
インドで働くために必要な就労ビザとは?取得方法・必要書類についても解説
更新日:2025/8/20
インドで働くためには、いわゆる「就労ビザ」の申請・取得が必要となります。ここでは、インドでの長期就労に必要な就労ビザの種類をはじめ、取得条件や、具体的な申請手順などを解説していきます。インドでの就業に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

インドの就労ビザについて紹介するキャリアアドバイザー

藤井 健吾(ふじい けんご)
PERSOLKELLY India
2019年に新卒でパーソルテンプスタッフ株式会社へ入社し、人材派遣・紹介の法人営業、キャリアアドバイザーとして従事。その後、パーソルキャリア株式会社に転籍、副業・フリーランス領域の事業に従事した後、2023年にPERSOLKELLY Indiaへ異動して現職。法人営業、キャリアアドバイザーとして、転職希望者向けのサポートを行っている。
インドの就労ビザの主な種類
インドの就労ビザは以下のような種類があります。
ビザの種類 |
対象者 | 有効期限 | 延長可否 | 注意事項 |
---|---|---|---|---|
就労ビザ(Employment Visa) |
インドで登記が完了している 組織に勤務する外国人従業員 |
1〜3年間 | 可(最大10年) | インド入国後、 14日以内にFRRO/FRO(外国人登録) への登録が必要 |
商用ビザ(Business) |
拠点設立の準備、 インド企業との商談や買い付け などを目的としてインドに入国する 外国人(※) |
180日間 | 可(最大5年) | 180日を超えて滞在する場合は、 FRRO/FRO(外国人登録)への 登録が必要 |
なかでも長期就労を目的とした就労ビザとして以下があります。
就労ビザ(Employment)
インドで登記が完了している組織に勤務する外国人従業員に対して発給される、最も一般的な就労ビザ。
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インドの就労ビザ取得に必要となる条件
インド人が容易に代替可能な仕事ではない旨を説明することが必要です。また、年間162万5,000ルピー(約276万円)以上の所得が保証される必要があります。
※1ルピー=1.7円で換算
※学歴や経験年数に関連する制限は、ありません。
インドの就労ビザを申請・取得するための手順
1.オンライン申請を行う
インドビザ申請センターのHPにアクセスして、オンライン申請と、申請書のプリントアウトをします。
2.必要書類の準備
申請者側が準備する書類と、企業側が準備する書類があります。VISA取得代行業者や転職エージェントを通じて最新情報を確認のうえ、日数に余裕を持って準備を進めましょう。
3.訪問か郵送で必要書類を提出する
書類の準備ができたら、現在お住まいの住所の管轄大使館・総領事館にて郵送もしくは訪問にて申請をします。
万が一提出書類の不備発覚、追加提出の必要があった場合のために、その場で確認ができる訪問提出をおすすめします。
4.就労ビザを受領する
申請書が受理されると、最短3日~2週間ほどで就労ビザが発給されます。就労ビザを取得してインドへ入国したら、2週間以内にFRRO(外国人地域登録局)への登録を行いましょう。
インドの就労ビザ取得のための必要書類
申請者側が準備する書類
- ビザ申請書(写真添付)
-
前述のオンライン申請書(写真添付)
- 英文履歴書
-
職務経歴内容について記載。転職活動時に作成したもので問題ありません。
- パスポート(原本)
-
有効期間6ヶ月以上 空欄2ページ以上が必要です。
- ビザ用証明写真(1枚)
-
以下詳細規定を順守したものを用意する必要があります。
・撮影後3か月以内のもの
・パスポート写真とは異なるもの
・カラー写真、背景は白限定
・頭から顎までが2.5cm~3.5cmにおさまるもの
・目の位置から写真の底面までが2.9㎝~3.5㎝。正面向きで、顔や背景に影の無いもの。
※外国人登録や銀行口座開設時等にも証明写真が必要となるため、10枚ほど予備に用意しておくと便利です。
企業側が準備する書類
- 会社紹介資料
(Company Profile) -
原本
- 企業からの採用通知書
(Appointment Letter) -
原本(レターヘッド使用)
- 企業の登記証明書
(Certificate Of Incorporation) -
原本のコピー
- 雇用契約書
(Employment Agreement) -
原本(パスポートとともに返却)
- 企業からの誓約書
(Undertaking Letter) -
原本
- 技能証明書
(Certificate of Non-Availability Skill) -
原本(インド人が容易に代替可能な仕事ではない旨の説明書)
- インドでの賃貸契約書(Lease Agreement)
-
原本(ホテルの予約証明書でも可能)
- 会社からの招聘状(Invitation letter )
-
原本(レターヘッド使用)
※ 前職でインドに勤務をされていた方は、加えて以下の書類が必要です。
・納税証明書(Form16)
・退職証明書(Relieving Letterまたは Termination Letter)
- ・証明写真(縦5cm×横5cm程度)
- ・申請書(印刷したものにパスポートと同一の署名を2カ所記入)
- ・パスポート(有効期限が6カ月以上、空白ページが最低2ぺージ以上)
- ・就労先のインド国内企業、団体からのInvitation Letter
- など
※職務経歴書や卒業証明書など一般的な書類を除く
インドの就労ビザ取得にあたり注意しておきたいこと
外国人がインドで就労するには、就労ビザのほかに、インド外国人地域登録局(Foreigners' Regional Registration Office:FRRO)外国人登録事務所(Foreigners Registration Office:FRO)に登録する必要があります。
実際にインドで働く人の仕事や生活については、海外・アジアエリアレポート(インド)の記事で現地グローバルキャリアアドバイザーが解説していますので、あわせてご確認ください。
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