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女性のモヤモヤを解消する100問100答

#074

2024.04.09

Q.出世できないのはなぜ?
頑張っているのに私だけ昇進できない…

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なんで私だけ評価されないの?
出世している人と私の違いって何?

同期が出世する中、同じように頑張っていても自分だけ役職がつかず、モヤモヤしていませんか?

dodaキャリアアドバイザーの柏木あずさが、「出世できない」悩みの解決策や、昇進するために押さえておくべきポイントについて解説します。

そもそも、本当に出世することを望んでいるか

柏木は、前提として「本当に出世したいのか?」を自分に問うことが重要だと話します。

出世できないことで悩むというより、実態は「年収と労働が割に合わない」「正しく評価されていない」ことに不満を持っているケースが多いのだとか。

さらに、柏木は次のように指摘します。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

dodaキャリアアドバイザー
柏木あずさ(以下、柏木)

働き方が多様化している昨今、出世することがすべてではありません。マネジメントが得意な人は昇進しやすいかもしれませんが、専門職の人はその専門スキルや技術を極めるのが自分に合っているケースもあります。

いずれにせよ、自分らしく働くことが何より大事なのではないでしょうか。

周囲が昇進・昇格という分かりやすいキャリアを築いていくと、つい焦ったり不安に駆られたりして自分と比べてしまいがちですが、キャリアの積み上げ方は人それぞれ

自分に合ったキャリアとは何か、まずはそれを考えることが大事なようです。

仕事量と給料が見合わない…私、会社から評価されてる?

出世したくてもできない原因は?

先述のとおり、本当に出世したいのか自問自答した結果、本気で出世したいと思ったなら、まずするべきなのは昇進できない原因を探ること。柏木は次の3つが代表的な原因だと指摘します。

努力の方向性が会社の意向と異なっている

例えば、英会話スクールや資格取得など社外活動にいそしんで、仕事ではない時間外労働に対しての評価を求めているケース。

いくら仕事のためになると思った上での活動だとしても、その努力が会社が求めているものではなかったり、経営ビジョンに沿わなかったりする場合は、なかなか評価につながりません。

心当たりがある人は、自身のキャリアビジョンと会社の意向にズレが生じていないか、一度上司や会社に相談してみることをおすすめします。

会社から期待されていることと自分が望むキャリアの方向性が違うので不安です

成果を出していない、もしくは伝わっていない

会社という組織に所属している以上、社員一人ひとりにそれぞれ求められている役割があります。そしてその役割をこなし、何らかの成果を出す必要があります。

「頑張っているのに出世できない」と悩んでいる人は、もしかして「時間をかけたことや努力したこと自体に満足してしまっている」ということはないでしょうか?

「仕事のためになれば」と頑張ることはとても素晴らしい心意気ですが、最終的に成果を上げられていないと評価にはつながりにくいのが現実です。

ただし、総務や経理、一般事務など、成果を数値化しづらい業務もあります。その場合は、「何を・いつまでに・どうするか(どうしたか)」と目標と達成した結果をセットにして成果を伝えるとよいでしょう。

また、近年はリモートワークが増加したこともあり、社内のコミュニケーション自体が希薄化しているケースも多く聞かれます。

対面で成果報告することが難しければ、チャットツールなどをうまく利用して、少しでも上司と話す機会を増やすように心がけましょう。

受け身の姿勢で仕事をしている

仕事をきちんとこなしていても、受け身の姿勢でいるとなかなか昇進にはつながりません。受け身のスタンスによる弊害は、実は多岐にわたります。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

柏木

例えば、受け身でいるとタテ・ヨコのコミュニケーションが十分に取れていない可能性があります。

積極的にコミュニケーションを取れないと、社内外で信頼関係を築くのが難しいだけでなく、仮に昇進しても、他部署との連携や部下とのやりとりに不安を覚えてしまうでしょう。

さらに、受け身でいると社内外の人間関係に影響して昇進しづらいだけでなく、昇進したいことすら伝わらない可能性もあると、柏木は指摘します。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

柏木

上司の指示に忠実なだけで昇進できるとは限りません。上司が自分の頑張りを見てくれているはず、組織が自分にチャンスを与えてくれるはずなど、受け身の思考は捨てましょう。

本当に昇進したい意思があるなら、自分がどうありたいかを上司に伝えてみてはいかがでしょうか。

自分としては意欲的に仕事をしていても、控えめな性格が影響して、受け身な印象を与えてしまう場合もあります。

昇進して出世したいなら、仕事に対して受け身だと思われないように、自ら上司にアピールすることが重要なようです。

とはいえ、自分の意思やこれまでの実績を伝えるのはなかなかハードルが高いもの。どのように伝えるべきなのでしょうか。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

柏木

上司に昇進への意欲を伝えるタイミングとしては、評価面談がベストでしょう。評価面談の際に、上司とゴール設定をするのです。ゴールが昇進なら、そのために何をするかを上司と決めます。

例えば、『私は昇進したいと思っています。そのために、この半期こういうことに取り組みたいと思います』と約束し、次の評価面談の際にその約束が果たされているか振り返ります。

評価面談の際に昇進したい意思を伝え、そのためにするべきことを上司と設定することで、上司も昇進を視野に入れて評価してくれるようになるようです。

わたしって適正に評価されている?
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管理職に昇進して出世していくためのポイント

いくら昇進の意思を伝え、そのための行動をとっていても、残念ながら昇進が確約されるわけではありません。実際にどのような素養を持った人が出世していくのか、柏木は次のように話します。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

柏木

管理職に求められることの一つとして挙げられるのは、視座が高いこと。具体的には、成功体験を体系化して周囲に伝えていけるような“再現性が高い人”が出世して管理職に就いているようです。そのような人は、見ている幅が広く、ビジネスの観点でものを考えていますよね。

たしかに属人的なやり方だと組織で共有することができません。自分の視点だけでなく、会社全体を考えて行動できる人が昇進しやすく、結果的に出世していくようです。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

柏木

逆を言えば、管理職で組織全体のビジネスの流れを見ていない人は少ないでしょう

例えば、お客さんの立場に立った提案はできても、どれくらいの費用対効果なのか、利益を追求しているのか、そういった観点がないとビジネスは成立しませんよね。視座が高い人はそういう観点で行動できます。

このように管理職に昇進して出世していくためには、自分の業務だけでなく、同時にチームや会社全体の利益まで考えられるような、広い視野を持つことが大切だということですね。

そして、日々の仕事にも細かく目標を設定し、さらに長期的なキャリアプランも明確にすることが重要です。

意識して多くの人とコミュニケーションを取り、新たな役割や初めての業務にも自らチャレンジしていく前向きな姿勢を示せると良いですね。

それでも出世できないなら、転職も検討してみよう

どんなに努力していても、会社の業績が悪くて昇進できなかったり、会社の評価制度が自分に合わなかったりなど、自助努力ではどうにもならない外的要因で昇進できないケースもあります。

そのような場合は転職を検討するタイミング。柏木は次のようにアドバイスします。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

柏木

まず、会社の業績が要因で転職を検討しているのであれば、成長している業界を選びましょう。具体的には、社会情勢の変化に対応できているかを見て、将来性や伸び幅があるかどうかを判断してください

例えば、これだけリモートワークが進んでいて、インターネットがフル活用されている状況を見たら、そういう業界を選んでみるのも一つの手かもしれませんね。

まずは時流を捉えて業界の動向を追うことが重要なようです。

業界以外にも、ベンチャーと大手企業、どちらを選んだほうが昇進のチャンスがあるのか、違いはあるのでしょうか。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

柏木

成長産業のスタートアップは新しい組織が拡大していくフェーズなので、マネジャーを増やしていることが多いです。また、人事制度の運用が柔軟なので、個人の責任範囲が広く、実績を作りやすいため、昇進するチャンスも多いでしょう。

一方で、昔からの会社でも新規事業に積極的に取り組んでいる企業も多いです。いずれにしても、伸びている業界に入れば昇進できるチャンスが多いということになります。

それと同時に考えるべきなのは、「これまで身につけたスキルや経験を活かすことができる環境であるかどうか」だと柏木は話します。

dodaキャリアアドバイザー柏木あずさ

柏木

昇進を目的として転職を検討しているのに、未経験の職種に挑戦するとなると、ゼロベースからになってしまいます。目的を昇進にするなら、これまでやってきたことを活かせるところに転職するべきでしょう。

自分の目的がはっきりしない方は、キャリアアドバイザーとのカウンセリングで言語化してみると軸を定めやすくなるのでおすすめです。

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まとめ

出世できなくてモヤモヤしている人は…

出世することだけがキャリア形成ではない。自分らしく働くことが何より大事。

努力の方向性が間違っていないか、受け身になっていないか、出世できない原因を探る。

外的要因で出世できない場合は、転職を検討してみよう。

というアドバイスがありました。

そもそも、個々のキャリアによって選択肢は変わってくるので、出世することだけが正解ではありません。自分らしく働くことがどういうことなのか、迷ったらキャリアアドバイザーに相談してみるといいかもしれません。

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Profile

識者プロフィール

柏木あずさ/顔写真

柏木あずさ
国家資格キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー
キャリアアドバイザーとしてインテリジェンス(現:パーソルキャリア)に入社後、10年以上にわたり営業・販売接客など顧客と接する部門での経験を持つ方の転職を幅広く支援。産休・育休を経て復帰してからは、女性の働き方はもちろん、キャリアとライフの双方の視点から転職活動を親身にサポートすることを心がけている。
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