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女性のためのキャリアアドバイス 女性のためのキャリアアドバイス

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仕事への悩みを抱えるあなたにキャリアアドバイザーが「後悔しない働き方」をアドバイスするこのシリーズ。今回は働く女性に伺った「今後のキャリア・仕事を改めて考えるタイミング」の調査結果をもとに、多く寄せられるお悩み事例とそれに対するアドバイスをご紹介します。

Advice会社から必要とされるようなスキル・経験を身につけましょう。

dodaキャリアアドバイザー 坂本真由美
キャリアアドバイザー
坂本真由美

「今後、仕事・キャリアを改めて考えるタイミング」調査では、結果の上位を結婚・出産といったライフイベントが占めました。最近は福利厚生制度や勤務時間など就業条件で転職先を選ぶ女性が増えており、今回の調査結果とともに、「環境が変わっても長期就業したい」という意識の表れを感じることができます。
私がよくお伝えするのは、周囲から必要とされ、期待されている状況であればこそ、働くモチベーションを高く維持できるということです。逆に、制度や条件が魅力的な会社であっても、周囲に気を遣ってはそれらを活用できず、結果的に長く働き続けることが難しいケースも少なくありません。だからこそ、これまで以上に「会社になくてはならない存在」を目指してスキル・経験を積み、「真に会社から求められる人材」になりましょう!

今後、仕事・キャリアを見直す“きっかけ”になりそうなものは何ですか?

◆各項目をクリックすると、働くことに関するお悩み事例と、アドバイスをご覧いただけます。

順位 項目 投票数
1位 妊娠・出産 1297票
2位 入籍・結婚 1120票
3位 育児 1084票
4位 倒産・転勤・異動などの状況 930票
5位 家業・親の職業 692票
6位 習い事・趣味・課外活動 609票
7位 家族の介護 520票
8位 配偶者の転勤 516票
9位 テレビ・本・映画の影響 477票
10位 起業・友人からの誘い 273票
11位 海外留学(ワーキングホリデー含む) 208票
12位 不動産購入 188票

2009年4月22日〜4月24日にかけて、25〜34歳の正社員/契約社員の女性2,500人を対象に、インターネット上で調査。(回答は複数選択式)

1位 妊娠・出産

「今の会社には産休制度がないので、制度が整っている会社に転職したいです。」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

取得の前例がない、上司や周囲が知らないなどの理由で、「自社に産休制度がない」と誤った認識を持っている方が大変多くいます。産休(産前産後休暇)は労働基準法第65条に定められた権利なので、たとえ就業規則に記載がなくても取得を請求することができます。「なんとなく産休が取りにくい」といった雰囲気の問題があるなら、まず先輩や人事担当者に相談をしてみましょう。そこでどうしても解決に向かわなければ、転職を考えてみてはいかがでしょう。

2位 入籍・結婚

「結婚後も働きたいのですが、今の部署が忙しく続けられそうにありません。」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

異動ができない、今の仕事でキャリアアップしたい、などの理由で転職を検討するのであれば、面接での転職理由の伝え方に注意をしましょう。忙しさの捉え方は会社により異なるため、そのまま伝えては「暇を求めて転職を希望しているのでは?」と、ネガティブに受け取られてしまう場合があります。結婚後も意欲的に働きたいという前向きな姿勢に加えて、なぜその仕事を志望するのかを掘り下げて伝えるようにしましょう。

3位 育児

「仕事と育児が両立できる会社を探しています。」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

残業の有無だけでなく、同じ境遇の社員がいるかどうかを確認することも、会社選び一つの目安になります。ただ、人により仕事の進め方が異なるので、自分が理想とする働き方をしている社員が在籍していたとしても、その環境がそのまま自分にも当てはまると考えるのは早計です。制度や風土に期待する以上に、子どもの体調不良で急な休みを取るなどしたときに周囲が快く協力してくれるように、日ごろから信頼関係を築く意識が大切です。

4位 倒産・転勤・異動などの状況

「会社が倒産しそうなのですが、今のうちに転職すべきでしょうか。」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

実際に転職するかどうかは別としても、まずは転職活動を始めてみましょう。経営が行き詰ると平日を休みにする会社もあり、転職活動がしやすい環境になります。会社が倒産し無職になってしまうと、金銭・精神面で厳しさを覚える方が多く、また離職期間が長くなれば次の勤務先が探しにくくなるリスクが考えられます。会社への情から転職へ足を踏み出せない方もいますが、後悔のないよう、活動しながら考えてみるのが良いでしょう。

5位 家業・親の職業

「将来的に家業を継ぐことが決まっているのですが、選考で伝えたら評価が下がりますか?」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

「いつかは辞めてしまう」ことを意味するので、マイナスの心象を与えることのほうが多いでしょう。ただ家業に通じる業種・職種への就業を希望しているなら、目的志向や計画性をプラスに評価されるケースもあります。必ずしも会社に伝える必要はありませんが、半年後や1年後といった直近の予定なのであれば、入社後のトラブルを避けるためにも、正直に伝えて判断を仰ぐというのも一つの方法です。

6位 習い事・趣味・課外活動

「趣味でやってきたことを仕事にしたいのですが、実務経験がないと難しいですか?」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

中途採用は即戦力を求める企業が多く、実務未経験者には狭き門なのが実状です。特に、フラワーコーディネーターなど華やかなイメージの仕事や、DTPデザイナーなど人気資格の求人には、経験者からの応募だけでも相当な数が集まります。それでも挑戦する場合には、「経験はないけれど会ってみよう」と会社に思ってもらえるよう、作品(写真)を添えて応募するなどして、「やりたい」ではなく「できる」と言える何かを伝えましょう。

7位 家族の介護

「家族の介護に理解がある会社で働きたいです。」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

転勤のない仕事に就き、要介護者の近くで生活することは難しいことではありません。ただ事情があるとはいえ、残業がほとんど発生せず、急な休みにも理解がある会社を探すのは難しいでしょう。会社の制度や社風に働きやすさを求めすぎるのではなく、日ごろから効率よく仕事をして早く帰宅できる努力をし、突発的な休みや早退に周囲が協力してくれるような環境を“自分で作る”という意識を持ちましょう。

8位 配偶者の転勤

「夫が転勤を命じられたのですが、自分も同じ場所で正社員転職ができるでしょうか。」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

土地勘がないことを除けば、通常の転職活動と大差はありません。選考上、重要なのは転勤の頻度です。一回命じられたら当面の間はないのか、2〜3年ごとに定期的に発生するのかによって、採用する側の心象は異なってきます。頻繁に発生するのであれば正社員での転職が厳しい場合もあるので、派遣社員やパート社員などの雇用形態も候補に挙げて、職探しをすることをお勧めします。

9位 テレビ・本・映画の影響

「ヨーロッパのようにワークライフバランスが整った会社で働きたいです。」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

定時で帰って家族を大事にする、といったワークスタイルに憧れる方は多いですが、日本で同じ働き方ができる会社はまだまだ少ないのが現状です。会社の社風や社員の働き方を変革する意識を持つか、スキルを身につけて仕事をコントロールできるようになれば、希望の働き方に近づくでしょう。会社の制度や風土に求めるだけでなく、目指す姿を実現するような努力をしましょう。

10位 起業・友人からの誘い

「友人と起業したいので、実力が身につく会社に転職したいです。」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

どんな事業で起業をするか、根幹の部分を明確にしたら、次は起業するために何の知識を得たいのか、今の会社だとなぜそれができないのかを整理しましょう。将来自分の店を持ちたいという方であれば、チェーン展開をしている大手企業のノウハウを学ぶ方法や、趣味の合う個人店で経営を覚えていく方法など、様々な選択肢があります。どちらにしてもやりたいことを明確にして、具体的な転職先を考えるようにしましょう。

11位 海外留学(ワーキングホリデー含む)

「ワーキングホリデーに参加するのですが、終了後の転職活動のために気をつけることはありますか?」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

参加した本人は自己成長に繋がったと感じていても、それを面接でうまく伝えられないがために人事に理解されず、「何も考えていなかったのではないか」と見なされることがあります。せっかくの経験を単なる離職期間と見なされては歯痒い思いをするので、何のためにワーキングホリデーに参加し、どんな経験をして、何を学ぶのか、目的をできるだけ明確に持って臨むと良いでしょう。

12位 不動産購入

「家の購入を検討しているのですが、今後転職で困ることはありますか?」

キャリアアドバイザーからのアドバイス

全国にオフィスがある会社の総合職や、定期的な転職が発生する職種を希望する場合は、持ち家をどうするか事前に考えておくことが必要になります。また住宅ローンを組むと月々の返済額から必然的に必要な収入額が決まってくるので、転職の条件を狭めるとは言えるでしょう。一方、転職後に購入を検討する場合も、在職期間の短さから金融機関の審査に通らないことがありますので、転職のタイミングに気をつける必要があります。

働くあなたの悩みを、キャリアアドバイザーに話してみませんか?

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