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インドに移住して働く人の仕事や生活は?
現地グローバルキャリアアドバイザーに聞きました

更新日:2024/4/19

ヒンドゥー教、イスラム教などさまざまな宗教や文化が混在し、世界最大人口の国としても知られるインド。急速なデジタル化を追い風に、経済面でも世界で最も急成長を続けている主要国の一つです。
今回は、インド在住のdodaのキャリアアドバイザーに、インドの特徴と日本とインドの違いについて聞きました。インドへの転職について気になる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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インドの現地情報を紹介するキャリアアドバイザーのプロフィール

キャリアアドバイザー写真

荒井 雅人(あらい・まさと)
PERSOLKELLY India

2008年に新卒でパーソルキャリア株式会社へ入社し、日本国内で金融機関出身者やITフリーランサー向けキャリアアドバイザーを経験。副業、フリーランサー向けのサービス立ち上げに従事した後、PERSOLKELLY Indiaへ異動して現職。キャリアアドバイザーとして、日本人の転職希望者向けのサポートを行っている。

インドに移住した現地キャリアアドバイザーが感じる、国の特徴や日本との違い

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近年、経済の成長拡大が目まぐるしく、世界経済の牽引役としても期待が寄せられているインド。キャリアアドバイザーとして働く荒井が、インドの特徴を話します。

キャリアアドバイザーが感じる、インドの特徴

ここ数年でインドは、「世界で最も経済の急成長を遂げている主要国」と呼ばれるようになりました。インド国内のほぼすべての地域に、造業・商社・金融・物流・情報通信・コンサルなど多様な業種の日系企業が進出中。その数は約1,400社(インド進出日系企業リスト 2022年6月 在インド日本国大使館、ジェトロ)にも上ります。さらに、中国を抜いて世界最大人口国となったことで、今後は日系企業の新規進出、既に進出している日系企業の事業拡大、拠点拡大のさらなる加速も見込まれています。

求人の特徴としては、製造業やITを中心に、金融、建築など幅広い業種でニーズがあることです。特に直近では、日系企業を相手とする営業ポジションで採用を強化したいという企業が増加傾向にあります。

世界各国と比較すると、日系企業のインド法人は歴史が浅い印象ですが、今のインドだからこそ希少価値の高い経験ができるタイミングでもあると思います。今最も勢いのある国とともに、自分のキャリアを成長させる醍醐味はほかでは味わえないものでしょう。

「来てみたらインドの印象が変わった!」という人も少なくありませんので、海外でのキャリアを考える際に、まずは選択肢の一つに入れてみることをおすすめします。

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インドで感じる、日本との「仕事上」の違い

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仕事面としての違いとしてまず挙げられるのは、働き方です。日本では週5日勤務が一般的ですが、インドでは「週5日または6日勤務」「隔週5日または6日勤務」など、企業によって勤務日数が異なります。また、通勤時間は1時間以上かかる人が多く、2時間かかることもインドでは珍しくありません。

残業については、日本ほど長く残業をしない傾向があり、基本的には定時退社の企業が多い印象です。夏休みのような大型の休暇はなく、「土日と祝祭日、年末年始以外は出勤」という企業がほとんどですが、例年10月もしくは11月にDiwaliというインドの新年を祝うイベントがあり、祝日と有給を合わせて1週間以上の休暇を取る同僚も多くいます。

また、会社で同僚といっしょに朝食を取る文化があるのも、インドの特徴の一つ。昼食も、外食することは少なく、一人ひとりがお弁当を持ってきて同僚同士で食べるのが一般的です。

インドで感じる、日本との「生活上」の違い

生活面では、「車線や信号を守るという交通ルールは、あってないようなもの」であることが日本との大きな違いです。日本の交通事情に慣れている人からすると、バイクや車が行き交う道で、牛や犬などの動物が当たり前に歩いている光景には驚くでしょう。また、ルールでいうと、インドでは屋外であれば基本的にどこでも喫煙可能です。

また、デジタル化は進んでおり、キャッシュレス決済、配車サービス、フードデリバリーやオンラインスーパーなどが発達しています。自炊のための日本食材は手に入りづらいかもしれませんが、エリアによっては日本食、イタリアン、韓国料理など、インド料理以外のレストランが十分にそろっています。

さらに、インドの通信費は、世界中でも比較的安いといわれています。そのほか、日用品や食事などの物価も基本的には日本より安い傾向にあります。

現地キャリアアドバイザーが教えるインドに移住・駐在するメリットとデメリット

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インドに移住して生活すると考えたとき、気になるのがインド生活でのメリットやデメリットではないでしょうか。インドに移住・駐在することで考えられるメリットとデメリットについてご紹介します。

インドの移住・駐在で考えられるメリット

まずメリットとして挙げられるのは、将来性の高い市場で仕事ができることです。世界最大人口国となったインドは、若い世代の人口が多く、消費も活発。世界的な消費マーケットとして注目を浴びるインドには、多くの外資系企業や日系企業が進出しています。一方で、在留邦人は約8,000人程度なので、成長の伸びしろのあるタイミングで、日本人として希少な経験を積むことができます。

また、英語力を活かせることも利点の一つ。多言語国家であるインドの第二公用語は英語で、ほとんどの企業では英語を使って仕事をします。英語が流暢でない人も、発音や文法を気にせず積極的に英語を話す文化があるので、英語力を高めたいという方にもおすすめの環境です。インドは就労ビザの取得基準が他国に比べると厳しくない傾向にあり、英語が日常会話レベルの場合でも就労ビザの発給がされる可能性もあります。

そのほか、インドは国土が広く、州や地域によって食、文化、宗教が異なるのも特徴の一つ。国内を旅行するだけでも多様性を感じやすい魅力的な国です。

インドの移住・駐在で考えられるデメリット

海外輸入品や日本食の金額は、日本と同等かそれ以上である点はデメリットとして挙げられます。日用品や食事など、基本的な物価は日本よりも安価ですが、それでも極端に安いわけではありません。生活費を節約したい場合は、日本食だけでなく、現地のスーパーで食材を調達することを意識するとよいでしょう。

また、国内の産業発展に対するインフラ整備の遅れに、戸惑うことがあるかもしれません。水道、鉄道、空港などのインフラや、道路状況、橋梁や港湾の未整備など…日本に比べて移動時間がかかるほか、渋滞も発生しやすい環境です。広い心で、「この時間をどう有効活用するか」と前向きに考えるマインドが大切です。

一方で、地下鉄の延伸や、インド最長の高速道路の開通など、直近のインフラ整備の進行は著しいものがあります。今後数年間で、インフラ面の進化を体感することができるでしょう。

インドで働きたいと思っても、いざ移住・駐在するとなると不安要素も多く出てくるはずです。dodaのキャリアアドバイザーは、仕事だけでなく現地事情などについてもお答えします。気になる方は、下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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インドで働くうえで知っておきたい基本情報

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ここからは、インド転職の基本となる情報をお伝えします。

インドの基礎情報

面積

328万7,469平方キロメートル(日本の約9倍)

人口

14億2,860万人(※)

民族

インド・アーリヤ族、ドラビダ族、モンゴロイド族など

言語

連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21言語

宗教

ヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%

通貨

ルピー(INR)

主要産業

農業、工業、IT産業

1人当たりGDP

2,389ドル(2022年:世界銀行資料)

※国連人口基金(UNFPA)2023
出典:インド共和国(Republic of India)基礎データ

待遇・就業に必要な条件

給与の目安

いずれのポジションも、年収162万5,000ルピー(約292万円)以上。加えて、スキルや経験によって決定します。
※日本円は1ルピー1.8円で換算

就労ビザ

■申請者が熟練労働者、技術者、プロフェッショナルであり、かつ、年間162万5,000ルピー(約292万円)以上の所得が保証される必要があります。外国人の就業を制限する業種はありません。
また、就労ビザを有してインドに入国した場合、14日以内に、下記に登録することも必要です。
・インド外国人地域登録局(Foreigners' Regional Registration Office:FRRO)
・外国人登録事務所(Foreigners Registration Office:FRO)

■ビザ取得所要日数
・東京管轄での取得所要日数は、申請を受理されてから4~5営業日
・大阪管轄での取得所要日数は、申請を受理されてから10~14営業日

※現地事情により変更になる場合があります。最新情報は大使館などでご確認ください。

参考:海外で働くために必要な就労ビザとは?アジアエリア別のビザ取得条件も解説

必要な語学スキル

日常会話以上の英語力

企業・労働状況

代表的な日系進出企業の業 種

製造業・商社・金融・物流・情報通信・コンサルなど多岐にわたります。

職場環境

宗教なども含めて多様な文化の集合体の国だからこそ、さまざまなバックグラウンドを持つ人が働いているインド。より柔軟に意思疎通を図るためには、異文化理解の姿勢は大切といえます。

英語が公的共通語のため、ビジネスの場では英語中心になります。

アジアの他国と比較したときに多い求人

製造業やITを中心に、金融、建築など幅広い業種でニーズがあります。

また、直近では世界最大人口国となり、さらなる日系企業の新規進出や既に進出している日系企業の事業拡大・拠点拡大が見込まれています。そのため、日系企業を相手とした営業ポジションでの採用ニーズが高まっています。

生活環境

家賃相場(1カ月)

家賃30,000ルピー(約54,000円)から探すことが可能です。コンドミニアム3BHK以上のサイズになると200,000ルピー(約360,000円)以上が目安です。

※エリアによって大きく異なる
※ほとんどの場合は家具付き
※日本円は1ルピー1.8円で換算

生活費相場(1カ月)

平均合計:45,000ルピー(約81,000円)
※家賃含まず

■内訳
交通費:5,000ルピー(約9,000円)
※タクシー利用の場合
通信費(携帯・自宅WiFi):2,000ルピー(約3,600円)
電気代:3,000ルピー(約5,400円)
水道代・ガス代:1,500ルピー(約2,700円)
食事代(自炊50%・外食50%):23,000ルピー(約41,400円)
※外食時の昼食代の相場:200~500ルピー(約340円~900円)/回
交際費・被服費など:10,000ルピー(約18,000円)

※日本円は1ルピー1.8円で換算

インドで暮らす日本人

8,145人
(2023年10月現在)

参照:外務省 インド共和国

インドへの転職・移住について気になることは、キャリアアドバイザーに相談

インド在住のキャリアアドバイザーが、リアルな感覚を交えて、現地情報を紹介してきました。インドは今経済成長が著しく、将来性のある市場でキャリアアップを目指したい方におすすめの国といえます。インドへの転職や移住についてもっと詳しく知りたいという方は、海外事情に精通したグローバルキャリアアドバイザーの活用をおすすめします。「インドにはどんな求人があるの?」「応募するには、どんな準備が必要?」など、プロの目線でお答えします。下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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