職を考えることもあるかもしれません。そうなると、これまで築いてきたキャリアや収入にも影響します。

不妊治療や子育てを考えて仕事をセーブするのか、今の働き方を継続したほうがいいのかなど、パートナーとのキャリア設計を考えるところからスタートするといいでしょう。

パートナーへの伝え方のコツ②:不妊治療に関する知識の差を埋める

相手と足並みをそろえるためには、不妊治療の知識の差を埋めることも大切です。

金藤美樹穂さん

金藤さん

知識の差は、不妊治療の温度差にもつながります。たとえば、知識の差があると「年齢的にもそろそろ不妊治療を考えないと」と切実な思いを伝えても、パートナーからは「いやいや、まだ大丈夫でしょう」と楽観的な返事が返ってきてしまうことも。

不妊治療を切り出す際には、数値などの客観的な情報を提示するとパートナーにも受け止めてもらいやすいようです。今はコロナ禍で不妊治療専門クリニックの説明会がオンライン開催される機会も増えたので、一緒に参加してみるのもいいかもしれません。

また、「F check」のように卵巣年齢をチェックできるキットを使ったり、医療機関でブライダルチェックを受けたりして、その検査結果をもとに話をするのも方法の一つ。勉強し始めると熱心になるタイプの方も一定数いるので、そうなると理想的ですね。

パートナーへの伝え方のコツ③:アプリなどのツールを活用

治療の経過報告やちょっとした情報共有などの方法もいくつかあるそうです。

金藤美樹穂さん

金藤さん

病院で行った検査や治療について、パートナーと情報共有をすることもありますよね。口頭やメッセージアプリでもいいですし、パートナーと共有できる妊活アプリを活用するのも一つの方法です。検査の時期や内容を記録できるアプリもあるので、その中からパートナーとの連動機能がついたものを選んでみてはいかがでしょうか。それぞれに合う方法でコミュニケーションツールを考えられるといいと思います。

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人(職場)に関する悩みの解決法:自分の要望を整理しよう

不妊治療していることを伝えるかどうかも含め、悩みを抱えがちな職場への対応。不妊治療と仕事の両立をサポートする取り組みが公的にも行われています。

・「両立支援助成金(不妊治療コース)」

次の①~⑥のいずれかまたは複数の制度について、利用しやすい環境整備に取り組み、不妊治療を行う労働者に休暇制度・両立支援制度を利用させた中小企業事業主が支給要件をすべて満たせば、助成金を受け取れる可能性があります。

  • ① 不妊治療のための休暇制度(特定目的・多目的とも可)
  • ② 所定外労働制限制度
  • ③ 時差出勤制度
  • ④ 短時間勤務制度
  • ⑤ フレックスタイム制
  • ⑥ テレワーク

・「不妊治療連絡カード」

参考:厚生労働省 仕事と不妊治療の両立について

不妊治療を行う医師に治療の時期や配慮が必要なことを記入してもらい、会社に提出します。会社に不妊治療をすることを伝えるときや会社の制度を利用するときなどに活用できます。

このような後押しもあり、会社側にも不妊治療をサポートするような環境を整える動きが出ているようです。

しかし、「会社に不妊治療を打ち明けるかどうか」は人によって判断が分かれるところ。有給休暇取得にあたり会社に理由を伝える必要がないため、本来であれば、職場に不妊治療について話さなくても問題ありません。どうしても知られたくない人は、無理に言う必要はありませんが、話すことで配慮してもらえることも多いようです。

会社の誰に相談すればいいのかを見ていきましょう。

伝える相手①:上司

まずは、直属の上司に話すといいそうです。

金藤美樹穂さん

金藤さん

勤怠管理をしている上司に伝えると働き方の相談もできますが、理解してもらえないのであれば、さらに上の上司に相談するのもいいですね。

伝える相手②:人事担当者

上司に伝えるのが難しい場合は、人事に話すのもいいとのこと。

金藤美樹穂さん

金藤さん

人事に相談すると、制度についてもアドバイスをもらえる可能性があります。人事から上司に伝えてもらうよう働きかけることもできますよ。

伝える相手③:保健師、産業医

保健師や産業医のいる会社であれば、選択肢はさらに広がります。

金藤美樹穂さん

金藤さん

体のことやメンタル面で相談したいことがあれば、保健師や産業医に話すといいと思います。

相談する際には、自分がどうしたいのか、周囲にどうしてほしいのかなどの要望を整理しておくことが大事なのだとか。

金藤美樹穂さん

金藤さん

たとえば上司に相談する際に、休みを取りたいのか、時間の融通が利きやすい部署に異動をしたいのかなどの要望を伝えないと、上司もどう対応していいか分かりません。

これから不妊治療をスタートする方は、クリニックを受診してからスケジュールを伝えてもいいですね。たとえば、「突発的に通院が発生することもあり、多いときは週2回のペースで有給休暇を取得する可能性もあります。治療の影響で体調不良になることもあるので、サポートしてもらえるような体制は可能でしょうか」と今と変わるところを伝えると、上司もイメージしやすいと思います。

職場の人に相談する際には、オンラインでもいいので口頭で伝えることが大切とのこと。メールなどの文面にするよりも、自分の意思を伝えやすくなり、認識の齟齬も生まれにくくなるそうです。

会社側からの意見として、人材コンサルティング会社、株式会社人材研究所代表取締役の曽和利光さんにもアドバイスをいただきました。

曽和利光さん

曽和利光さん

会社側・上司の立場から考えると、休み・フォロー体制を作る上で「不妊治療をしています」と相談してもらったほうが仕事はスムーズに進むと思います。
しかし、上司には伝えにくい・理解してもらえないかもと不安に思う方もいますよね。その場合、まずは「人事」に相談することをおすすめします。人事に対して「上司にどのように伝えたら良いか」を聞いてみましょう。

また、上司に相談する際は「チームに情報を開示するか」を明確に伝えましょう。「上司以外には言わない」、または「チーム全体は難しいけれど、サポートをお願いする方には伝える」など、開示範囲を明確にしておきましょう。センシティブな情報なので、誤って誰かに伝わってしまわないように事前にすり合わせておきましょう。

最後に、不妊治療と仕事の両立に悩む女性に金藤さんからのメッセージを紹介します。

金藤美樹穂さん

金藤さん

メンタルケアのためにも、誰かとコミュニケーションをとってこまめに話すことは大切です。周囲の人に相談するのもいいですが、センシティブな内容のため、話しづらい面もあると思います。そういうときは、不妊治療中の人が集まるSNSやコミュニティなどを利用して、同じ悩みを抱える人とやり取りするのもいいですね。とはいえ、不妊治療中の仲間が妊娠したりすると、複雑な気持ちを抱くこともあるかもしれません。

たとえば、妊活者専用のSNSで、センシティブな投稿には鍵をかけられる機能がついたサービスもあり、妊娠報告などを目にしなくていいような配慮がされています。SNSなどを活用することで治療のステップや年齢など自分と似た条件の方とつながることもできるため、情報収集にも役立つと思います。

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まとめ

不妊治療しようと考えているけど、仕事で迷惑かけたくない。仕事と不妊治療の両立は可能?

「お金・時間・メンタル・人」のどの悩みなのかを分解して考えよう

パートナーと話し合い、不妊治療の温度感・知識レベルを合わせておく

職場に話すか話さないかは自分自身で決めていい。話す場合は職場への要望と情報開示範囲を明確にしておく

大きなモヤモヤを抱えているようでも、それを一つひとつ分解すれば原因や解決の糸口が見つかるはず。まずは自分の悩みの正体を知り、無理のない方法からアプローチすると良さそうです。

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識者プロフィール

金藤美樹穂/顔写真

金藤美樹穂(きんとう・みきほ)
株式会社F Treatment社長執行役員。リクルートグループにて、転職・婚活・結婚領域で、主に新規事業立ち上げとグロースに従事。重度の生理痛で長年の婦人科通院、結婚後の不妊クリニックへの通院経験から、「女性の健康や、妊活・不妊の知識不足」を実感し、株式会社F Treatmentの社長に就任。女性自身のヘルスリテラシー向上を目指し、妊娠出産とキャリアの両立をうまく図りながら、希望するライフプランを描ける女性を増やすことを目指している。1児の母。エグゼクティブMBA取得。

曽和利光/顔写真

曽和利光(そわ・としみつ)
株式会社人材研究所代表取締役。京都大学教育学部教育心理学科卒。リクルート、ライフネット生命などで採用や人事の責任者を務め、2011年に株式会社人材研究所を設立。日系大手企業から外資系企業、メガベンチャー、老舗企業、中小・スタートアップ、官公庁等、多くの組織に向けて人事や採用についてのコンサルティングや研修、講演、執筆活動を行う。著書に『人事と採用のセオリー』(ソシム)、『組織論と行動科学から見た人と組織のマネジメントバイアス』(ソシム)など。
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