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台湾に移住して働く人の仕事や生活は?
現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

更新日:2024/3/28

親日的で、アジア圏のなかでも比較的日本との距離が近い台湾。海外旅行先としても人気で、台湾で暮らしている日本人も多くいます。今回は、台湾在住のdodaのキャリアアドバイザーに、台湾の特徴と日本と台湾の違いについて聞きました。台湾への転職を考えている方は、本記事をぜひチェックしてみましょう!

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台湾の現地情報を紹介するキャリアアドバイザーのプロフィール

キャリアアドバイザー写真

宮本祥史(みやもと よしふみ)
パーソル台湾

2019年11月からキャリアアドバイザーとして台湾在住。大学卒業後、日本国内の銀行で法人営業として勤務した後、パーソル台湾でキャリアアドバイザー兼営業職として従事している。

台湾に移住した現地キャリアアドバイザーが感じる、台湾の特徴や日本との違い

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日本との接点が多く、日本語を学習している人も多い台湾。キャリアアドバイザーとして活動している宮本が、台湾の特徴についてご紹介します。

キャリアアドバイザーが感じる、台湾の特徴

台湾は日本から近く、親日家が多いため、日本人にとって暮らしやすい地域です。そのためほかのアジアの国で就業している日本人が、台湾への転職を希望するといったことも少なくありません。

台湾では、営業やカスタマーサポート、生産管理、製造系の技術職の求人が多いです。台湾で営業職として就業した人のなかには、取引先の社長や本部長クラスの人と一緒に仕事ができ、人脈が広がることにやりがいを感じている人もいます。また、親日的ということもあり、日本人に対する関心が強く、初めて営業で訪問する際も企業の上層部の方と面会できることが多いです。

台湾で活躍している人は、チャレンジ精神が旺盛なタイプです。例えば、中国語を積極的に学んでマスターしたり、営業職であれば新規開拓にもチャレンジしたりするような人が活躍しています。

一度台湾で就業した日本人には、台湾に残って仕事を続けたいという人が非常に多いですが、キャリアパスの例としては、台湾の別の企業に転職するケース、さらには起業するなど、さまざまなパターンが考えられます。また、日本に帰国して海外事業を推進する部門で活躍したり、ほかのアジアの国へ転職したりする人もいます。

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台湾で感じる、日本との「仕事上」の違い

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仕事面の違いとしてあげられるのが、成果主義である点です。日本の場合、企業によってはプロセスが評価されることもありますが、台湾は成果主義の傾向が強いです。そのため日本よりテンプレート化された業務が少なく、成果を出すための臨機応変な対応力が求められます。また、キャリア形成に対する意識が高く、転職しながらステップアップしていく人も多くいます。

台湾では仕事にスピード感があり、即断即決が多いことも違いとしてあります。日本のように持ち帰って検討するといったビジネススタイルをあまり好まず、可否判断のスピードが速いです。くわえて、仕事面では白黒がはっきりとしており、ストレートに物事を伝える傾向にあります。

そのほか、台湾で働く場合は日常会話レベル以上の中国語が求められます。中国語が話せると応募できる求人の幅が広がり、ビジネスチャンスも多くなるので習得しておくことをおすすめします。

台湾で感じる、日本との「生活上」の違い

台湾人は日本人と比較して、時間を細かく気にしない傾向があります。日本でよく聞く5分前行動のような習慣は台湾になく、約束の時間に多少遅れても寛容です。全体的にのんびりとしており、おおらかな性格の人が多いといえます。

また、地下鉄でのルールにも違いがあり、台湾の地下鉄(MRT)では、車内や改札内での飲食が禁止されています。もし飲食していることが見つかった場合、罰金を支払う必要があるので注意しておきましょう。

外食文化が日本以上にあることも違いとしてあります。台湾にはキッチンがない家に住んでいる人が多く、ほとんど料理をしない人も珍しくありません。台湾では屋台や安価なレストランなどが充実しており、朝昼夜の3食すべてを外食で済ませる人も多くいます。

さらに、台湾では昼寝が一般的な文化として根付いていることも違いのひとつです。台湾では学校では昼寝の時間が決まっており、時間になったら消灯して30~45分程度の昼寝をします。社会人になっても昼寝の習慣を持っている人が多く、15~30分の昼寝を取ることで、午後の仕事の効率化をはかります。

現地キャリアアドバイザーが教える台湾に移住・駐在するメリットとデメリット

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台湾に移住・駐在すると、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここでは、台湾生活で考えられるメリットとデメリットについてご紹介します。

台湾の移住・駐在で考えられるメリット

まずメリットとしてあげられるのが、仕事において切磋琢磨できる環境があることです。台湾は成果主義で仕事にスピード感があり、向上心の高い人が多いです。キャリア形成への意識が高い人も多く、どんどんキャリアアップしていくまわりの姿を見ると刺激をもらえるでしょう。

また、住みやすいことも利点です。台湾の治安はほかのアジア圏と比較するとよく、都市部であれば多くの場所に防犯カメラがあります。さらに、日本語を話せる人が多いため、生活していくうえで不自由なことはあまりないといえるでしょう。 気候に関しても、冬は肌寒くなることもありますが、日本と比較して温暖で過ごしやすいです。自然が多く、週末はハイキングやサイクリングなどを楽しむ人もいます。

食事面でいうと、台湾には日本食レストランが多く、日本で慣れ親しんだ料理を現地でも堪能できます。また、有名な夜市に行けば、さまざまなローカルフードを楽しめることも魅力です。

台湾の移住・駐在で考えられるデメリット

デメリットとして、交通マナーの悪さがあげられます。台湾はバイク文化で、ラッシュ時は交通渋滞も頻繁に起こります。台湾では歩行者優先という意識が日本に比べて希薄なので、横断歩道は左右よく確認して渡るなど、注意しておく必要があります。

また、バイクをはじめ交通量も多いことから、排気ガスの量が気になる人もいるでしょう。台湾では、排気ガスを吸わないためにマスクをしてバイクを運転している人も多くいます。とはいえ、2035年にはガソリン二輪車の販売を禁止して電動化を目指すなど、大気汚染の解消に向けた取り組みは行われています。

台湾の郊外には空気のきれいな場所もたくさんあり、休日に観光を兼ねて気分転換してみるのもおすすめです。dodaのキャリアアドバイザーは、現地生活を含めた海外転職全般に関する素朴な疑問にもお答えします。気になる方は、下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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台湾で働くうえで知っておきたい基本情報

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ここからは、台湾転職の基本となる情報をお伝えします。

台湾の基礎情報

面積

3万6千平方キロメートル(九州よりやや小さい)

人口

約2,342万人(2024年1月)

主要都市

台北、台中、高雄

言語

中国語、台湾語、客家語等

宗教

仏教、道教、キリスト教

通貨

新台湾ドル

主要産業

電子製品、化学品、鉄鋼金属、機械

1人当たり名目GDP

32,625米ドル(2022年、台湾行政院主計処)

出典:台湾 基礎データ

待遇・就業に必要な条件

給与の目安

営業:月収35,000~100,000 台湾ドル(150,500~430,000円)
事務:月収30,000~50,000 台湾ドル(129,000~215,000円)
カスタマーサービス:月収30,000~50,000台湾ドル(129,000~215,000円)
技術者:月収40,000~200,000台湾ドル(172,000~860,000円)
※日本円は1台湾ドル4.3円で換算

就労ビザ

就労ビザを取得するためには、日本語教師などの特殊な職業を除き、基本的には、一般職では大学卒で2年以上、短大/専門学校卒で5年以上の関連実務(就業証明書)が必要です。なお、大学院修了であれば職歴は問われません。
※現地事情により変更になる場合があります。最新情報は日本台湾交流協会などの窓口機関でご確認ください。

参考:台湾で働くために必要な就労ビザとは?取得方法・必要書類についても解説

必要な語学スキル

中国語(日常会話レベル)必須
※目安:中国語検定2級以上

企業・労働状況

代表的な日系進出企業の業 種

電子・半導体メーカー、商社など。大手企業の進出は減少し、中小企業の進出が増加しています。また近年、サービス業の参入が相次いでいます。

職場環境

大手企業の系列でも、従業員100人以下の会社が多いです。社長と幹部が日本人で、実務クラスに台湾人幹部を配置する企業が多いです。また10人以下の小規模な日系企業では、社内の公用語が日本語であることも多いです。

アジアの他国と比較したときに多い求人

営業、カスタマーサポートや生産管理、工場管理(工場長)、エンジニア、技術職の求人が比較的多いです。

生活環境

家賃相場(1カ月)

マンション(ワンルーム):20,000~30,000 台湾ドル(86,000~129,000円)
アパート(ワンルーム):13,000~18,000台湾ドル(55,900~77,400円)
※ほとんどの場合は家具・家電付きです(クーラー、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、クローゼット、ソファ、電子レンジなど)。

※日本円は1台湾ドル4.3円で換算

生活費相場(1カ月)

合計:約15,000~25,000 台湾ドル(64,500~107,500円)
(内訳)
通信費:700台湾ドル(3,010円)※携帯電話代
光熱費:500台湾ドル(2,150円)
交通費:1,500台湾ドル(6,450円)
食費・交際費:10,000~20,000 台湾ドル(43,000~86,000円)
その他:雑費など
※家賃含まず

※日本円は1台湾ドル4.3円で換算

台湾で暮らす日本人

21,102人(2023年10月現在、外務省「海外在留邦人数調査統計」)

参照:外務省 台湾

台湾への転職・移住について気になることは、キャリアアドバイザーに相談

台湾在住のキャリアアドバイザーが、実体験を交えて、現地情報を紹介してきました。台湾は治安がよく、気候も温暖なので生活しやすい環境といえます。台湾への転職や移住に興味を持った方は、グローバルキャリアアドバイザーへ相談してみませんか? 一人ひとりのキャリアに合わせた求人を紹介するのはもちろん、台湾暮らしへの疑問や質問など、ささいなことにもお答えします。下のボタンからお気軽にお申し込みください。

台湾の具体的な求人情報について知りたい方は、こちらからご覧いただけます。
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