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シンガポールに移住して働く人の仕事や生活は?
現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

更新日:2024/3/28

「世界競争力ランキング2022」で3位に躍進し、アジア経済の中心の一つとして発展するシンガポール。転職や移住先としても人気が高まっています。今回、シンガポール在住のdodaのキャリアアドバイザーに、シンガポールの特徴と、日本とシンガポールの違いについて聞きました。シンガポールへの転職を後悔しないために、本記事をぜひ参考にしてみてください。

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シンガポールの現地情報を紹介するキャリアアドバイザーのプロフィール

グローバルキャリアアドバイザー写真

丸山愛真(まるやま なるみ)
パーソルシンガポール

シンガポール在住3年目。2019年パーソルキャリア新卒入社。
日本にて2年半の新規営業を経験後シンガポール赴任。
現在はシンガポールにて日系企業様のご採用、就労ビザ関連のサポートを行っている。

シンガポールに移住した現地キャリアアドバイザーが感じる、国の特徴や日本との違い

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公用語のひとつが英語で、東南アジアの中でも国際都市のイメージが強いシンガポール。キャリアアドバイザーとして働く丸山が、シンガポールの特徴を話します。

キャリアアドバイザーが感じる、シンガポールの特徴

シンガポールには多くの外資系企業が進出しており、アジアにおけるビジネスの中心地として、アジア地域のリージョナルヘッドクオーター(統括拠点)を置く企業が多いです。アジア圏の中では給与水準が高く、英語力を活かして活躍できる機会も豊富なため、日本から就業を希望する人が多い国の一つでもあります。

また、職場環境にも徴的な点があります。

シンガポールにはさまざまな国籍の人々がおり、日本とは異なる多様な文化に触れることができます。取引相手や、仕事をともにする同僚など、さまざまな価値観を持った人と働くことで、柔軟性、コミュニケーション能力、交渉力を高めることができます。

一方で、シンガポールは就労ビザ発給のハードルが高いことでも知られています。

シンガポール政府が、フェア・コンシダレーションと呼ばれる、シンガポール人の雇用確保を積極的に推進する制度を導入し始めたことから、現在では就労ビザの発給要件が厳しくなってきています。とはいえ、外国人がシンガポールで実際に就業できたケースも多くあり、チャレンジングだからこそ、シンガポールで働くメリットは多いです。例えば、リージョナルヘッドクオーターでの勤務となった場合は、シンガポールに限らず周辺のアジア諸国を中心に、世界中の国や地域を相手にして責任ある業務を担うチャンスがあります。

就労ビザが発給されたら、キャリアアップを目指す働き方につながります。欧米に比べて日本との距離が近い場所で、世界規模の仕事に関われるのもシンガポールで働く利点です。

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シンガポールで感じる、日本との「仕事上」の違い

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現地で働いていると、日本との違いに驚くこともあります。

シンガポールで働いてまず驚かされたのは、仕事の評価方法です。仕事の成果は、過程よりも結果が評価されます。シンガポールでは、結果をすべて数値化して評価し、いかに目標を達成しているか、日々の行動計画やKPIを達成できているかどうかを重要視する企業が多いです。

目標を達成できなくても、そこに至るまでの過程と未達後の対策なども評価に関わることが多い日本とは違い、シンガポールは結果が重要視されます。アジア地域のリージョナルヘッドクオーターが置かれるにふさわしいシビアな環境ですが、その分、挑戦しがいがある国と言えます。

一方、仕事とプライベートをしっかり分けており、メリハリをつけて働いている人が多いです。残業や休日出勤は日本に比べると少ないため、求められる仕事のレベルは高くてもプライベートが確保されれば、充実した生活が送れるでしょう。

シンガポールで感じる、日本との「生活上」の違い

日常生活においても日本との違いを感じる点があります。

まずあげられる点は、規制やルールが徹底されているところです。コロナ禍での屋外でのマスク着用義務、外食時の人数制限など政府によるルールが徹底されており、違反すればすぐに罰金が科せられていました。
さらにゴミのポイ捨て、公共スペースでの飲酒、チューインガムの国外からの持ち込みも禁止で、重い罰金刑があるというため要注意です。街中には防犯カメラが多く設置されています。

シンガポールの規制が厳しいのは、さまざまな民族からなる国家の秩序を保つためといわれています。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、暮らしやすい環境を保つためのルールと捉えましょう。

現地キャリアアドバイザーが教えるシンガポールに移住・駐在するメリットとデメリット

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海外転職を考えるうえで気になるのが、移住・駐在先のメリットとデメリットです。シンガポール生活ではどんなメリットとデメリットがあるか説明します。

シンガポールの移住・駐在で考えられるメリット

最大のメリットは「多民族国家」である点です。

シンガポールは異なる宗教やルーツを持つ人々が集まっており、いろいろな国籍の人働く機会があります。シンガポールで英語を使用しながら実務経験を積んだ人は、高い語学力に加えて、多様な価値観を持った人と働くソフトスキルを身につけています。そのため、特にアジアの国々で求められる人材として、今後のキャリアアップでチャンスを得る機会が多いです。

生活面でのメリットとしては、公共交通機関が充実しており、輸入品も多いため必要なものがそろいやすい点があげられます。ほか東南アジア地域と比べ、日本での生活に近いように感じます。日本からの移住者も多く、海外が初めての方でも生活がしやすいですね。生活で困ることはあまりないです。

シンガポールの移住・駐在で考えられるデメリット

デメリットについて「シンガポールの特徴」でも触れた「就労ビザの発給」があげられます。

就労ビザの要件が厳しいため、海外からの転職の機会は限られています。また、長期就労をしたくても、就労ビザが更新できないといった理由で、転職もしくは帰国をせざるを得なくなる可能性もあります。とはいえ、シンガポールで得られる経験値は大きいので、働いている間はスキルや語学力アップに注力し、転職時に活かせる経験を積むのがいいでしょう。また、ジョブ型雇用のため、ひとつの企業の中でのキャリアチェンジが難しいです。シンガポールでは、転職を通じてキャリアアップを図ることをおすすめしています。

また「日本に近い」と話した生活面でも、多少のデメリットがあります。

シンガポールは、ほか東南アジアに比べて物価が高いとよくいわれています。特に、国土が狭いため住居費は日本よりも高いことが多いです。一方で食費については、ローカルの食べ物や料理を中心にすれば出費を抑えることができます。

せっかくの海外生活、生活費を抑えながらローカルフードを楽しむことができれば一石二鳥ですね。dodaのキャリアアドバイザーは、仕事面だけではなくシンガポールでの生活について気になることもお答えします。

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シンガポールで働くうえで知っておきたい基本情報

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ここからは、シンガポール転職の参考となる基本情報をお伝えします。

シンガポールの基礎情報

面積

約720平方キロメートル(東京23区と同程度)

人口

約564万人(うちシンガポール人・永住者は407万人)(2022年)

民族

中華系74%、マレー系14%、インド系9%(2022年)

言語

国語はマレー語。公用語として英語、中国語、マレー語、タミール語

宗教

仏教、イスラム教、キリスト教、道教、ヒンズー教

通貨

シンガポールドル (Sドル)

主要産業

製造業(エレクトロニクス、化学関連、バイオメディカル、輸送機械、精密機械)、ビジネスサービス、運輸・通信業、金融サービス業

1人当たり名目GDP

114,165シンガポールドル(2022年)
(出典:シンガポール統計局)

出典:シンガポール共和国(Republic of Singapore)基礎データ

待遇・就業に必要な条件

給与の目安

営業:月収3,600〜6,000シンガポールドル(月収360,000~600,000円)
事務:月収3,000~5,000シンガポールドル(月収300,000~500,000円)
カスタマーサービス:月収3,000~4,500シンガポールドル(月収300,000~450,000円)
※日本円は1シンガポールドル100円で換算

就労ビザ

就労ビザを取得するためには、一定以上の学歴もしくは特殊スキルを持ち、就業先での月給が下記の金額以上であることが必要です。

1:就労ビザの主な種類
・Employment Pass:学歴や年齢、職務経歴によって定められる給与基準を満たした収入がある場合にのみ発給されるビザ。
例:30歳、4大卒、7年間の職務経験―最低月収8,000シンガポールドル(800,000円)前後
・S Pass:専門学校、短期大学もしくはそれらと同等か、それ以上の学歴を持ち、基本月給が3,150シンガポールドル(315,000円)以上の場合に発給されるビザ。

2:就労ビザの有効期間は通常1~3年
※現地事情により変更になる場合があります。最新情報は大使館HPなどでご確認ください。

参考:海外で働くために必要な就労ビザとは?アジアエリア別のビザ取得条件も解説

必要な語学スキル

日本語および英語(ビジネスレベル)

企業・労働状況

代表的な日系進出企業の業 種

メーカー、商社、金融、物流、IT、コンサルなど

職場環境

中華系、インド系、マレー系、欧米系など、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が働いています。ビジネスの公用語は英語。共働きが一般的なため、結婚・出産後も仕事を続ける女性が多いです。

アジアの他国と比較したときに多い求人

日本から応募できる求人として多いのは、営業やエンジニア、コンサルタントなどの専門職。日系企業では社内コミュニケーションや日本本社への報告業務として日本語を必要とするため。外資系企業においては、日系クライアント担当として営業職募集されるケースも。

生活環境

家賃相場(1カ月)

日本のようなワンルームマンションタイプの物件が少ないため、シェアハウスが一般的です。
-シェアハウスにおける個人部屋の家賃-
HDB(公団):800~1,200シンガポールドル(80,000~120,000円)
コンドミニアム:1000~1,500シンガポールドル(100,000~150,000円)
※公団はシンガポール国民の約9割が生活している団地です。団地といっても日本のマンションと変わらない住環境です。
※ほとんどの場合は家具付き(ガスコンロ、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、クローゼット、ソファ、電子レンジなど)

生活費相場(1カ月)

平均合計:約1,000シンガポールドル(約100,000円)
(内訳)
通信費:100シンガポールドル(10,000円)
光熱費:50シンガポールドル(5,000円)
交通費:100シンガポールドル(10,000円)※タクシーを使う場合
食費・交際費:700シンガポールドル (70,000円)
※昼食代の相場:5~10シンガポールドル(500~ 1,000円)/回
雑費:50シンガポールドル(5,000円)

シンガポールで暮らす日本人

32,743人(2022年10月現在)

参照:外務省 シンガポール共和国

シンガポールへの転職・移住について気になることは、キャリアアドバイザーに相談

シンガポール在住のキャリアアドバイザーが、リアルな経験を交えて、現地情報を紹介してきました。シンガポールへの転職や移住に興味を持ったなら、グローバルキャリアアドバイザーへ相談してみませんか? 一人ひとりのキャリアに合った人を紹介するのはもちろん、シンガポールでの暮らしへの疑問や質問など、ささいなことにもお答えします。下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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