#025
2019.10.07
Q.後輩にお説教をした後の気まずい空気が苦手。
上手に切り替えるにはどうしたら?
怒らなきゃいけないときだってある!
だけど…その後の空気が最悪。どうしたら…
3人の専門家が出した答えは…?
このモヤモヤにアドバイスしてくれた
スペシャリストはこちらの3人!
森もり子
漫画家・漫画原作者
小松美智子
精神保健福祉士・キャリアカウンセラー、株式会社メンタル・キャリア・ライド 代表
松田智恵子
dodaキャリアアドバイザー
Q.後輩にお説教をした後の気まずい空気が苦手。上手に切り替えるにはどうしたら?
後輩を怒った後の後味の悪さを感じている人は多いはず。気まずい空気を切り替えたいけど、どうフォローしたらいいのか分からない…そんなモヤモヤにスペシャリスト3人が出した答えは?
森もり子
後輩からすると「気まずいと思うなら最初から説教するなよ!」って感じです。切り替えるもなにも、そもそも最初から空気悪くしなきゃいいのでは?
説教をした後で気まずい空気になってしまうのは、あなたが感情的になっているからだと思います。説教をする前に、後輩の何が間違っていて今後どうしてほしいのかをちゃんと頭の中で整理しておけば、あとはそれを後輩に淡々と伝えるだけなので、気まずい空気は生まれないはずです。
小松美智子
そんなときは、後輩ができていることやいて助かっていることなど、感謝の気持ちも言葉にして伝えてみましょう。手紙やメールでも良いかもしれません。
また、相手の気分を害したのであれば、素直に謝罪することも信頼関係を築くうえでとても大切ですね。「説教」をしたとき、後輩の“人格や能力”を否定するような言い方になってはいませんでしたか? 否定したつもりがなくても“行動の改善指摘=人間否定”と受け取る人もいます。相手に合わせた言葉の選択と、人そのものと切り離した“行動改善”の話であることの説明が必要です。
また、改善方法を提示せずできていないことだけの指摘や、自分にとっての“当たり前”を相手に求めてしまうとチーム協働は成り立ちません。そもそも「説教をする」というスタンスが協働において必要であるのか、チームで話し合ってみても良いかもしれませんね。
松田智恵子
“お説教”を“叱ること”“怒ること”と履き違えていませんか?
お説教は上から叱責することではありません。怒って終わりなのはただ自分の気持ちをぶつけているだけ。“話し合い”に変えましょう。
そして、お説教した本人が次の手を考えられていたら気まずくなりません。次の手とは、後輩に改善策を考えさせたり、アドバイスをしたりすることです。後輩の行動が変わることがゴールなので、お説教ではなく目的をすり合わせるための建設的な話し合いをしましょう。
あとはアンガーマネージメントで気持ちを整えるのも良いですね。
まとめ
- 後輩にお説教をした後の気まずい空気を上手に切り替えるのが苦手でモヤモヤしている人は…
-
・感情的にならず今後してほしい行動について淡々と伝えること(森もり子)
・人格否定になっていないか、自分にとっての当たり前を押し付けていないか確認(小松美智子)
・次のアクションについて考えさせたり、アドバイスしたりすると気まずくならない(松田智恵子)
というスペシャリストからのアドバイスがありました。
あくまでも改善のための健全な話し合いであることを前提に、冷静に指摘してあげれば、前向きな空気に変わるのかもしれません。
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識者プロフィール
- 森もり子
漫画家・漫画原作者 - 男性作家。2014年に発売した、返事をくれない彼氏を追い込むLINEスタンプ『もっと私にかまってよ!』が話題に。その後、Webメディアを中心に女性の心情をリアルに描いた漫画やコラムなどを連載。代表作に『大人のズル休み』『さよなら、ハイスクール』など。ヤングマガジンに連載された『ギャルと恐竜』原作担当。
- 小松美智子
- 精神保健福祉士・キャリアカウンセラー/株式会社メンタル・キャリア・ライド 代表/局アナウンサーから声優・ナレーターへ転身、現在の多岐にわたる活動に至る異例のキャリアの持ち主。大学や芸能プロダクション養成機関などでのキャリア講義、地域施設・精神科クリニックと連携し心の悩みを抱える方へのカウンセリング・心理検査に携わる。アニメ『蒼穹のファフナー THE BEYOND』に出演。
- 松田智恵子
dodaキャリアアドバイザー - これまで5,000人以上のキャリア支援に関わり、現在は、管理部門の方を専門とするキャリアアドバイザー組織の部長職も務める。女性の「キャリア」と「ライフ」に寄りそった「働き方提案」を得意とする。