Q.これって『体調不良アピール』？いつも体調が悪そうに見える職場の後輩にモヤモヤ

演技をしているケースもありますが、体や心の強さには個人差があります。私は虚弱なほうなので、通勤がしんどいです。片頭痛で気圧が下がるたびに寝込む友人もいますし、鉄球でぶん殴られるような痛みを生理のたびに味わう方もいます。

そういう人が、体調を気遣われるよりもうれしいのが「仕事を普通にもらえて、一人前扱いされること」です。

普通に任せてください。そして、誰に対してもするように「困ったら早めに相談して。早めに教えてもらえると、なんでもカバーできて助かるから」とだけ伝えましょう。

それで仕事を取りこぼしたなら、上司にも相談できますしね。あなたが頑張って彼女の仕事を拾い続ける限り、上司はあなたの隠れた苦労に気づけないものです。

もし演技に見えるのだとしたら、少し大目に見てあげてください。きっと誰もが大小あれど通る道。そういう時期があるんです。

“しんどくても頑張っている自分アピール”というので自分を保っている状態。体調不良のせいにしたいときなんだと思います。

他人から何か言われちゃったら傷つくと思うんですよ。落ち込んでたり自己肯定感が下がっていたり、きっと仕事がうまくいっていないときなので、そっとしてあげてください。

その子に後輩ができたら変わると思うんですよね、自分が先輩として振る舞わなきゃいけなくなるので。「これお願いしたいと思っていたけど、無理そうならいいけどできる？」って声かけしてみるしかないかもしれません。

私もその昔は“体調悪いアピール”をしたことがあります。そのときに最も腹が立ったのは「私もー！」という同意の対応でした。

「あなたより私のほうが体調が悪いのよ！ だから助けてよ！」というメッセージを込めた体調悪いアピールなのに「私も！」と言われると対等になってしまうんですよね。

それはつまり、普段どおりに一人前に働かなければならないわけで、せっかくの体調悪いアピールが台無しになってしまうんですよ。

だから私は体調悪いアピールがひどい人には「私も！」と返すようにしています。その人がせきをすればせきをしますし、ため息をつけばため息をつきます。

そうやって対等になるようにバランスを保っていれば、本当に体調が悪ければ向こうが根負けして帰ってくれますので、体調悪いアピールをする人には体調悪いアピールでカウンターを返してみてはどうでしょうか。