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女性のモヤモヤを解消する100問100答

#098

2021.10.04

Q.キャリアについて相談したいけど友達には話せない…。
相談相手が欲しい!

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誰かに悩みを相談したいけど、
相手が見つからなくて…。

キャリアやプライベートに関する悩みや不安を誰かに話したいけど、親や友達には相談しづらいもの。フラットに相談できる相手が欲しいけれど探し方が分からないという方もいるのではないでしょうか? そこで、働く女性のキャリアスクールを運営し、メンターのマッチングなども行うLiLi株式会社代表の廣岡絵美さんにアドバイスしていただきました。

「誰かに相談したい=前進している」とプラスに考える

女性の場合、結婚や出産、育児など、ライフイベントに伴う選択を迫られる機会も多いもの。「そんなとき一度立ち止まって考えたり、将来に不安を覚えたりして、誰かに相談したいと思うのは自然なこと」と廣岡さんはいいます。

廣岡絵美さん

廣岡絵美さん(以下、廣岡さん)

コロナ禍では将来への不安がさらに加速していて、解決の糸口がない不安が押し寄せていると感じます。ただ、相談相手を見つけたいと考えている時点で気持ちがポジティブに向いているわけなので、自分は二重丸だと考えてほしいです。

そのうえで、働く女性がどんな人に相談するといいのか、廣岡さんは次のように述べます。

廣岡絵美さん

廣岡さん

モヤモヤを抱えている自分に何か一つでもきっかけやヒントを与えてくれる人です。私のキャリアスクールの生徒の多くは、過去に自分と同じような経験をした人や自身のロールモデルなどの信頼できる人に話を聞いてもらい、後押しや実体験からくるリアルなアドバイスをしてほしいと感じているようでした。

相談相手を見つける方法3つ

現在15人のメンターがいる廣岡さん。自身の経験からも「相談相手は複数いたほうがいい」といいます。

廣岡絵美さん

廣岡さん

相談相手が複数いると、一つの悩みについて複数の意見を聞けたり、悩みによって相談相手を選べたりするメリットがあります。それに、同じ人にばかり相談してしまうと、その人の世界観しか見られなくなってしまい、考え方が偏ってしまう可能性があります。

相談相手を探すときに、社内でロールモデルを見つけるのもいいですが、プラスアルファとして会社以外でも誰かいるとなお良いと思います。何のしがらみもなくフラットに相談できる相手を社外で見つけることは、とても重要です。

とはいえ、外部で見つけるとなると途端にハードルが上がります。ここで、廣岡さんに相談相手を見つける方法を教えてもらいました。

① 信頼できる人からの紹介

まずは、家族や知人などの信頼できる人から紹介してもらう方法です。

廣岡絵美さん

廣岡さん

これは、長年メンターを探してきた私がある人と出会えたきっかけでもあります。『廣岡さんの話を聞いていると、この人とすごく合うと思う』と知人から教えてもらいました。

私の場合は紹介者にセッティングしてもらったのではなく、まずはその方が登壇するイベントに足を運びました。話を聞いていたら、その内容が自分に刺さりすぎてしまって。イベント終了後に追いかけて名刺交換をしてもらい、メールを送ってメンターになってもらいました。

② サードプレイスを活用する

続いては、習いごとやオンラインのコミュニティなどを活用する方法です。

廣岡絵美さん

廣岡さん

習いごとやオンラインのコミュニティなどでは、共通の趣味を持つ人が集まるので話が合いやすいですよね。似たような価値観の人と出会えるきっかけにもなります。

③ 外部サービスを利用する

さらには、外部で提供するサービスも活用するといいとのこと。

廣岡絵美さん

廣岡さん

私たちが取り組んでいるようなメンターをマッチングするサービスを利用したり、キャリアアドバイザーに相談したりするのもいいと思います。マッチングでは相談者とメンターの価値観を重視していて、みなさん気軽に相談してくださいます。

ここで、メンターを選ぶ際の注意点を教えてもらいました。

廣岡絵美さん

廣岡さん

キャリアについて相談したときに、本人の経験やスキルが伴わないアドバイスをしてしまう人は要注意です。たとえば、大きな夢に一足飛びで向かわせようとしたり、「ラクに稼げるから」と安易にフリーランスへの転向を勧めたりするケースがあります。

でも、本人にビジネススキルやマインドなどの土台ができていない状態では、仮にフリーランスになったとしても継続して稼ぐのは難しいですよね。スキルが伴わないまま新しいことに挑戦しようとした結果、うまくいかなくてすぐにあきらめてしまうことになりかねません。

キャリアで夢を持つことはすばらしいですが、一気に駆け上がれるものではなく、一段ずつ上っていくもの。積み重ねていくなかで社会的な信用も得られます。そのためには、順序立てたキャリアプランニングが不可欠です。

今の自分の目標に対して、現実的とはいえないアドバイスには要注意。相談相手を見極めるポイントになりそうです。

相談相手になってもらうには、駆け引きよりも熱意を伝えよう

「この人に相談に乗ってもらいたい」と思う人に出会えたら、相手に何をどうアプローチしたらいいのでしょうか。

廣岡絵美さん

廣岡さん

相談したいと思えるような方は活躍されているでしょうし、忙しい可能性が高いですよね。そのなかで自分の思いを伝えるには、テクニックや駆け引きではなく、「自分が全力で前に進みたいと思っている」という熱意が大切です。多くのメンターと接するなかで、相手は損得勘定で動くのではなく、“心”で動いてくれると感じます。実際に、私もメンターになってほしい方に熱意をたっぷり込めたメールを送りました。

自分が抱えている悩みがはっきりしていなくても大丈夫です。先ほども言いましたが、その方に相談したいと思った時点で“前に向きたい自分”がいるわけですから。とはいえ、あいまいな伝え方をしては相手も時間を割いてくれないので、“前を向きたい自分”をしっかり言語化してアピールしましょう。

自分の思いを伝える際に、「なぜこの人に相談したいか」の理由があればなおいいそうです。変な駆け引きをせずに、素直に助けを求められたら、相手も頼られてうれしいものなのかもしれません。

こまめな連絡と行動で信頼関係を構築すべし

相談相手ができてゴールではなく、そこから信頼関係を構築する必要があります。廣岡さんが実践している相談相手と信頼を築く方法について教えてもらいました。

① 月に1回は連絡する

困ったことがあったときだけ相手を頼るのではなく、定期的に連絡をすることは大事です。

廣岡絵美さん

廣岡さん

私もメッセンジャーやLINE、電話、ランチなど、さまざまな方法でメンターとコミュニケーションを取っています。相談がないときは近況報告をするなどして、連絡をしない期間が1カ月以上にならないよう気をつけていますね。

② “気づき”を行動に移す

相談しっぱなしにするのではなく、相手から得られた“気づき”を活かすことも大切です。

廣岡絵美さん

廣岡さん

相談相手のアドバイスから得られた気づきや学びを自分に落とし込むために、まずは行動に移しましょう。一歩踏み出すのが不安で行動できない人もいますが、時間を置いてしまうと悩みがまた振り出しに戻ってしまいます。小さなことでもいいから動いてみてください。

動けたことに自信を持って、その都度自分をほめながら、また行動に移す。この繰り返しが大事です。行動したら、その結果も含めて相手に報告しましょう。自分の助言をもとにあなたが行動してくれたことを知れば、さらにアドバイスをもらえるようになり、いい関係性を構築できるようになります。

最終的に決めるのは自分

ここまで相談相手の見つけ方や信頼関係の構築方法について教えてもらいましたが、「アドバイスをもらって、最終的にどうするかを決めるのは自分自身」と廣岡さんはいいます。

廣岡絵美さん

廣岡さん

大事なのは、自分軸を持つことです。キャリアスクールを運営していると、Webデザインやプログラミングなどの“はやりのスキルを身につけること”にとらわれてしまっている方が一定数います。つまり、「そのスキルを使ってどんな夢を達成したいのか」が見えていない状態です。

このような状態では、キャリアと結びつかない“点”のスキルばかりが増えてしまいかねません。まずは一度立ち止まって「自分は何者で、どんな強みや軸があるのか。将来なりたい自分がいて、そのための手段としてこのスキルを学ぶ」というところまで落とし込むことが大切です。

自分の軸を見つけるには、自己分析が必要とのこと。ただし、「ひとりで自分のすべてを掘り下げることはできない」と廣岡さんは断言します。

廣岡絵美さん

廣岡さん

自分で見えている部分は、あくまでも氷山の一角でしかありません。顕在化しているところだけを掘り下げても潜在的な部分は分からないままです。

自己分析にはテクニックが必要なので、私たちのような外部サービスやキャリアアドバイザーなどのプロの力を頼ってください。キャリアアドバイザーと聞くと転職の際に相談する人のようなイメージをされる方もいますが、じつはそんなことはなくて。モヤモヤしている状態で相談しても大丈夫なので、まずは思いきって動いてみましょう。

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まとめ

気軽に相談できる相手が欲しい。どうしたらいい?

相談相手は複数いたほうがいい

相談したい人が見つかったら、熱意を伝えよう

相談や報告など、月に1回は連絡して信頼関係を構築しよう

相談して得られた気づきを行動に移そう

最終的に決断するのは自分。自分軸を見つけるためにプロの力を借りることも大切

悩みを抱え込まず、誰かに相談したいと思った時点で前進している証拠。プロの力を借りて自分軸を持てるようになれば、相談相手からのアドバイスや気づきをより有効に活用できるようになりそうです。

Profile

識者プロフィール

廣岡絵美

廣岡絵美(ひろおか・えみ)
LiLi株式会社代表取締役。新卒で全日空(ANA)に入社し、23歳で結婚、出産のため退職。キャリアがないまま主婦、母親になったことでキャリア復帰の難しさを目の当たりにし、社会に出る前の女子学生にキャリアを積むことの重要性を教えるために女子学生に特化した就活塾を7年間主宰。2014年に現在のLiLi株式会社を設立。現在は、働く女子のキャリアスクール「LiLi」や女子学生の就活サポートコミュニティなどを運営する。
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