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ベトナムに移住して働く人の仕事や生活は?
現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

更新日:2024/3/28

ハノイとホーチミンの2大都市を有する親日国ベトナム。東南アジアのなかでは治安がよく、経済成長著しい勢いのある国です。今回は、ベトナム在住のdodaのキャリアアドバイザーに、ベトナムの特徴と日本とベトナムの違いについて聞きました。ベトナムへの転職について気になる方は、本記事をぜひチェックしてみましょう!

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ベトナムの現地情報を紹介するキャリアアドバイザーのプロフィール

キャリアアドバイザー写真

石川堅登(いしかわ けんと)
パーソルベトナム

ベトナム在住8年目、キャリアアドバイザー歴7年(2024年3月現在)。大学時代にアメリカに半年間の留学経験あり。大学卒業後、日本のメーカーで国内営業と海外営業を経て現職。現在はチームのマネジメント業務にも従事している。

ベトナムに移住した現地キャリアアドバイザーが感じる、国の特徴や日本との違い

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勤勉でまじめな人が多く、これからの経済発展が期待されるベトナム。キャリアアドバイザーとして働く石川が、ベトナムの特徴についてお伝えします。

キャリアアドバイザーが感じる、ベトナムの特徴

ベトナムには多くの日系企業が進出しています。「チャイナ・プラス・ワン」と呼ばれる、製造業の拠点分散化の動きのなかで、ベトナムは中国に次ぐ製造拠点として世界から注目を集めてきました。そのため、ベトナムは圧倒的に製造業の求人が多いことが特徴です。ただ最近の日系企業は、ベトナムよりもさらに人件費の安いミャンマーや、カンボジア、ラオスに製造拠点を移す動きがあるため、今後製造業の求人は減少する可能性があります。

代わって増加が予想されるのは、ベトナム政府が積極的に誘致しているITやコンサルティング業務、小売業などのサービス業の求人です。小売業は、日系の大手百貨店やショッピングセンターの求人増加が予想されます。

職種は営業職が多く、そのほかSEなど技術系職種の求人が増えています。営業やカスタマーサポートであれば、未経験であってもチャレンジできる求人は多いです。

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ベトナムで感じる、日本との「仕事上」の違い

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まず違いとしてあるのが、仕事への考え方です。ベトナムでは家族を大切にする文化があり、仕事の選択にあたっては、自分だけでなく家族の意見も尊重しています。また、長時間労働を好まず、ワーク・ライフ・バランスを重視する人が多いです。

また、ベトナムでは女性の就業率が高いことも違いとしてあげられます。しっかり者でよく働くといわれており、産休・育休の後も子育てしながら現場に復帰して働く女性も多くいます。管理職に就く女性の割合は、日本と比較して高い水準です。

仕事の進め方も日本と異なる点があり、ベトナムでは「報連相」の考え方が日本ほど浸透していません。生産・品質管理といった管理業務が苦手な人も多いので、ベトナム人と一緒に仕事する際は、相手が依頼内容を理解しているか確認し、進行状況を常に把握しておくのがおすすめです。

ベトナムで感じる、日本との「生活上」の違い

生活上の違いとして、ベトナムではイベント好きな人が多いことがあげられます。楽しいことが好きで、クリスマスや旧正月、中秋節などの行事では非常に盛り上がり、社内パーティも多く開催されます。

また、ベトナムは道路を走っているバイクの数が非常に多いのも特徴です。通勤・通学などで多くの人がバイクを活用しているため、交通渋滞も日常茶飯事です。とはいえ、2021年にはベトナム初の都市鉄道となる「ハノイメトロ」が開業したほか、2023年にはホーチミンで地下鉄が開通する予定で、今後の渋滞の解消が期待されています。

ベトナム人は明るく楽観的な人が多く、喜怒哀楽の感情表現が豊かです。社内でも大きな声で笑ったりすることも多く、一緒にいるとその場が明るい雰囲気になることも多いです。

現地キャリアアドバイザーが教えるベトナムに移住・駐在するメリットとデメリット

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ベトナムに移住して生活するなかで、気になるのがベトナム生活でのメリットやデメリットです。ベトナムに移住・駐在することで考えられるメリットとデメリットについてお伝えします。

ベトナムの移住・駐在で考えられるメリット

高い語学力がなくても就業できるチャンスがあることが移住・駐在のメリットとしてあります。そもそもベトナム語は非常に難しく習得が困難であるため、仕事でベトナム語を求められることは少ない傾向にあります。

また、ベトナムで日本人の中途採用をしているのは日系企業がほとんどのため、ローカルスタッフも日本語を話せることが多く、なかには英語力不問という求人もあります。英語やベトナム語にあまり自信がないけど、海外転職に挑戦してみたいといった方におすすめの国です。

さらに、人材育成やマネジメントに携わるチャンスが多いのもメリットです。日本での仕事のやり方がベトナムでは通用しないことも多々あるため、日本人スタッフがローカルスタッフに業務内容を説明したり、仕事の進め方をアドバイスしたりします。ベトナムではローカルスタッフを取りまとめる日本人スタッフの数が少ないため、早いうちからさまざまな経験を積むことが可能です。

生活面でいうと、アジア圏のなかでは物価が安いことにくわえて、ローカルフードも充実しています。ローカルフードは安く、中国やフランスの食文化の影響を受けているため、日本人でも食べやすい味わいです。そのほか、レタントンという日本人街を中心に日本食レストランも数多くあり、すしやラーメンといった日本でおなじみのメニューも食べられます。

ベトナムの移住・駐在で考えられるデメリット

日本と比較して、インフラが整っていないことがデメリットとしてあげられます。日本を含めた海外から送られる郵便物はスムーズに届きにくく、場所によっては停電が起こることも珍しくありません。また、ベトナムはバイク社会で歩行時の安全性が低く、日本と同じような感覚で歩いていると、事故に巻き込まれる可能性もあり注意が必要です。

場所によっては英語でコミュニケーションができないこともデメリットとして考えられます。ベトナム人向けの屋台やスーパーなどでは英語が通じにくいので、ローカルな環境を楽しみたい人は最低限のベトナム語を習得しておくのがおすすめです。

ベトナムで働きたいと思っても、いざ働くとなると不安要素も多く出てきます。dodaのキャリアアドバイザーは、仕事だけでなく現地の生活事情などについてもお答えします。気になる方は、下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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ベトナムで働くうえで知っておきたい基本情報

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ここからは、ベトナム転職の基本となる情報をお伝えします。

ベトナムの基礎情報

面積

32万9,241平方キロメートル

人口

約9,946万人(2022年、ベトナム統計総局)

民族

キン族(越人)約86%、ほかに53の少数民族

言語

ベトナム語

宗教

仏教、カトリック、カオダイ教ほか

通貨

ドン(Dong)

主要産業

農林水産業(GDPに占める割合11.88%)、鉱工業・建築業(同38.26%)、サービス業(同41.33%)

1人当たりGDP

4,110米ドル(9,560万ドン)
(2022年、ベトナム統計総局)

出典:ベトナム社会主義共和国(Socialist Republic of Viet Nam)基礎データ

待遇・就業に必要な条件

給与の目安

営業:月収1,500~5,000ドル(198,000~660,000円)
事務:月収1,500~5,500ドル(198,000~726,000円)
カスタマーサービス:月収1,500~2,500ドル(198,000~330,000円)
技術者:月収2,000~5,000ドル(264,000~660,000円)
※現地通貨はドンですが、給与はドルで支給されることが多いため、ドルで表示しています。
※日本円は1ドル132円で換算

就労ビザ

就労ビザを取得するためには、原則社会人3年以上の経験と4年制大学卒以上であることが必要です(大卒以上でなくても、5年以上の実務経験の証明があれば、就労ビザの取得が可能な場合もあります。)。
※現地事情により変更になる場合があります。最新情報は、大使館HPなどでご確認ください。

参考:ベトナムで働くために必要な就労ビザとは?取得方法・必要書類についても解説

必要な語学スキル

英語(日常会話レベル)、ベトナム語ができればなお可。
英語のレベルが不問の企業、職種も数多くあります。

企業・労働状況

代表的な日系進出企業の業 種

自動車(四輪・二輪)、電気・電子・半導体メーカー、銀行、商社、建設、物流、通信・IT・システム・Web開発、サービス、旅行、飲食など。

職場環境

ベトナム人は英語をはじめ、日本語・中国語・韓国語など外国語の習得に熱心で、オフィスワーカーの大半は英語や日本語でのコミュニケーションが可能です。日系企業の進出はさらに続くと予想され、日本語を習得しようというベトナム人も増えています。

アジアの他国と比較したときに多い求人

ベトナムは今後の経済成長が期待できる重要な⽣産拠点として見られており、IT業界や製造業の求人は多いです。

生活環境

家賃相場(1カ月)

サービスアパート:350~5,000ドル(46,200~660,000円)
アパート:300~3,000ドル(39,600~396,000円)
シェアハウス:200~500ドル(26,400~66,000円)※一戸建ての各部屋
※ほとんどの場合、以下のような家具・家電がついているため引っ越し荷物は少なく済みます。(テレビ、ガスコンロ、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、クローゼット、ソファ、電子レンジなど)
※サービスアパートとは、敷金・礼金が不要でハウスキーピングなどのサービスが受けられるアパートのことです。

※日本円は1ドル132円で換算

生活費相場(1カ月)

合計:500ドル~(66,000円~)
(内訳)
通信費:50~100ドル(6,600~13,200円)※携帯電話
光熱費:50~100ドル(6,600~13,200円)※家賃に含まれる場合あり
交通費:100~200ドル(13,200~26,400円)※通勤にタクシーを使う場合
食費・交際費:200~400ドル(26,400~52,800円)
雑費:100~200ドル(13,200~26,400円)
※家賃含まず

※日本円は1ドル132円で換算

ベトナムで暮らす日本人

21,819人(2022年10月現在)

参照:外務省 ベトナム社会主義共和国

ベトナムへの転職・移住について気になることは、キャリアアドバイザーに相談

ベトナム在住のキャリアアドバイザーが、リアルな経験を交えて、現地情報を紹介してきました。未経験者でも応募できる求人も多く、ベトナムは初めて海外移住・駐在する方にとってはチャレンジしやすい国だといえます。ベトナムへの転職に興味を持ったなら、グローバルキャリアアドバイザーへ相談してみませんか? 一人ひとりのキャリアに合わせた求人を紹介するのはもちろん、ベトナム暮らしへの疑問や質問など、ささいなことにもお答えします。下のボタンからお気軽にお申し込みください。

ベトナムの具体的な求人情報について知りたい方は、こちらからご覧いただけます。
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