#075
2024.04.09
Q.頑張っても報われない。
仕事で評価されるにはどうしたらいい?
こんなに頑張っているのに報われない…
誰にも見てもらえてない気がする。
努力は無駄に終わるのかな?
仕事で頑張ったとしても、必ずしも努力した分の見返りがあるわけではありません。とはいえ、頑張っても報われない仕事を続けても、モチベーションは下がっていく一方…。
「もう少し評価されてもいいのでは?」そう思い悩むビジネスパーソンに、dodaキャリアアドバイザーの柏木あずさが報われる方法をアドバイスします。
目次
そもそも「仕事で報われる」ってどういう状態?
まず明確にしておくべきなのは、仕事で報われるとは具体的にどうなることを指しているのか、なぜ頑張っても報われないと感じるのか、ということ。
「報われないと思う理由は個人によって異なるため、何をもって報われたと感じるかによってアプローチの仕方も変わってくる」と柏木は言います。
dodaキャリアアドバイザー
柏木あずさ(以下、柏木)
上司や会社に対してどういう不満を抱いていて、何を求めていて、どうなれば報われるのか。きちんと言語化してみましょう。
頑張っても報われないと思ってしまう3つの原因
柏木によると、頑張っているのに報われないと感じる代表的な原因は以下の3つ。
- ①必要とされている実感が得られないから
- ②昇進したいのにできないから
- ③労力に対して対価が見合っていないから
それぞれの原因に対する解決法を見ていきましょう。
頑張った分だけ報われたと感じるためには?
解決法①:組織が求める頑張りの方向性を捉える
これは、必要とされている実感が得られない場合の解決法です。
頑張っているのに誰からも褒められず、認められている実感が得られなくて報われないと感じるケース。これは、“組織にとって必要とされたい”という承認欲求が満たされれば報われるのだそう。
承認欲求を満たすには、次のアドバイスを参考にしてください。
柏木
どうしたら組織に喜んでもらえるかを考えてみてください。組織は今何に困っているのか、何があればより良くなるのか、周りをよく見て仕事を工夫してみましょう。
頑張って、ていねいに仕事をこなすことより、実はスピードを求められていたりするかもしれませんよ。
頑張っても報われないと感じるのは、組織が求める頑張りの方向性を捉えられていないからかもしれません。
周りが求めていることに応えていくスタンスに切り替えれば、組織にとってかけがえのない人材になれる可能性があります。
上司から何か指示を受けたときは、その背景や目的を具体的に聞いて、仕事で何を求められているのかを把握するように心がけましょう。
解決法②:昇進するためにすべきことを確認する
これは、昇進したいのにできない場合の解決法です。
もし結果を出しているのに報われないなら、組織が昇進の意欲を把握していなかったり、昇進の基準が違っていたりするかもしれません。
柏木
昇進するには目に見える成果を出すことが前提。勤続年数が長くなれば自動的に昇進できるわけではありません。もちろん成果を出しても昇進できないこともあります。
ただ言えるのは、やみくもに昇進に向けて頑張るより、昇進するために組織が求める人材やスキルを確認したほうがお互いにとっていいのではないか、ということです。
確かに、求められていることをあらかじめすり合わせられていたら効率的に頑張れそうです。評価面談の際に、昇進を希望していることとセットで伝えてみるとよいかもしれません。
あわせて、会社が自分のキャリアパスをどのように想定しているのかを聞いてみるのもよいでしょう。
あなたが思っている以上に、会社はあなたの将来を考えてくれているかもしれません。
解決法③:転職活動を通じて視野を広げてみる
これは、労力に対して対価が見合っていない場合の解決法です。
昇進に興味があるというよりも、対価として受け取る給与をアップしてほしいケース。
会社と交渉して自分が納得できる額まで報酬を上げてもらえれば、「頑張っても報われない」とモヤモヤする状況から抜け出せるかもしれません。
ただ、こればかりは業界の相場や会社の制度の関係でどうにもならないことも多く、現実的には難しいことも。
ですが、「解決方法がないわけでもない」と柏木は話します。
柏木
現在の対価が労力に見合っていないと感じる場合、まずは自分の経験やスキルがほかの会社ではどのように評価され、対価はどれくらいなのかを知ることが大切です。
その手段の一つとして、転職活動があります。誤解されやすいのですが「転職活動をすること=転職すること」ではありません。
転職活動を通じて視野を広げてみることをおすすめします。
転職活動をして企業から内定をもらっても、最終的に転職するかどうかはそのときに決めればよいのですね。
柏木
ほかの会社と比較して、今の職場のほうが自分のスキルや経験を高く評価してくれるということが分かれば、仕事への取り組み方や意識が変わると思います。
そうすれば、給与アップへの新しい道筋も見えてくるかもしれません。
反対に、ほかの会社のほうが納得のいく対価が得られそうであれば、転職活動に本腰を入れてもいいでしょう。
転職活動を通して自分の市場価値を知ることができたり、長期的なキャリアプランを見直せたりもするんですね。
柏木
もし、どうやって転職活動を始めたらいいのか、転職先をどう選んだらいいのか、一人では判断がつかないなら、ぜひキャリアアドバイザーに相談してみてください。
スキルや経験を一緒に棚卸しした後に、どの業界なら評価されそうか、年収アップへの道筋が描けそうか、などをアドバイスしますよ。
まとめ
- 仕事で頑張っても報われないとモヤモヤしている人は…
-
・どういう状態になったら報われると感じるのか言語化してみる
・必要とされれば報われるなら、組織が求めるものに応えるように仕事をする
・昇進できたら報われるなら、評価面談の際にすり合わせる
・年収アップで報われるなら、ほかの会社でどのように評価されるか知る機会をつくる
というアドバイスがありました。
「自分は頑張っても報われないのか…」とあきらめるのではなく、上記のアドバイスを参考にアプローチしてみてはいかがでしょうか。
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識者プロフィール
- 柏木あずさ
国家資格キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー - キャリアアドバイザーとしてインテリジェンス(現:パーソルキャリア)に入社後、10年以上にわたり営業・販売接客など顧客と接する部門での経験を持つ方の転職を幅広く支援。産休・育休を経て復帰してからは、女性の働き方はもちろん、キャリアとライフの双方の視点から転職活動を親身にサポートすることを心がけている。