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フィリピン/イメージ画像

フィリピンに移住して働く人の仕事や生活は?
現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

更新日:2024/6/28

親日的でフレンドリーな人が多いフィリピン。人口増加率が高く、今後ますます経済発展していくことが期待されています。今回は、フィリピン在住のdodaのキャリアアドバイザーに、フィリピンの特徴と日本とフィリピンの違いについて聞きました。フィリピンへの転職が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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フィリピンの現地情報を紹介するキャリアアドバイザーのプロフィール

キャリアアドバイザー写真

山田真史(やまだ まさし)
パーソルフィリピン

留学会社や学校法人で経験を積み、海外就労の夢を叶えるため、パーソルフィリピンに入社。タイ、ベトナム、インドネシアに滞在経験有り。現在は、キャリアアドバイザーとして日本人求職者の就職サポートに従事。

フィリピンに移住した現地キャリアアドバイザーが感じる、国の特徴や日本との違い

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年間を通して温暖な気候で、日本からの距離も比較的近いフィリピン。キャリアアドバイザーとして活動している山田が、フィリピンの特徴をお伝えします。

キャリアアドバイザーが感じる、フィリピンの特徴

フィリピンには約1,430社(2022年10月現在)の日系企業が進出しています(出典:外務省「海外進出日系企業拠点数調査」)。1億人を超える人口の多さや平均年齢の低さ、高いGDP成長率などが魅力です。また、長期的な人口増加や消費意欲の高さなどから、今後も大きな飛躍が期待されています。

求人としては、商社や製造業、建設業などの求人が増えています。職種についてもさまざまで、営業や事務、IT、生産管理、カスタマーサービスなど、多くの職種で採用されています。また、業務プロセスの一部を専門業者に委託するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)においては、未経験から始められる仕事が増えていることも特徴です。

フィリピンでビジネスレベルの英語力とマネジメント能力を身につければ、さまざまな企業から引き合いを得られるようになります。キャリアアップを考えている方にとって、フィリピンへの転職はおすすめです。

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フィリピンならではの良さ、移住前に知っておきたいこと

熱帯モンスーン気候のフィリピンは、年間平均気温26.6度の常夏の国です。6~11月は雨季のため湿気が多いですが、日本の梅雨のように雨がしとしと降り続くのではなく、スコールといって強い雨が短時間で降る日が多くなります。雨季の時期は雨が降る時間が割と決まっているのもフィリピンの特徴です。長雨や寒さで気分が落ち込みがちの方は過ごしやすいでしょう。また、スギ花粉がないのも良い点です。

ほかのアジア諸国に比べて、フィリピンはビザを取得するための審査や期間が短いことも魅力の一つです。最終学歴や経歴などの要件もなくビザを取得しやすいため、社会人経験が少ない方でも比較的移住しやすい国だといえます。

フィリピンは公用語の一つが英語で、国民の9割以上が英語を話せるといわれています。そのため、街中でも英語が通じやすく、レストランやスーパーマーケットで意思疎通が取れず困ることはありません。小学校から英語教育が行われているだけあり、英語の発音がきれいな人が多く聞き取りやすいのも特徴です。

フィリピンで感じる、日本との「仕事上」の違い

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まず大きく異なる点として、仕事への考え方があげられます。フィリピンは家族を大切にする傾向にあり、家族に何かあったときは仕事を休むことも少なくありません。また、基本的に残業をすることはあまりなく、定時になればすぐに帰宅します。

また、業務時間内に休憩が3回あることも違いのひとつです。お昼休憩にくわえて、フィリピンでは午前10時と午後3時に「ミリエンダ」と呼ばれるおやつタイムがあります。ミリエンダの時間になると、スナック菓子など軽い飲食をしながら小休憩をします。

フィリピンで感じる、日本との「生活上」の違い

フィリピンには明るくフレンドリーな人が多く、基本的にイベントが大好きです。パーティーを開催すると大がかりになることも少なくなく、遊ぶときは全力で遊びます。また、誕生日になると主役がパーティーを主催し、まわりの人に料理を振る舞うのもフィリピンならではでしょう。とくにクリスマスは年間の最大行事で、ショッピングモールなどでは9月ごろからクリスマスソングが流れ始めます。

また、宗教の違いもあります。フィリピン人の多くはキリスト教徒で、国民のおよそ8割がカトリックを信仰しています。そのため日曜日になると多くの人が礼拝に行き、ショッピングモールなどでもお祈りのためのアナウンスが決まった時間に行われます。日本と比較して、宗教をより身近に感じやすい環境です。

日本と違った生活、仕事環境の中で新たなキャリアを築きたい方にはうってつけといえます。現在、dodaグローバルで募集中の求人もぜひ参考にしてみてください。
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現地キャリアアドバイザーが教えるフィリピンに移住・駐在するメリットとデメリット

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フィリピンへの転職を考えるとき、どういうメリットやデメリットがあるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、フィリピンに移住・駐在することで考えられるメリットとデメリットについてご紹介します。

フィリピンの移住・駐在で考えられるメリット

フィリピンで働く魅力として、英語スキルを高められることがあげられます。フィリピンではほとんどの人が流暢に英語を話すことができ、かつ聞きとりやすい英語を話すので、英語力向上に適した環境といえます。

マネジメント経験が積みやすいこともメリットです。日本人は管理職で採用されることも多く、早い段階から部下を持つことになるケースが多いです。英語スキルとマネジメント能力が身につけば、ほかの国にも転職しやすくなり、キャリアアップの可能性が広がります。

さらに、物価が比較的安いこともフィリピンに移住するメリットです。マニラの物価は年々上昇傾向にありますが、基本的には日本の3分の1程度で生活できます。家賃に関しても、東京や大阪より安い金額で家具付きの物件に住めます。食費やタクシー・バスなどの運賃も安く、暮らしやすさを感じやすいでしょう。

フィリピンの移住・駐在で考えられるデメリット

まず、日本と比較してインフラ面が整っていないことがデメリットです。利用する時間帯や天気状況によって、インターネットにつながりにくくなるといったことがあります。また、交通インフラも日本ほど発達しておらず、朝と夕方のラッシュ時は交通渋滞が頻繁に起こります。朝の通勤時は、遅れないようなるべく余裕を持って出発するのがおすすめです。なお、マニラでは2028年に地下鉄の開通を予定しており、交通渋滞の緩和が期待されています。

また、日本と比較して物価水準の低いフィリピンでは、日本で働いているときよりも年収が下がるケースがあります。とはいえ、日本の3分の1程度の生活コストで過ごせるため、給料が下がったとしても比較的余裕のある生活ができるでしょう。たとえば住居については、会社から徒歩圏内のコンドミニアムに住めたり、会社によってはドライバーつきの社用車に乗れたりすることもあります。

食事に関しては、フィリピン料理はお肉系が多い一方で、野菜の種類が限られており、値段もあまり安くない傾向にあります。その代わり、フィリピンは温暖でフルーツが育ちやすく、種類も豊富なことにくわえて、安くておいしいです。また、首都のマニラには日系のスーパーやレストランがあるため日本の食材を手に入れることもできます。

フィリピンをはじめ、実際に海外移住をすると、日本とは異なる文化に驚くことが多くあります。dodaのキャリアアドバイザーは、仕事や現地生活の素朴な疑問についてお答えします。気になる方は、下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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フィリピンで働くうえで知っておきたい基本情報

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ここからは、フィリピン転職の基本となる情報をお伝えします。

フィリピンの基礎情報

面積

298,170平方キロメートル(日本の約8割)。7,641の島々がある。

人口

1億903万5,343人(2020年フィリピン国勢調査)

民族

マレー系が主体。ほかに中国系、スペイン系および少数民族がいる。

言語

国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語および英語。180以上の言語がある。

宗教

ASEAN唯一のキリスト教国。国民の83%がカトリック、その他のキリスト教が10%。 イスラム教は5%(ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上)。

通貨

PHP(フィリピンペソ)

主要産業

ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業を含むサービス業(GDPの約6割)、鉱工業(GDPの約3割)、農林水産業(GDPの約1割)(2021年)
(出典:フィリピン国家統計局)

1人当たり名目GDP

3,572米ドル
(出典:2021年、IMF)

出典:フィリピン共和国(Republic of the Philippines)基礎データ

待遇・就業に必要な条件

給与の目安

■営業
月収110,000~150,000ペソ(264,000~360,000円)
■事務
月収90,000~130,000ペソ(216,000~312,000円)
■カスタマーサービス
月収80,000~130,000ペソ(192,000~312,000円)
※日本円は1ペソ2.4円で換算

就労ビザ

政府からビザ取得に必要とされる明確な学歴・経験年数などの条件指定はされていません。
※現地事情により変更になる場合があります。最新情報は大使館HPなどでご確認ください。

参考:フィリピンで働くために必要な就労ビザとは?取得方法・必要書類についても解説

必要な語学スキル

英語(日常会話レベル)

永住ビザの取得条件・方法について

フィリピンは永住権を取るための費用が安く、審査があまり厳しくありません。そのため、ほかの国に比べて永住権が取りやすいと言われています。永住ビザの種類がいくつかあるので、それぞれの特徴をご説明します。

特別居住退職者ビザ
(SRRV / The Special Resident Retiree’s Visa)

フィリピン退職者庁(PRA / Philippine Retirement Authority)が発行するビザで、50歳以上の外国人退職者が対象です。SRRVは3種類あり、条件が異なります。

1. SRRV SMILE
PRAが 指定する銀行に 2万米ドルの SRR Visa 預金すること
2. SRRV CLASSIC
預金を5万米ドル以上のコンドミニアム購入や、住宅や土地などアクティブな投資活動を行うこと
3. SRRV HUMAN TOUCH
医療/臨床ケアを必要とする退職者向け。月1,500 米ドル以上の年金、フィリピン政府が認可する健康保険証、 1万 米ドルの 保証金が必須

特別割当移住査証
(Quota Visa)

フィリピンと外交関係を持つ国の国民が申請できるビザで、日本も該当します。1カ国につき1年で50人のみしか取得できないため、SSRVより倍率は高いです。

ノンクオータ移民ビザ
(Non-Quota Immigrant Visa)

フィリピン国籍を持つ人と婚姻関係がある人が対象のビザです。婚姻を示す証明書のほか、フィリピン国籍を持つ配偶者の出生証明書や旅券の写し等も審査に必要です。

企業・労働状況

代表的な日系進出企業の業種

自動車(四輪・二輪)、電気・電子・半導体メーカー、銀行、商社、建設、物流、通信・IT・システム・Web開発、サービス、旅行、飲食など。

職場環境

フィリピン人は英語が公用語のため、分かりやすい英語を話します。苦手意識を持っていても、しっかり勉強すれば、確実に英語スキルを上げることができます。

アジアの他国と比較したときに多い求人

英語スキルを活かせる求人のほか、ビザ取得に必要な学歴・経験年数などの条件指定がされていないことから、未経験で応募できる求人も多いです。フィリピンは日本から一番近い英語圏なので、英語スキルを高めたいと就職を希望する人が多くいます。

生活環境

家賃相場(1カ月)

アパート20,000~30,000ペソ(48,000~72,000円)
※ほとんどの場合、以下のような家具・家電がついているため引っ越し荷物は少なくてすみます。(テレビ、ガスコンロ、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、クローゼット、ソファ、電子レンジなど)
※敷金・前払いが必要で、最低でも家賃の4カ月分の用意が必要です。

※日本円は1ペソ2.4円で換算

生活費相場(1カ月)

合計:約29,500ペソ~(70,800円~)
(内訳)
通信費:500~800ペソ(1,200~1,920円)※携帯電話
光熱費:4,000~5,000ペソ(9,600~12,000円)
※電気代(オール電化になっているところがほとんどのためガス代も含めた額)、水道代、インターネット通信費
交通費:0(ドライバーつきの車が支給された場合)
食費・交際費:25,000~27,000ペソ(60,000~64,800円)

※日本円は1ペソ2.4円で換算
※家賃含まず

フィリピンで暮らす日本人

12,989人
(2023年10月現在、外務省「海外在留邦人数調査統計」)

参照:外務省 フィリピン共和国

フィリピンへの転職・移住について気になることは、キャリアアドバイザーに相談

フィリピン在住のキャリアアドバイザーが、リアルな経験を交えて、現地情報を紹介してきました。フィリピンは経済成長を続けており、フィリピンでの就業を希望する求職者の数は年々増加しています。フィリピンへの転職や移住が気になったなら、グローバルキャリアアドバイザーへ相談してみませんか? 一人ひとりのキャリアに合わせた求人を紹介するのはもちろん、フィリピン暮らしへの疑問や質問など、ささいなことにもお答えします。下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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