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海外転職は未経験でもかなう?挑戦しやすい職種や国は?

更新日:2024/8/29

「海外の転職は未経験だと難しい」と思われるかもしれませんが、実際に未経験者が採用となる可能性はあるのでしょうか。海外就職や転職の経験がない人も働くことはできるのか、dodaのグローバルキャリアアドバイザーが実例を交えながらアドバイス。必要な語学力やスキルのほか、未経験でも転職しやすい職種や国、知っておくべき注意点を紹介します。

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海外転職は未経験でも可能なのか?

海外転職は未経験でも、十分にかなう可能性があります。本記事では、実現するために必要なスキルや注意点を説明していきます。

最初に、「未経験で海外転職」の意味は2種類ありますので、2つの違いをお伝えします。ひとつは、「海外で働いた経験がない」こと、もうひとつは「志望する業界や職種が未経験である」ことです。この記事では主にひとつ目の、「海外で働いた経験がない」人を前提に解説していきます。後半では「海外転職が未経験でも挑戦しやすい職種」も紹介しますので、ぜひご覧ください。

まずは、海外で働いたことがなく採用が決定した人の事例をお伝えします。

転職事例 1

一人目は海外での勤務経験はなかったものの、日本国内での営業・コンサルの経験を活かしシンガポールの日系IT企業のソリューション営業職に転職した方の事例です。

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男性 / 海外勤務経験なし、業界経験あり
▶︎ 現地採用にてシンガポールのIT営業職に転職

新卒から数社にわたり提案営業に従事。社内の業務改善等にも積極的に携わり、統計解析を用いたデータ分析やAIを駆使した業務分野についてもご自身で勉強されていました。シンガポールでの仕事を希望し転職活動、今までの経験やスキルを評価され、現地採用にてIT企業のソリューション営業職に転職することに成功しました。

キャリアアドバイザー写真

横山 航介 (よこやま こうすけ)
(以下、横山)

幅広く業務に携わった経験がポイント!
海外においては限られたリソースの中で社内の業務改善や現地スタッフの管理を任されることもあります。専門職としてひとつの業務を極めることも大切ですが、積極的に幅広く業務に携わった経験や柔軟な姿勢も評価されます。

転職事例 2

二人目も海外での勤務経験のない方です。ビジネスでの英語使用経験はなかったものの、日本国内で培った職務経験を活かし転職に成功した事例です。

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女性 / 海外勤務経験なし、業界・職種経験あり
▶︎ 駐在採用にてブリッジSEリーダー候補へ

店舗での接客の仕事を経験した後、システムエンジニアに転職。財務会計システムの開発、導入、保守に携わっていました。システムエンジニアとして約4年間勤める中で開発業務だけではなく、チームのリーダーとして進捗管理や作業のフォローアップを経験しました。そのような経験が評価され、駐在員としてベトナム拠点のブリッジSE(リーダー候補)として採用が決定しました。

キャリアアドバイザー写真

横山

国内でのキャリアチェンジがポイント!
サービス職からシステムエンジニアへキャリアチェンジしたことで、応募できる求人の幅が広がっています。現状応募できる仕事が少なくても国内で経験・スキルを積んだ上で海外勤務に挑戦することで待遇や給与を上げることもできます。

転職事例 3

三人目は海外ので勤務経験がなく、職種も異なるお仕事ながら海外転職を成功した方の事例です。

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男性 / 海外勤務経験なし、業界経験あり
▶︎ 現地採用にてコーディネーター職に

物流会社にて貿易事務として勤務、現地支店から日本の港に着くまでの貨物の動向チェックや通関手配、配送手配などをされていました。前職においても海外支店への異動を目指していましたが、コロナ渦で渡航が難しい状況やビザの関係で異動ができず、転職活動を決意。ベトナムにて物流会社のコーディネーター兼営業職として採用が決定しました。

キャリアアドバイザー写真

横山

海外志向と語学力がポイント!
学生時代から「英語を使って仕事をしたい」「海外で働いてみたい」という思いを持ち、英語だけでなく中国語の勉強も積極的にしていたそうです。現在の仕事ですぐに海外勤務がかなわない場合、海外転職に一歩踏み出してみるのも選択肢のひとつです。

これらの事例のとおり、海外転職は夢の話ではなく、スキルや条件をクリアすればかなう可能性は高くなります。
また、海外駐在、現地採用など、海外で働く方法によってアプローチが異なります。現地採用であれば、職種や業界が未経験の人でも歓迎する求人も見つかりやすいです。転職活動を本格化する前に、海外で働く方法も確認しておきましょう。

海外で働くには?年収は?語学力は?未経験でも大丈夫?海外転職の方法や必要なスキルを解説

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海外転職を未経験でかなえるために必要なことは?

海外で働いた経験がなくても採用されることは実績から分かりますが、ここでは採用されるために必要な語学力やスキルをお伝えします。

海外転職のために必要な語学力は?

必要な語学力は国や地域によって異なりますが、大半の求人では英語力が求められます。海外からの転職者を受け入れている企業は、さまざまな出身地から来たスタッフを採用している傾向があるため、社内言語として英語が使われます。コミュニケーションを円滑に取ってプロジェクトを推進していくため、スピーキングとリスニングのスキルを重視する企業が多いです。また、中国では中国語、中南米ではスペイン語やポルトガル語など第一言語がビジネスレベルであることを採用条件にしている場合もあります。

求められる英語力も、国や地域によって変わります。英語があまり話されないアジア圏ではスタッフ同士がネイティブではないため、業務上に必要なコミュニケーションを取れる「TOEIC L&Rスコア600点以上」が目安です。一方、英語ネイティブが多数派の欧米圏では、クライアントや上司へのプレゼンテーションや交渉といった高い難易度の業務も英語で行うため、「TOEIC L&Rスコア850点以上相当」が求められます。

海外転職をする上で重視される語学力を企業にアピールするために、TOEIC対策も同時に進めることがおすすめです。

TOEICのスコアが高いとグローバル・海外転職に有利?海外で働くための英語力の目安は?

海外転職のために必要なスキルってある?

働きたい国や採用方法によって求められるスキルは異なりますが、どのような職種であっても共通するのが「海外適応力」です。国の文化や歴史、言語、習慣などを理解し尊重すること、そして、現地で一緒に働くスタッフの価値観を理解して受け入れることが大切です。多様な価値観を尊重した上で業務を進めるための推進力も必要となります。

また、働く会社によっては、日本の本社と現地のブリッジや、現地スタッフの管理を任されることもあります。専門職としてひとつの業務を極めるのではなく、幅広い業務に柔軟に対応するジェネラリストのような働き方も、海外勤務で求められるスキルです。

もう一点、海外転職に必要なスキルとして、ご自身のキャリアについて過去、現在、未来に一貫性を持って考えられる力があるか、が問われます。日本での経験をどう今後のキャリアに落とし込むか、もし今経験やスキルが足りないのであれば何を身につけたら良いか、その国で仕事をしてかなえたいことは何で、その結果どのような生き方をしたいのか。
過去、現在、未来を通して自分のキャリアと向き合い考えられる力があると目指すべき国や働き方が見えてきます。また、海外転職を実現した後に理想とのギャップが発生したとしても、自分で考え軌道修正をするなど柔軟に物事に対処することができます。

海外で働くために必要な能力については、下記の記事で詳しく説明しています。

海外駐在員になるには 〜キャリアパスと必要な3つの能力〜

海外転職が未経験でも挑戦しやすい職種

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海外転職について、未経験でも挑戦しやすい求人にはどのような特徴があるのでしょうか。
本章では2023年から2024年にかけて、dodaで掲載のあった求人情報をもとに、海外勤務未経験でも応募しやすい職種を3つ紹介します。

営業職

営業職は、海外でも求人数が多い職種です。特に現地採用の場合、営業経験がなくても応募ができる求人が多くあります。営業経験がない場合、接客業やサービス業の経験があると評価につながりやすいので、職務経歴書でアピールしましょう。また、慣れない海外でも営業活動を行うため、パーソナリティー面を要件として記載している場合があります。

異なる文化や生活環境に適応できるか、多国籍なメンバーやクライアントとのコミュニケーションに抵抗がないかなどが見られます。語学力に関して、英語が第一言語または公用語の国や地域では、TOEICやTOEFLの点数の目安が提示されることもあります。アジア圏ではフィリピン、マレーシア、シンガポール、タイは英語力があればアピールポイントになります。

IT専門職

システムエンジニアやプロジェクトマネジャーといった職種は、海外でも求人が多いです。スキルや実務経験が必須の場合がほとんどですが、海外勤務や留学などの経験が問われないことのほうが多く、これまで海外と縁がなくても挑戦しやすい職種です。

また、語学力よりスキルを求められる上に、通訳によるサポート体制が整っている企業もあるので、語学に自信がなくても受けてみる価値はあります。プロジェクトマネジメントというとハードルが高く感じるかもしれませんが、少人数でも評価につながります。IT専門職は現地採用と駐在採用ともに需要があるので、海外に挑戦したいと少しでも思うなら、ぜひご相談ください。

カスタマーサポート

職務経験、海外勤務経験のどちらもなくても挑戦できる職種が、カスタマーサポートです。英語を話す人が多く、かつ欧米企業にとって雇用コストが抑えられるマレーシアやフィリピンでの募集がよく見られます。

タイやベトナムなど、日系企業や日本人向けのカスタマーサポート部署のある国では、英語力はそこまで高く求められません。主に現地採用として募集されており、カスタマーサポート業務で海外経験を積み語学力を身につけてからほかの職種に転職する人もいます。

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海外転職が未経験でも挑戦しやすい国

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海外勤務の経験が問われない国を、2023年から2024年にdodaで掲載のあった求人の統計をもとに3つ紹介します。

インド

GDP世界5位に浮上しているインドでは、日系企業の進出が増えています。そのことも後押しし、現在、海外勤務未経験と業界・職種未経験の求人がどちらも多い国になっています。しかし、ほかの国や地域に比べて日常生活のハードルが高そうなイメージがあるためか、求職者が少ないのが現状です。言い換えればライバルが少なく、条件のいい求人に採用される可能性も高いといえます。生活面については、首都のデリーや日系企業が多いグルガオンは急速に発展しており、ショッピングモールなど以前より安心して過ごせるエリアが広がっています。

2つの街は日本人の人口も多いため日本人サークルの活動も盛んで、慣れない海外暮らしでも頼れる友人知人をつくりやすいでしょう。また、現地採用でも、社用車送迎や民間の海外医療保険負担などの福利厚生が手厚い企業があるのも魅力です。

インドに移住して働く人の仕事や生活は?現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

ベトナム

インドの次に、海外勤務未経験と業界職種未経験のどちらも歓迎する求人が多いのはベトナムです。前述の営業職、IT専門職、カスタマーサポートなど幅広い職種の求人があり、これまでのキャリアを活かした転職活動をしやすいのが特徴です。英語力は日常会話レベルでも採用される可能性があります。ベトナムは北部の首都ハノイと南部のホーチミンともに日系企業の進出が多く、日本食レストランや日本発のファストフード店、日系スーパーが充実しているため生活にはほとんど困りません。

北部のハイフォンや南部のバリアブンタウといった工業団地エリアも、都市部からリムジンバスで往復できるので、休日はリフレッシュして過ごせます。コロナ禍によってベトナム国内の採用が積極的になりつつありますが、未経験の日本人採用もまだまだ狙いやすい国です。

ベトナムに移住して働く人の仕事や生活は?現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

インドネシア

世界第4位の人口を抱えるインドネシアは、アジアの中で中国とインドに次ぐ経済成長率を誇ります。それにより、日本を含む外資系の製造業やサービス業が多く進出しているため、求人数も増加しています。製造業関連の工場での品質管理や技術促進など、経験とスキルが重視される求人が多い一方、海外勤務と業界・職種の両方が未経験でも挑戦できる求人が多いのもインドネシアの特徴です。工場から現地企業へ販売する卸業界、現地在住日本人を顧客とした金融、ホテル、不動産などのサービス業の求人も多数あります。

一点留意点として、インドネシアはイスラム教徒が国の9割近くを占め、同僚やクライアントの宗教観がビジネスにも大きく影響することを考慮しておきましょう。日常生活でも、ハラルフードやお祈りの時間、ラマダンなどが密接に関係するため、異文化理解が必要です。

インドネシアに移住して働く人の仕事や生活は?現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

海外転職に未経験で挑む際の注意点は?

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ここまで海外転職が未経験の人も挑戦しやすい国や職種をお伝えしてきました。最後に、応募する前に気をつけておくべきことを紹介します。日本国内の転職活動とは異なり、意外な落とし穴もあるので要注意です。

就労ビザが取れる国か確認する

海外で働くには「就労ビザ」などの在留資格が必須です。この就労ビザはフィリピンなど比較的取りやすい国もあれば、シンガポールなど一定の学歴や職歴がないと発行されない国もあります。また、多くの国や地域は、学位と関連のある業界や職種で就労ビザが発行されやすいため、最終学歴で学んだことと業務内容に関連性がないと、ビザの発行に時間がかかったり取れなかったりします。希望する国や地域のビザ要件をクリアしているか、応募する前に事前に必ず確認しましょう。

海外で働くために必要な就労ビザとは?海外・アジアエリア別のビザ取得条件も解説

海外転職する目的を考える

日本から内定者を呼び寄せる場合、日本国内の採用活動より企業側の負担は大きく、企業は応募者が海外に適応して長く働いてくれるか慎重に判断します。なぜ日本国内ではなく海外で働きたいのか、さらにその国で働きたい理由は何なのか、しっかりと自分の思いを伝えられるように準備が必要です。この準備で「海外転職を本当にしたいのか」をじっくり考えられるのでおすすめです。

もし、目的があいまいなまま採用となって海外で働き始めても、生活も含めてギャップに打ちのめされて後悔してしまうかもしれません。海外転職することでどう成長したいか、5年後、10年後の未来まで考えてみましょう。

海外勤務経験者やエージェントに話を聞く

「海外転職する目的を考える」といっても、その国を訪れたことがなかったり最新の事情を知らなかったりすると、イメージをつかむのは難しいものです。そのときは、現地に住んでいる知人やSNS・ブログなどから情報収集をすることが大切です。一人の意見だけでは限定的なため、複数人の意見を収集すると、より多角的な情報収集ができます。

具体的な求人情報やキャリアについて相談をしたい方はこちら

dodaでは現地に精通したグローバルキャリアアドバイザーが多数在籍しているため、転職の相談から生活面の気になることまで、幅広くサポート可能です。誰しも最初は、漠然と「海外で働いてみたい」という願望から始まるもの。プロのキャリアアドバイザーだからこそ、その願望を深く掘り下げて、海外でどんな仕事をして成長したいか、一緒に考えるお手伝いもできます。海外で転職してみたい、新たな価値観に触れてキャリアを築きたいと思ったら、dodaのグローバルキャリアアドバイザーにぜひご相談ください。

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