オーストラリアで働くために必要な就労ビザとは？取得方法・必要書類についても解説
更新日：2024/7/29
オーストラリアで働くためには、いわゆる「就労ビザ」の申請・取得が必要となります。ここでは、オーストラリアでの長期就労に必要な就労ビザの種類をはじめ、取得条件や、具体的な申請手順などを解説していきます。オーストラリアでの就業に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
オーストラリアの就労ビザについて紹介するキャリアアドバイザー
今田 蓉子（いまだ ようこ）
PERSOLKELLY Australia
オーストラリア在住歴1年。キャリアアドバイザー歴6カ月。アメリカへの留学経験あり。新卒で大手アパレル企業でのリテールオペレーションを3年経験し、外資系IT企業でプロジェクトマネジャーを2年経験した後、現職。
オーストラリアの就労ビザの主な種類
オーストラリアの就労ビザは以下のような種類があります。
ビザの種類 |
対象者 | 有効期限 | 申請手数料 | 注意事項 |
|---|---|---|---|---|
TSSビザ |
移民局が定めた職業リストに 該当する職種や技能職に就く 外国人技能労働者 |
2～4年 | ・Short-term： AUS$1,495（約159,965円） ・Medium-term： AUS$3,115（約333,305円） |
ビザの取得には、雇用主の審査、 職種の審査、就労者の審査の 3段階が必要 |
研修ビザ |
オーストラリアの企業や団体・ 政府で研修を実施する目的で 入国する外国人 |
1～2年 | AUS$415 （約44,405円） |
ビザの取得には、 雇用主の審査、職種の審査、 研修者の審査の3段階が必要 |
一時就労ビザ |
オーストラリア国内で 補えない高度なスキルを有する 外国人人材 |
3～6カ月 | AUS$415 （約44,405円） |
あくまでも一時就労を目的 とするビザのため、継続的就労の 場合はTSSビザの取得が必要 |
※1AUS＄=105円で換算
なかでも長期就労を目的とした就労ビザとして以下があります。
TSSビザ（サブクラス 482）
移民局が定めた職業リストに該当する職種や技能職に就く外国人技能労働者が、雇用主（企業）がスポンサーとなる形で申請できる就労ビザ。
※参考：職種リスト Skilled occupation list
※有効期限は通常2～4年
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オーストラリアの就労ビザ取得に必要となる条件
移民局が定めた職業リストに該当する職種でのエントリーである前提で、就労者、スポンサーとなる雇用主（企業）それぞれが所定の条件をクリアする必要があります。
就労者の条件例
・エントリーする職業で最低2年間の職業経験（申請日～過去5年以内のもの）があること。
・エントリーする職業に関する資格を有していること。
・指定されたIELTS必要スコアをクリアする程度の英語力があること。
など
雇用主（企業）の条件例
・Standard Business Sponsorship（SBS）登録があること。
・就労者に支給する報酬額が、職種や勤務地などに基づく報酬額の相場＝MSR以上であること。
など
※就労ビザの種類によってさまざまですが、最も一般的な就労ビザの取得条件として記載しています。
オーストラリアの就労ビザを申請・取得するための手順
1．IMMIアカウントを新規登録する
IMMI（オーストラリア移民局のオンライン申請システム）へ新規登録をします。アカウント取得の際にはメールアドレスや電話番号が必要です。
2．必要書類をアップロードする
大使館HPや専門家を通じて最新情報を確認し、オーストラリア政府のHPから必要書類を提出します。
3．就労ビザ申請手数料の支払いをする
オンラインで、就労ビザ申請手数料の支払いを完了します。申請が受理されると、ビザ交付番号、ビザ開始日、ビザ条件の記載された通知書がメールで届きます。
※就労ビザの種類によってさまざまですが、最も一般的な就労ビザの申請・取得手順として記載しています。
オーストラリアの就労ビザ取得のための必要書類
- ・パスポートのコピー（残存期間6カ月以上）
- ・申請書
- ・英語力を証明する書類
- ・無犯罪証明書
- など
※職務経歴書や卒業証明書など一般的な書類を除く
オーストラリアの就労ビザ取得にあたり注意しておきたいこと
TSSビザは、就労者の審査、雇用主の審査、職種の審査の3つがすべて承認された状態で申請することが可能となります。
実際にオーストラリアで働く人の仕事や生活については、海外・アジアエリアレポート（オーストラリア）の記事で現地グローバルキャリアアドバイザーが解説していますので、あわせてご確認ください。
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