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インドネシアに移住して働く人の仕事や生活は?
現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

更新日:2024/4/30

世界有数の親日国であり、世界第4位の人口大国であるインドネシア。首都のジャカルタや観光地として有名なバリ島をはじめ、多くの日本人が生活しています。そこで今回は、インドネシア在住のdodaのキャリアアドバイザーに、インドネシアの特徴と日本とインドネシアの違いについて聞きました。インドネシアへの転職が気になる方は、本記事をぜひチェックしてみてください。

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インドネシアの現地情報を紹介するキャリアアドバイザーのプロフィール

グローバルキャリアアドバイザー写真

小林佳代(こばやし かよ)
パーソルインドネシア

インドネシア在住4年(2023年2月現在)。イギリス(3年)、アメリカ(5年)での在住経験あり。大学卒業後、営業事務を経てインテリアプランナーとして就業。子育てや海外生活を経た後、秘書として4年、大学事務局員として2年就業しインドネシアへ。現在は日本人転職希望者のコンサルタント(キャリアアドバイザー)を務める。

インドネシアに移住した現地キャリアアドバイザーが感じる、国の特徴や日本との違い

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平均年齢が若く、これからの発展が期待されるインドネシア。キャリアアドバイザーとして活動している小林が、インドネシアの特徴をご紹介します。

キャリアアドバイザーが感じる、インドネシアの特徴

インドネシアは東南アジア屈指の親日国です。資源が豊富で、人件費が安いこともあり、製造業を中心に発展を遂げてきました。現在は人口の増加により、日系を含む外資系の製造業やサービス業が多く進出しており、外国人向けの求人数は増加傾向にあります。

インドネシアで就業した人が身につけられるスキルとしてあげられるのが、人材のマネジメント力です。成長市場のインドネシアでは、現地スタッフをマネジメントする管理職の人数が足りていません。そのため実力次第では年齢に関係なく裁量権が与えられ、マネジメントを任されることも珍しくありません。また、現地企業では英語やインドネシア語がビジネスを進めるうえで必須のことが多く、実務を通して語学力を高めることも可能です。

インドネシアで語学力を高め、現地スタッフのマネジメント経験を積んだ人にはさまざまなキャリアパスがあります。そのままインドネシアでより高待遇の企業に転職する人もいれば、シンガポールや香港など、アジアビジネスの中心地で活躍する人もいます。日本に帰国してアジア進出を目指す企業で活躍するといったチャンスも広がるでしょう。

さらに、勤務先の企業から運転手付きの車が支給されたり、プール付きの家が用意されたりすることもあります。恵まれた環境で生活を送りながら、スキルを高められるのも魅力です。

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インドネシアで感じる、日本との「仕事上」の違い

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まず大きな違いとしてあげられるのが出勤時間です。インドネシアでは交通渋滞が頻繁にあるため、出勤時間には比較的柔軟です。日本人であれば交通渋滞を考慮して早く家を出るといった対策を考えがちですが、インドネシアではそうした考えが比較的薄いことも違いとしてあるでしょう。

インドネシアでは宗教が仕事に影響することも多いです。インドネシアでは、毎年「ラマダン」というイスラム教の行事が行われます。ラマダンとは断食を行う月のことで、この期間は日の出から日没まで断食をして過ごし、就業開始時間を早めたり、短縮したりすることが認められています。さらに、1年で最も長い連休「レバラン休暇」の前には、給与1カ月分の手当支払いが義務化されています。

また、会社のイベントやミーティングが直前に通達されることもあります。場合によっては突然開催・変更されることもあり、臨機応変な対応が求められます。

インドネシアで感じる、日本との「生活上」の違い

インドネシアでアパートメントに入居する際も、日本との違いに注意が必要です。インドネシアのアパートメントは家具・家電付きの場合が多いですが、家賃を半年~1年分先払いする必要があります。アパートメントを希望する際は、初期費用が多く発生しやすいので留意しておきましょう。

また、インドネシアでは携帯代が日本と比較して安い傾向にあります。多くの人がスマートフォンを所有しており、1日ごとの通話料の支払いも可能です。なお、日本を含む海外から端末を持ち込む際は登録手続きが必要となり、税金を納付しないと使用できないので注意しておきましょう。

2018年には国交60周年を迎えており、インドネシアは全体的に親日な人が多いです。明るくおしゃべり好きな人も多く、日本とはまた異なった楽しい雰囲気を味わえます。

現地キャリアアドバイザーが教えるインドネシアに移住・駐在するメリットとデメリット

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いざインドネシアに移住・駐在するとなると、つい気になってしまうのが現地生活のメリットやデメリットではないでしょうか。ここでは、インドネシアでの生活におけるメリット・デメリットについて解説します。

インドネシアの移住・駐在で考えられるメリット

まずメリットとしてあげられるのが、温暖な気候です。1年を通して過ごしやすく、一日中雨が降り続けるといったこともないため、年間を通してレジャーを楽しめます。

生活費の安さもメリットのひとつです。生活費も日本と比べると70~80%ほどで抑えられているイメージです。交通費も安く、日本と比べてタクシーを気軽に利用できます。

また、「インドネシアの特徴」でも触れましたが、語学力を高められるのも利点です。首都のジャカルタにある日系企業でも、ほとんどが社内公用語に英語を採用しています。発展途上で若い労働者も多く、グローバルな環境下で、経済発展の勢いを直接肌で感じられるでしょう。

インドネシアの移住・駐在で考えられるデメリット

デメリットとしてあげられるのが就労ビザの手続きです。就労ビザ自体は比較的取得しやすいですが、プロセスが煩雑なので注意しておきましょう。インドネシアに移住する際は、入社予定の企業とビザエージェントに確認しながら手続きを進めるのがおすすめです。

また、就労ビザを取得しても最長で1年しかないこともデメリットとしてあげられます。現地採用の場合、ビザの関係上1年の有期雇用の契約社員にはなりますが、企業側も基本的に長く就業してもらうことを望んでいるので、転職活動の際は本気度や熱意が伝わるよう準備しておきましょう。

そのほか、2016年に施行された「外国人医療従事者に関する規制」の影響で、日本人の医療従事者は医療行為が禁止されています。不安に感じる人は、現地在住の日本人が多く通っているような病院を探してみるのもおすすめです。

インドネシアで働きたいと思っても、生活面など不安に感じることも多いでしょう。dodaのキャリアアドバイザーは、仕事だけでなく現地の生活事情などについてもお答えします。気になる方は、下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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インドネシアで働くうえで知っておきたい基本情報

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ここからは、インドネシア転職の基本となる基本情報をお伝えします。

インドネシアの基礎情報

面積

約192万平方キロメ―トル(日本の約5倍)

人口

約2.70億人(2020年、インドネシア政府統計)

民族

約300(ジャワ人、スンダ人、マドゥーラ人等マレー系、パプア人等メラネシア系、中華系、アラブ系、インド系等)

言語

インドネシア語

宗教

イスラム教 86.69%、キリスト教 10.72%(プロテスタント 7.60%、カトリック 3.12%)、ヒンズー教 1.74%、仏教 0.77%、儒教 0.03%、その他 0.04% (2019年、宗教省統計)

通貨

ルピア

主要産業

製造業(19.2%):輸送機器(二輪車など)、飲食品など
農林水産業(13.2%):パーム油、ゴム、米、ココア、キャッサバ、コーヒー豆など
卸売・小売(12.9%)
建設(10.4%)
鉱業(8.9%):LNG、石炭、錫、石油など
運輸・通信(4.4%)
金融・保険(4.3%)
物流・倉庫(4.2%)
行政サービス・軍事・社会保障(3.4%)
その他(14.6%):不動産、教育、ホテル・飲食等
(カッコ内は2021年における名目GDP構成比)(インドネシア政府統計)

1人当たり名目GDP

4,349.5ドル
(2021年、インドネシア政府統計)

出典:インドネシア共和国(Republic of Indonesia) 基礎データ

待遇・就業に必要な条件

給与の目安

営業:月収手取り 25,000,000~40,000,000ルピア(238,000円~381,000円)
事務:月収手取り 20,000,000~25,000,000ルピア(190,000,000~238,000,000円)
カスタマーサービス:月収手取り 18,000,000~20,000,000ルピア(171,000,000~190,000,000円)
技術者:月収手取り 25,000,000~50,000,000ルピア(238,000,000~476,000,000円)
※日本円は1ルピア0.0095円で換算

就労ビザ

インドネシアの就労ビザは、一時滞在ビザ(E23:就労ビザ)というビザになります。ただし、手続きの過程において「notifikasi(旧IMTA)」という就労許可証と、「ITAS(旧KITAS)」という滞在許可証を取得する必要があります。
※現地事情により変更になる場合があります。最新情報は大使館HPなどでご確認ください。

参考:海外で働くために必要な就労ビザとは?アジアエリア別のビザ取得条件も解説

必要な語学スキル

日本語および英語(ビジネスレベル)TOEIC650点以上が目安
※企業によっては、インドネシア語が求められる場合もあります。

企業・労働状況

代表的な日系進出企業の業 種

自動車(四輪・二輪)、機械、電子、電機メーカー、商社・金融・通信などが代表的ですが、小売りやサービス業の進出も増えています。

職場環境

近隣のアジア各国・エリアとの関わりが深く、英語をはじめ、インドネシア語、中国語、韓国語などを使用するマルチリンガルなビジネス環境がインドネシアの特徴です。日系企業の進出の歴史も長く、社内の公用語が日本語という企業もあります。

アジアの他国と比較したときに多い求人

2022年の後半から会計コンサルの求人数が他国と比べても多く、会計士のほか、会計士資格のない方や会計に興味のある方、今後USCPAを取得したいと考えている方でも応募できるポジションが増えています。
そのほかの職種については他国と差がありませんが、条件面や待遇について、タイ、ベトナムと比べると手取り給与が多く、渡航費ビザ代が会社負担というケースも多い傾向にあります。
また、ビジネスマナーや社会人としての心得があれば業種未経験でも可能という求人も目立ちます。

生活環境

家賃相場(1カ月)

【ジャカルタ市内】
アパートメント(賃貸マンション):6,000,000~30,000,000ルピア(57,200~285,800円)
コス(ワンルームタイプの下宿):4,000,000~7,000,000ルピア(38,300~66,400円)
※コスの場合、家具およびインターネット付き、洗濯・アイロンがけ、水道光熱費込みです。

【ジャカルタ郊外】
借家(戸建て):5,000,000~30,000,000ルピア(476,00~285,800円)
※1年分前払い
サービスアパート(ホテル式のサービス付きマンション):20,000,000ルピア~(190,000~円)
アパートメント(賃貸マンション):5,000,000~30,000,000ルピア(476,00~285,800円)
※1年分前払い
※ほとんどの場合は家具付きです。
※日本円は1ルピア0.0095円で換算

生活費相場(1カ月)

平均合計:10,000,000~12,000,000ルピア(約95,000~114,000円)
(内訳)
交通費:710,000ルピア(約7,000円)通勤に伴う交通費は会社負担であることが多い
朝食:630,000ルピア(約6,000円)軽食 約200円×30日
昼食:1,900,000ルピア(約18,000円)日本料理・インドネシア料理平均(約600円×30日)
夕食:2,500,000ルピア(約24,000円)日本料理・インドネシア料理平均(約800円×30日)
携帯電話:180,000ルピア(約1,700円)会社から支給される場合も多い
Wi-Fi代:380,000ルピア(約3,500円)コス在住の場合は家賃に含まれているケースが多い
水道・光熱費:1,000,000ルピア(約9,500円)
交際費・被服費など:4,000,000ルピア(約38,000円)

インドネシアで暮らす日本人

16,539人(2021年現在:在留届に基づく)

参照:外務省 インドネシア共和国

インドネシアへの転職・移住について気になることは、キャリアアドバイザーにまとめて相談

ここまでインドネシア在住のキャリアアドバイザーが、現地情報を紹介してきました。インドネシアへの転職を希望する際は、どうしてインドネシアで働きたいのかを明確にしておくことが大切です。インドネシアへの転職や移住に興味を持ったなら、グローバルキャリアアドバイザーへ相談してみませんか? 一人ひとりのキャリアに合わせた求人を紹介するのはもちろん、インドネシア暮らしへの疑問など、ささいなことにもお答えします。下のボタンからお気軽にお申し込みください。

インドネシアの具体的な求人情報について知りたい方は、こちらからご覧いただけます。 インドネシア求人一覧

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