#026
2019.10.14
Q.服装とメイクは自由だけど、先輩の視線が痛い。
オフィスカジュアルはどこまでがOK?
オフィスカジュアルって、どこまでがOK?
オシャレは楽しみたいけれど社会人としてきちんとマナーも守りたい…!
オフィスカジュアルとオフィスメイクのマナー。皆さんは正しく守れている自信はありますか?
ビジネスマナーインストラクターの谷澤史子さんに、職場では避けたほうがよい服装やメイクについてお伺いしました。
オフィスカジュアルで気をつけたいポイント
職場での服装やメイクのマナー。寒さ対策としてロングブーツを履きたい冬や、暑さで肌の露出が自然と増えてしまう夏など、季節ごとにボーダーラインが気になる方も多いのではないでしょうか。
オフィスカジュアルが一般的になってきた最近では、どこまでがマナーの許容範囲内なのか、その境界線があいまいに感じられたり、分からなくなってしまったりすることもありますよね。
そこで今回は、ビジネスマナーインストラクターでイメージコンサルタントの谷澤史子さんに、職場では避けたほうがよい服装やメイクについてお伺いしました。
マナー違反になってしまう服装は?
「一年の中で、オフィスカジュアルのマナー違反をしやすい時期が夏と冬です。
まず、暑い季節に気をつけたいポイントは、やはり肌の露出具合。夏はロング丈のスカートにサンダルを合わせるなど、リラクシーなファッションを楽しむ方が多いですが、スタイリングによってはNGファッションに該当してしまうこともあるので注意しましょう。
次に、寒い季節に気をつけたいポイントは、防寒ファッションの楽しみ方。ファーコートやカラータイツなど、一歩間違えるとビジネスシーンにはふさわしくない格好になる可能性があります」と谷澤先生。
やはりオフィスカジュアルは、季節によってそれぞれ気をつけたいポイントが変わるようです。それでは、具体的にどのようなファッションがマナー違反に当たるのか、早速みていきましょう。
働く女性のためのオフィスカジュアル一問一答!
夏のファッション編
Q.職場で着るのを避けたほうがいいアイテムはありますか?
A.アメリカンスリーブ、オフショルダー、ワンショルダー、キャミソール、透け感のあるトップスです。
二の腕はすべて出してもOKですが、デコルテや肩が大きく出てしまうオフショルダーやアメリカンスリーブのトップスは、職場にはふさわしくありません。
また、中に着ているキャミソールが透けるトップスもドレッシーな印象に見えるので、職場では避けたほうがよいでしょう。
Q.ロング丈のスカートやマキシ丈のワンピースはOKですか?
A.足首が見える丈感であればOKです。
あまり裾が長いと、足さばきが悪く動きづらいため、7分丈ぐらいの足首がきちんと見える丈感のアイテムを選んだほうが無難です。
Q.サンダルは職場で履いてもOKですか?
A.NGです。
最近ではサンダルでもOKの職場も増えてきていますが、きちんとした印象には映らないため、ビジネスマナー的には好ましくないアイテムです。職場では、つま先かかかと、どちらかを隠せる「ミュール」や「オープントゥパンプス」などで、夏のオシャレを楽しむことをオススメします。
加えて、つま先が露出するパンプスは、ストッキングを着用せずにフットネイルをきちんと塗った状態で履くのがマナーとなります。
※オフィスカジュアルがOKの職場と仮定して、着用を避けたほうがよいアイテムを選定しています。
冬のファッション編
Q.寒いからロングブーツやムートンブーツを履きたいけど、問題ない?
A.防寒アイテムなので、通勤時はOKです。
オフィスでは外出時のように防寒は必要ないので、出勤したら履き替えましょう。
Q.ボアコートやモヘヤ素材のトップス、ファーアイテムなど冬特有の素材は?
A.こちらも通勤時であればOKです。
ただし、ファーコートは出勤スタイルとしては華美な印象に見えるので、避けたほうがよいでしょう。
Q.カラータイツや柄タイツなど、ベージュや黒のストッキング以外もOK?
A.NGです。
柄タイツは遊び着の印象が強いので、ビジネスシーンにはふさわしくありません。カラータイツは、グレーやネイビーなど、落ち着いた色合いならOKです。
オフィスメイクのマナー違反。見極めは華美に見えるカラーや質感
ベージュを基調としたメイクが理想とされているオフィスメイクですが、毎日同じメイクでは飽きてしまうことも。メイクのマナーを知ることで、ルールを踏まえてメイクの幅を広げることができます。
気になるネイル&フットネイルのマナーについても伺いました。
オフィスにふさわしいとされているメイクの基本は、程よく血色感があって健康的に見えるナチュラルメイク。華美に見えてしまう鮮やかなカラーでなければ、トレンドのブラウンリップやバーガンディーのアイシャドウも取り入れてOKですよ。
オフィスメイクのマナー違反。気になる一問一答
Q.避けたほうがいいアイシャドウは何ですか?
A.大粒のラメが入ったものや、ブルーやグリーンなどの鮮やかな原色系のカラーです。
ラメや原色系のカラーは、ドレッシーな印象を与えるため、職場には向きません。また、蛍光灯を使っているオフィスでは、ラメやアイシャドウの色味を強く感じることもあるので、注意しましょう。
Q.赤リップの使用はOKですか?
A.テクスチャーによってはOKです。
パキッとしたマットな赤リップはNGですが、透け感のあるナチュラルな赤リップはOKです。メイクをしても血色が悪く見えてしまうという方は、リップの色味を濃くすると健康的に見える場合もあるので、ぜひ試してみてください。
Q.カラーマスカラや、カラーアイライナーの使用はOKですか?
A.NGです。
ブラウンに見えるような「ピンクブラウン」などの落ち着いたニュアンスカラーであればOKですが、ブルーやグリーンなど、見てすぐに色味が伝わるカラーはNGです。遊び心のあるメイクは、休日に楽しみましょう。
Q.職場でのNGネイルを教えてください。
A.鮮やかな原色系のカラーや、ダークカラーのミラーネイルはNGです。
オフィスではベージュやピンク系など、落ち着いたカラーのネイルが理想です。
またネイルアートは、基本的にはグラデーションやフレンチネイルならOKとされています。最近では、メタリックな質感の「ミラーネイル」がはやっていますが、ベージュやピンクなど、肌なじみの良いカラーであれば許容範囲だと思います。
まとめ
- オフィスカジュアル&オフィスメイクのNGは……
-
・ 肌の露出が気になるオフショルダーやアメリカンスリーブなどのトップスやサンダル
・ ファーコートやカラータイツ&柄タイツ
・ 大粒のラメが入ったアイシャドウや、鮮やかな原色系のカラーアイテムなど
職場での服装やメイクの自由がどんどん広がっている今、マナーもアップデートする必要があります。明日からは、この記事のマナーを参考に毎日のコーディネートやメイクを考えてみてくださいね。
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識者プロフィール
- 谷澤史子(たにざわ・ふみこ)
- イメージコンサルタント、カラーアナリスト、ビジネスマナーインストラクター。独自のメソッドで、OL・ビジネスマンから起業家や政治家まで、幅広いニーズに対応したコンサルティングやコーポレートブランディング業務を行う。イメージコンサルタントの育成スクールを、東京・名古屋・千葉・横浜で開催。著書『一瞬で好かれる初対面の技術』(すばる舎)ほか。