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女性のモヤモヤを解消する100問100答

#070

2020.9.21

Q.職場になじめない…。
うまく打ち解けられるコツを知りたい!

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職場で私だけ
なじめないのはなぜ…?
うまくいく方法を知りたい

決して職場環境が悪いわけではないのに、自分だけ溶け込めていないように感じる…。このように、職場になじめない悩みを抱える人は少なくありません。

会社ではチームプレーも求められるため、人間関係をうまく構築できるかどうかは仕事にも影響します。自分が職場になじめない原因を探り、改善に向け方策を考えたいところです。

そこで、産業医として毎月30社以上の企業でカウンセリングを行う精神科医の井上智介先生に聞きました。

思わず共感! 「職場になじめないあるある」

「なじめない」といっても、状況も内容も千差万別です。まずは、実際にあった事例を紹介します。

今の職場では、毎週のように飲み会が開催されています。しんどくなって行かなくなったら、いつの間にか周りと距離ができ、疎外感を感じるようになりました(29歳・医療事務)

20代のころに勤務していた職場はいい人が多く働きやすかったのですが、唯一苦手だったのが、女性社員の友達ノリでした。誰かの誕生日にプレゼントを渡したり、バレンタインにチョコレートを交換し合ったり…。私も参加してなじもうと努力はしましたが、やはり無理でした(36歳・事務系)

以前の勤務先は、社員同士のあいさつも会話もなく、聞こえてくるのはラジオの音だけ…。私は半ば意地になってあいさつをし続けていましたが、状況は改善されないまま。耐えきれなくなり、退職を決意しました(38歳・出版)

これらの事例を踏まえた上で、原因について考えてみましょう。

職場にうまくなじめない原因は?

井上先生が産業医として訪れる企業にも「実は職場に溶け込めなくて…」と悩みを打ち明ける人は多いといいます。これまでのカウンセリングを元に“なじめない原因”を挙げてもらいました。

まず考えられるのは、職場環境などの外的要因です。そのひとつとして挙げられるのは、そもそも社風が自分に合っていないこと。部署による風土のようなものもあるため、こればかりは入社しないと分からないといいます。

産業医
井上智介先生(以下、井上先生)

離職率が高い会社に多いのが、新しく入った人が排除されるような空気が出ていること。このような会社の場合、社員1人当たりの仕事量が多すぎて人に教える余裕がないなど別の要因をはらんでいる可能性もあるのですが、こういう環境ではなじめる人のほうが少ないですよね

ほかにも、1人だけ極端に年齢が離れている、職場のテンションが高すぎて波長が合わないなどの要因もあるそうです。

外的要因に加え、その人の性格や能力などの内的要因も関係します。当てはまるタイプとその理由を解説してもらいました。

1:融通が利かない

井上先生

こだわりが強すぎて、人からのアドバイスを素直に聞けない人が該当します。仕事で問題が生じても誰にも相談せず、1人で解決しようとした結果、大きなトラブルに発展してしまったケースもありました

2:権利意識が強い

井上先生

やるべき仕事を十分にできていないのに、会社に対して自分の権利ばかり主張する人です。転職された方でよくあるのが『前の職場ではこうだった』と前職を引き合いに出して文句を言うこと。日ごろから不満ばかりを口にしていては、職場で浮いてしまいます

3:相手を尊重できない

井上先生

自分を気遣ってくれる相手にぶっきらぼうな対応をしたり、相手の嫌がる発言をしたりする人です。仕事はチームでやっていくものなので、他者への配慮がなくては成立しませんよね

4:いつも元気がなく、ネガティブな発言が多い

井上先生

無表情で相手の目を見ないでボソボソと話す人や、後ろ向きの発言が多い人。そういう対応をされると『迷惑だと思われているのかもしれない』と周りも声をかけにくくなってしまいます

5:失敗や遅刻などが多く、業務に支障が出てしまう

井上先生

何度も同じ失敗をしてしまう、時間を守れないなど、極端に仕事面に問題がある人です。こういうタイプは会社での信頼を失ってしまうので、なじむのは難しいですね

会社の風土など本人にはどうにもできないものから、その人自身の仕事への向き合い方まで、原因はさまざまです。「なぜなじめないのか」を知ることは、状況を変えようと動く際の指針にもなりそうです。

職場になじめない人が、打ち解けられるためのコツとは

なじめない原因が分かったら、状況を改善するためのアプローチを試してみましょう。井上先生がカウンセリングでも伝えている方法を紹介します。

・自分からあいさつをする

井上先生

自分発信のあいさつは、“なじむための強力な武器”だと思っています。あいさつをされて嫌な気分になる人はいませんから。名前を呼ぶことにより相手との距離を縮めやすくなるので『○○さん、おはようございます』と名前とあいさつをセットで習慣づけてみてください

・職場の専門用語を使う

井上先生

職場で共通して使われている専門用語があれば、積極的に使っていきましょう。抵抗があるのかかたくなに言わない人もいるのですが、使うことで一体感が生まれますよ

・相談をする

井上先生

相談は自分ができないことや分からないことをさらけ出すことであり、相手を頼りにしていると伝える行為でもあるため、とても有効です。誰かに相談するのは勇気がいることですが、回数を重ねることで少しずつハードルが下がりますよ

・社史を読む

井上先生

社史には、いいことも悪いことも含めた会社の歴史が刻まれています。上司と共通の話題ができるため、会社に社史があるなら読んでみることをオススメします

・笑顔や目線などの非言語コミュニケーションを意識する

井上先生

コミュニケーションは、言葉だけでするものではありません。身ぶりや表情、目線などの非言語コミュニケーションもとても大事なので、日ごろから意識しておくといいですよ

そしてもうひとつは、「なじむことを目標にしなくていい」ということです。

井上先生

悩みすぎて苦しくなってしまう人には、自分らしさをなくしてまでなじもうとしなくていいと伝えています。会社は仕事をしに来ている場所なので、まずは仕事で結果を出すことに集中してみましょう。その人が横柄な態度を取っていない限り、仕事で評価されれば自然と人は寄ってくるはず。ある意味そこに“なじむチャンス”があると思っています

いい意味でのあきらめの視点を持つことで、見え方も変わるそう。「なじもう」と意識しすぎず肩の力を抜くことは、ほかのアプローチを試す際にも心がけておくといいそうです。

それでも職場に居づらい場合は

あらゆる方法を試してもなじめないときは、転職を選ぶのも一案。決断のポイントはあるのでしょうか。

井上先生

転職を考えるタイミングは、『会社に行きたくない』と思っているだけでなく、行動として表れたときです。電車に乗れなくなってしまったり、会社を休んでしまったりするくらいなら、無理して乗り越えようとしなくていい。そのときは職場を離れる選択をしてほしいです

退職して、「次こそ自分に合う会社を選びたい」と転職活動をスタートさせる人もいますが、ここで井上先生からアドバイスです。

井上先生

あなたが会社を選ぶように、会社のほうもあなたが職場になじめるかどうかを見ています。なじめなかった原因が本人にある場合、その部分を直さないまま転職活動をしても、面接でそれを見抜かれてしまう可能性も。

仮に転職できたとしても、入社後に同じことを繰り返してしまうかもしれません。自分が変わらないといけないポイントが分かった上で、転職先を探してほしいです

自分のどこを変える必要があるのかを客観的に見るのは難しいもの。困ったときは、友人や家族、上司といったふだんから関わりのある相手はもちろん、産業医やキャリアアドバイザーなど客観的な意見をくれる第三者にも思いきって聞いてみるといいそうです。

また、転職活動中、自分ではなかなか気づきにくいこんな点にもアドバイスが。

井上先生

多くの企業とやりとりするうちに知ったことがあります。それは、転職者の前職のイメージが転職先での見られ方に与える影響が思っていた以上に大きいことです。たとえば、IT系企業から転職した人だと『社内の情報セキュリティを任せられる』と勝手に期待されてしまい、できなければ評価が下がってしまうことも。

こうした齟齬を生まないためにも、自分のスキルやアピールポイントを言語化できるように準備して面接で伝えることをオススメします

まとめ

職場になじめなくてつらい。人間関係を構築するにはどうしたらいいの…?

相手の名前を呼びかけてあいさつをする

笑顔や目線などの非言語的コミュニケーションを意識する

「無理になじもうとしなくてもいい」と割り切り、仕事で結果を出す

「どうにかしてなじもう」と力みすぎると、かえってうまくいかなくなることも。まずは肩の力を抜くことから挑戦してみるといいかもしれません。

Profile

識者プロフィール

井上智介(いのうえ・ともすけ)
産業医・精神科医。大阪府在住。島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては、毎月30社以上を訪問。すべての人に「大ざっぱ(rough)」に「笑って(laugh)」人生を楽しんでもらいたいという思いから「ラフドクター」と名乗り、赤縁の眼鏡、金色のアフロヘアと白衣姿でSNSや講演会などで心をラクにするコツや働く人へのメッセージを積極的に発信中。著書に『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)
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