#024
2019.9.30
Q.過去の失敗を引きずって、仕事に自信が持てない。
切り替え上手になりたい…
大きな仕事のミス、ささいなミス、それによる上司からの叱責。
リカバリーしたいけど、気持ちを切り替えられない…
3人の専門家が出した答えは…?
このモヤモヤにアドバイスしてくれた
スペシャリストはこちらの3人!
森もり子
漫画家・漫画原作者
小松美智子
精神保健福祉士・キャリアカウンセラー、株式会社メンタル・キャリア・ライド 代表
松田智恵子
dodaキャリアアドバイザー
Q.過去の失敗を引きずって、仕事に自信が持てない。切り替え上手になりたい…
仕事の失敗から立ち直れず、後ろ向きなまま業務に取り組む日々。ずっとビクビクしながら仕事をして、さらなる失敗を生むなんて悪循環に陥りそうで…そんなモヤモヤにスペシャリスト3人が出した答えは?
森もり子
あなたに必要なのは、失敗したときに叱ってくれる人や慰めてくれる人ではなく、笑ってくれる人なのかもしれません。
ということで、詳細は伏せつつも過去の失敗をネタにして、SNSに載せましょう。共感リプライや「いいね!」がつくたびに「私の失敗って笑って済む程度のもんだったよな」「みんな通ってきた失敗なんだ」と落ち着くことができます。そのうち「これから失敗してもネタにすればいいや」と割り切って仕事ができるようになるはずです。
褒められた勤務態度ではないかもしれませんが、ビクビクしながら仕事するより、もっと力を抜いて仕事をするほうがいいと思います。
小松美智子
「また失敗したらどうしよう」と自分の“気持ち”に焦点が当たると不安が大きくなりますね。
一度、気持ちと切り離し、“行動と思考”に焦点を当ててみましょう。これまでのミスを振り返り、具体的にどんなシチュエーションでどんなミスをしたのか書き出して分析してみてください。
見落とし、計算ミス、報告漏れ、聞き間違え、解釈のすれ違いなど、どんなミスが多かったのか傾向を知ることで、今後の対策を立てることができます。「どうしよう(不安)」ではなく「どうすべきか(改善)」という視点に立つと、切り替えやすいかと思います。
松田智恵子
そもそも、なんのためにその仕事をお願いされているのか、理解した上で取り組めていますか?
目的が分かっていないから、齟齬が起き、ミスが生じるのでは。多くの叱責はミスで怒られているというよりも、依頼者から見たときに目的を理解していないと認識され怒られることが多いように感じます。
ミッションに対して正しく仕事をしていたら怒られません。たとえ業務の過程でミスしても、目的に向けてきちんと軌道修正し、物事を進めていたら問題ありません。
もし目的を理解していることを上司に理解してもらっていないなと感じるならば、理解している事実を上司にも知ってもらう必要があります。
そのためには、目的を主語としたリカバリー案を提案してみてください。そうすると信頼度も上がり、信頼されれば、気持ちも自然と切り替わると思いますよ。
まとめ
- 過去の失敗を引きずって、気持ちを切り替えられずにモヤモヤしている人は…
-
・守秘義務を守りつつSNSに失敗談を投稿し、笑い飛ばしてもらう(森もり子)
・ミスを振り返り、傾向と対策を考える(小松美智子)
・与えられた仕事の目的を理解し、リカバリー案を提案。信頼回復すれば気持ちも上向きに(松田智恵子)
というスペシャリストからのアドバイスがありました。
失敗してしまった過去にばかり目を向けず、それをどう活かすか。次のアクションを検討するほうが健全な精神状態を取り戻せるのかもしれませんね。
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識者プロフィール
- 森もり子
漫画家・漫画原作者 - 男性作家。2014年に発売した、返事をくれない彼氏を追い込むLINEスタンプ『もっと私にかまってよ!』が話題に。その後、Webメディアを中心に女性の心情をリアルに描いた漫画やコラムなどを連載。代表作に『大人のズル休み』『さよなら、ハイスクール』など。ヤングマガジンに連載された『ギャルと恐竜』原作担当。
- 小松美智子
- 精神保健福祉士・キャリアカウンセラー/株式会社メンタル・キャリア・ライド 代表/局アナウンサーから声優・ナレーターへ転身、現在の多岐にわたる活動に至る異例のキャリアの持ち主。大学や芸能プロダクション養成機関などでのキャリア講義、地域施設・精神科クリニックと連携し心の悩みを抱える方へのカウンセリング・心理検査に携わる。アニメ『蒼穹のファフナー THE BEYOND』に出演。
- 松田智恵子
dodaキャリアアドバイザー - これまで5,000人以上のキャリア支援に関わり、現在は、管理部門の方を専門とするキャリアアドバイザー組織の部長職も務める。女性の「キャリア」と「ライフ」に寄りそった「働き方提案」を得意とする。