
女性が転職で年収を上げる方法!
収入アップを狙うためのポイントとは?
公開日:2025/03/17
年収を上げたいけど、どうすればいいか分からないという女性は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、うまくいけば比較的短期間での年収アップも不可能ではない「転職」に焦点を当てて解説していきます。年収を上げたい人や転職を検討している人はぜひ参考にしてください。
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年収アップを目指すのであれば、まずは現在の女性の平均年収を把握し、どの程度の年収を目指せるのか知っておくことをおすすめします。
dodaが公開した2024年版の「女性の平均年収ランキング」によると、女性の平均年収は366万円です。
しかし、平均年収は年齢や働く地域、就いている職種によって異なるため、もう少し詳しく見ていく必要があります。
そこで、実際に年代別・地域別・職種別に女性の平均年収を見ていきましょう。
年代別
年代別の女性の平均年収をまとめると、以下のようになります。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 337万円 |
30代 | 390万円 |
40代 | 420万円 |
50代以上 | 442万円 |
参考:女性の平均年収ランキング年齢別・年代別【2024年版】(20代、30代、40代、50代以上)
上記の結果を見ると、年代が上がるに連れて平均年収も高くなっていることが分かります。
ただし、年代別の年収分布を詳しく見てみると、最も多い年収帯はどの年代でも300万~400万円未満です。
このことから、実際には年代が上がれば必ずしも年収が高くなるわけではなく、一部の高収入の層が全体の平均値を押し上げている可能性があります。
地域別
地域別にまとめた女性の平均年収は以下のとおりです。
地域 | 平均年収 |
---|---|
関東 | 390万円 |
関西 | 350万円 |
東海 | 343万円 |
北海道・東北 | 327万円 |
北信越 | 325万円 |
中国・四国 | 327万円 |
九州・沖縄 | 328万円 |
平均年収は関東や関西などの大都市圏のほうが高い傾向にあります。
理由はいくつか考えられますが、その一つとして、大都市圏のほうが大企業などの年収水準が比較的高い会社が多いことが挙げられるでしょう。
職種別
職種によっても平均年収は異なります。職種分類別の平均年収は以下のとおりです。
職種分類 | 平均年収 |
---|---|
専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人) | 535万円 |
企画/管理系 | 472万円 |
技術系(IT/通信) | 407万円 |
営業系 | 403万円 |
金融系専門職 | 400万円 |
技術系(建築/土木) | 374万円 |
技術系(電気/電子/機械) | 373万円 |
技術系(メディカル/化学/食品) | 371万円 |
クリエイティブ系 | 362万円 |
事務/アシスタント系 | 335万円 |
販売/サービス系 | 310万円 |
上記のように、専門職や企画/管理系職種は年収が高い傾向にあります。
調査による実態を確認したところで、次の章では年収を上げる方法についてご紹介します。
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女性が年収を上げるための方法

女性が年収を上げる方法には、以下のようなものがあります。
- 今の仕事で昇進を目指す
- 今の仕事と関連する資格を取得する
- 副業に挑戦する
- 今の待遇よりも好条件な会社へ転職する
このように、さまざまな方法で年収アップを図ることが可能です。しかし、昇進・資格取得・副業の場合、年収が上がるまでにそれなりの時間がかかるでしょう。
一方、転職はうまくいけば比較的短期間に年収を上げられる可能性があります。
そこで本記事では、転職によって年収を上げる方法に焦点を当てて解説していきます。
結婚や出産などのライフイベントと転職のタイミングを計りかねている人は、「ライフイベントと転職のタイミングで悩んでいます」を参考にしてください。
どういう観点で転職のタイミングを見極めればよいのか、女性の転職を数多くサポートしているキャリアアドバイザーが解説しています。
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女性が転職で年収を上げるためのポイント

年収が上がる転職をするには、「年収を上がりにくくする要因」を知ること、そしてそれらを解消する方向で転職することが重要です。
それでは詳しく見ていきましょう。
年収を上がりにくくする要因
以下に挙げる要因は、いずれも年収を上がりにくくする重要な要因です。どれが自分の年収を上がりにくくしているのか見極めましょう。
■雇用形態
一般職・総合職の区分がある会社で一般職を選択している場合、昇進や昇給の機会が限られがちです。また、派遣社員や契約社員といった有期雇用の場合も、年収が上がる機会が制限される傾向にあります。
■職種の給与水準
給与水準は職種によって異なります。例えば同じ企画/管理系の職種でも、経理職よりも法務職のほうが平均年収は高くなります(参照:女性の平均年収ランキング 職種別【2024年版】)。給与水準の違いはさまざまな要因で生じますが、一般的には専門資格や高度なスキル・経験が必要な職種ほど年収が高くなる傾向があります。
■業界の給与水準
業界によっても給与水準は大きく異なり、給与水準の低い業界を選んだ場合、年収の上限もおのずと制限されてしまいます。例えば、介護・福祉といった業界は、社会に不可欠な役割を担っているにもかかわらず、構造的な要因により給与水準が低い傾向にあります。
■管理職志向
管理職になると、より大きな責任と権限を持つことになり、それに応じて基本給や各種手当も増額されます。そのため、管理職登用の機会が少ない環境にいる場合、年収は上がりにくくなるでしょう。
■ライフイベントの影響
マミートラック(※)に乗ってしまうと、キャリア形成が限定されたものになってしまい、結果として昇給や昇進が遅れて年収が上がりにくくなることがあります。
※産休・育休から復帰した女性社員が、部署異動などにより昇給や昇進のコースから外されたり、重要な仕事を任されなくなったりする状態のこと
年収を上がりにくくする要因を取り除く
年収を上がりにくくしている要因を見極めたら、それらを解消する方向で転職をする必要があります。具体的な転職パターンの例を以下に示します。
- 一般職から総合職へ転職する
- 派遣社員や契約社員から正社員、または正社員登用の可能性がある会社へ転職する
- 時短勤務せずに育児と仕事を両立させるため、子育てに理解のある会社やリモートワーク可の会社に転職する
- 給与水準の高い業界や職種に転職する
- 管理職登用の機会が多い会社に転職する
- マミートラックから抜け出すため、上司に相談し、抜け出せない場合には転職する

黛
前節で紹介した要因の中でも、業界・職種の給与水準は特に影響が大きいといえます。逆に言うと、異なる業界や職種への転職は、年収を大きく上げられる可能性があります。求められるスキルや経験が現職と変わらなかったとしても、給与水準の高い業界・職種に転職することで年収が上がることがあるのです。
なお、業界や職種ごとの転職による年収アップ額を知りたい人は、「年収アップ成功者に見る傾向と対策」をご覧ください。
また、自分の適正な年収を知りたい人には「年収査定」がおすすめです。
年収査定は、プロフィールや職務経歴を入力することで、自分のキャリアに見合う年収(市場価値)を教えてくれるサービスです。
転職活動を始める前に、自分の市場価値を知っておきましょう。
女性が年収を上げるための転職方法

前章で、「年収を上がりにくくする要因を取り除く」という大まかな転職の方向性をお伝えしました。
そこで次は、具体的にどういった観点で転職活動をしていけばよいのかを説明します。
スキルや専門性を高める
前述のとおり、高度なスキルや経験を持つ人ほど年収が高くなる傾向にあります。
そのため、現在の専門性を深めると同時に、関連する新しいスキルの習得にも積極的に取り組み、市場価値を高めていきましょう。
例えば、経理職であれば単純な仕訳業務だけでなく、決算業務や管理会計、経営分析なども学ぶことで、より市場価値の高い人材になれます。
デジタル化が進む昨今であれば、ERPシステムなどのITスキルを磨くことも専門性を高める有効な方法になるはずです。
このように専門性を高めていくと、出産や育児、介護などでライフステージが変化して一時的に仕事から離れることがあっても、再び仕事に戻りやすくなります。
つまり、スキルや専門性を高めていくことは、長期的なキャリアを支える重要な土台となるのです。
市場価値について詳しく知りたい人は「市場価値を高めるにはどうすればいい?資格やスキルは必要?」をご覧ください。
具体的にどういったスキルを高めると市場価値が高まるのか分かるでしょう。
上の職位の視点を持つ
上位職では、より広い視野での判断や、チーム全体の成果に対する責任が求められます。
そのため、上位職で必要となる経験やスキルを持っている人材は、会社にとって価値が高く、結果として年収も上がりやすくなります。
そこで、転職する際は自分の1〜2つ上の職位で求められる役割や業務を意識し、そのような経験を積める職場を選ぶことがおすすめです。
例えば、現在は実務担当者としてデータ分析業務を行っているのであれば、チームリーダーとして分析結果をもとに施策を立案したり、経営層に提案したりする経験が積める求人を探してみましょう。
また、部下の育成やプロジェクトマネジメントなど、上位職で必要となるスキルを意識的に磨いていくことも重要です。

黛
同じ業界で同じ職種のまま転職する場合、まったく同じ仕事内容で年収を上げるのは難しいでしょう。そのため、管理職にチャレンジできる会社、または現在よりもやや上流の仕事ができる会社を目指す必要があります。
ただし未経験の業界または職種への転職の場合、いきなり管理職を目指すのは難しいかもしれません。そのため、これまでのキャリアで培った経験やスキルを十分に活かせる会社を探しましょう。
経験やスキルを活かせる仕事を選ぶ
転職で年収を上げるには、これまでの経験やスキルを活かせる仕事を選ぶことが重要になります。
未経験の仕事では成果を出しにくく、結果として年収も上がりにくくなる傾向があるからです。
育児や介護などで働く時間や場所に制約がある場合は、自分に合った働き方ができるかどうかも意識したほうがよいでしょう。
経験やスキルが活かせたとしても、働き続けられなければ将来の収入アップや職業の選択肢が限られてしまうかもしれないからです。

黛
入社を検討している会社が本当に自分にとって働きやすいか、しっかり確認しましょう。時短勤務を例に取ると、仮に時短勤務取得実績のある会社だとしても、希望する部署が少人数で、すでに何人か時短勤務を利用している場合、新たに時短勤務を認めてもらえないこともあります。このように部署の人員体制や採用背景などを聞かないと判断できないこともあるので、面接で質問したり、転職エージェントを介して希望の会社に問い合わせたりすることをおすすめします。
女性が働きやすい会社かどうか判断する方法を知りたい人には、「女性が働きやすい会社とは?特徴や見極めるときのポイント・注意点を解説」がおすすめです。
自分に適した会社の求人を探すのであれば、「年収査定」も参考になります。
年収査定は、あなたのこれまでの経歴から適正な年収が分かるだけでなく、適正な年収に合う求人も探せるサービスだからです。
ぜひ転職活動にご活用ください。
女性が転職で年収を上げるときの注意点

年収を上げるために転職する場合、転職直後の年収だけでなく、長期的な年収の変化も考慮する必要があります。
会社によって昇給のしやすさが異なるためです。
例えば、入社時の年収は現在より低くても、実績や経験に応じてしっかりと昇給する会社もあります。
このような会社であれば、入社時に一時的に年収が下がっても、長期的には大きな収入増加を期待できるでしょう。
一方、入社時は魅力的な年収だったとしても、その後の昇給があまり期待できない会社も存在します。
そのため、年収を上げるために転職する際は、昇給制度の内容や過去の昇給実績などをしっかり確認しておくことをおすすめします。
具体的には、面接で質問したり、転職エージェントを介して確認したりするのがよいでしょう。

黛
年収が上がるということは、会社があなたにより多くの価値を期待するということです。具体的には、より高度な業務を任されたり、業務量が増えたりすることがあります。これを理解せずに年収アップだけを追い求めて転職すると、「思っていた以上に大変」「こんなはずではなかった」と後悔する事態になりかねません。
年収を上げるために転職する場合は、給与面だけでなく、業務内容の変化や責任の増加、ワーク・ライフ・バランスへの影響なども含めて、総合的に検討することが大切です。
納得のいく転職をするには、自分の強みや向いている働き方などを知ることも重要です。
まだ自己分析がしっかりできていないという人には、自分の強み・弱み、能力、適した企業風土などが分かる「キャリアタイプ診断」をおすすめします。
年収が上がった女性の転職事例

これまで女性が年収を上げるための転職方法について説明してきましたが、転職で本当に年収を上げられるのかイメージできないという人もいるでしょう。
そこで、転職によって年収アップを実現した事例を2つ紹介します。
事例①:給与水準の高い業界への転職
一つ目の事例は、給与水準の高い業界に転職したことで、同じ職種のまま大幅に年収が上がった事例です。
この方は、印刷会社から石油会社への転職によって、年収を450万円から800万円へと大きく伸ばしました。
転職成功の要因は、どちらの会社もBtoC事業を展開しており、これまで培ってきたスキルや経験を十分に活かせると評価されたことが挙げられます。

黛
このように、給与水準の高い業界を選び、自身の経験やスキルを活かせる会社へ転職することで、職種を変更することなく年収アップを実現できる可能性があります。
事例②:給与水準の高い職種への転職
次に、職種を変更して年収を上げた事例を紹介します。
事務職から営業職への転職によって、年収を300万円台前半から400万円台へと引き上げることに成功した方のケースです。
この方が転職を成功させた大きな要因としては、営業職を選んだことが挙げられます。
営業職は常に人材需要が高く、未経験者にも門戸が開かれていることが珍しくありません。そのため、経験やスキルだけでなく、人柄やポテンシャルを重視した採用も多く見られます。
このような採用方針により、事務職から営業職へと転職ができ、年収を上げられたと考えられます。

黛
異なる職種に転職する場合は、前職でのスキルとの関連性がなかったとしても、未経験者の採用に積極的な職種を選ぶことで年収が上がるケースがあります。
まとめ
女性が年収を上げるためには、現状分析から始めることが重要です。どのような要因が年収を上げにくくしているのか見極め、その要因を取り除けるように行動しましょう。
「一人で現状分析するのが難しい」「どの要因から取り除けばいいのか分からない」といった人には、dodaの転職エージェントである「dodaエージェントサービス」をおすすめします。
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黛 千尋(まゆずみ・ちひろ)
【経歴】
新卒で教育業界の企業に入社し、個別塾の教室長を担当。結婚を機に、家庭と両立しつつ人の人生に関わる仕事をしたいと思い、パーソルキャリア株式会社にキャリアアドバイザーとして入社。現在は管理部門領域、特に経理職の方々を担当しており、多くの転職希望者の支援を行っている。
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dodaキャリアアドバイザー
黛 千尋(以下、黛)
今の仕事や自分のライフプランを見つめ直し、「この立場で働き続けていても年収が上がりそうにない」「望むライフイベントを迎えるタイミングでの年収アップが見込めそうにない」となったら、転職を考えてみてもよいでしょう。