#083
2022.8.25
Q.
働く意味の見つけ方を知りたい!
なんでこの仕事をしているんだろう…?
働くことの意味ってなに?
人生100年時代…
まだまだ仕事人生は続くからしっかり考えたい
人生100年時代といわれて久しいですが、これから先の働き方や生き方について自問自答する人も増えたのではないでしょうか。
この十数年の間にも、東日本大震災や新型コロナウイルスの感染拡大など、短期間で世の中を変える大きな出来事がいくつもあり、人生に対する価値観や優先順位が変わった人もいるかもしれません。
まだまだ続く長い人生で、先行き不透明な時代における“働く意味”について、dodaキャリアアドバイザーの柏木あずさがアドバイスします。
働く意味を考えることは、生き方について考えることと同じ
私たちは睡眠時間を除いて1日の多くの時間を働きながら生きていきます。そのため、働き方について考えることは、生き方について考えることと同義といえそうです。また、働く意味が分からなくなっているときほど、どんな生き方をしたいのかも分からなくなっていることが多いでしょう。
私たちはいったい何のために働いていて、どう働いたら幸せな人生を過ごせるのでしょうか。
dodaキャリアアドバイザー
柏木あずさ(以下、柏木)
何のために働くのか、働く意味・働く動機を考えてみましょう。
生活を豊かにするため? 承認欲求を満たすため? 社会に役立つため? 人それぞれ違いますが、何のために働くのか “目的”を持つことで、成長ややりがいを感じやすくなるでしょう。
ただし、働くことはあくまでも生きることに含まれている一つの要素。それを見失わないことが大切だと柏木は言います。
柏木
会社の社員としてどう生きるかではなく、「一人の人間として何をしたいか」、生きていく中の一つの選択として今の仕事を選択しているかを自身に問いかけてみてください。そこに今の自分にとっての「働く意味」があるかもしれません。
働く意味は生き方から考えてみよう
働くことは生きることの選択肢のうちの一つということであれば、まず考えるべきなのは自分が望む生き方。生き方というと、なんだか漠然としていて分かりづらいですが、柏木によると、壮大な夢や理想を描くのでも、ささやかな目標を立てるのでもいいそうです。
柏木
“何を実現できている自分でいたいか”を考えてみましょう。それも分からなければ、ふだん何をしているときが一番楽しいか、仕事と切り離して考えてみるといいかもしれません。
たとえば「土日はアイドルのライブに行きたい」「好きなファッションを楽しみたい」くらいカジュアルなものでもいいそう。そして、それを実現するために、“働く意味”をどのように結びつけるのか考えてみることが大切です。
柏木
土日は趣味を満喫したい人なら、土日にしっかり休めるような働き方を続けること。好きな服を着ていたい人なら、服を購入する資金を稼ぐために仕事でしっかり成果を出すこと。そのようにして働く意味を見つけることができるのではないでしょうか。
生き方から考えると働く意味や、理想の働き方が見つかりやすくなりますよ。
とりわけ趣味や好きなものがなくても、日常でワクワクするものであればOK。自分が心地よいと思う生活をかなえるために働く意味を見つけましょう。
生き方から逆算すると、働く意味・働く動機も明確になりそうです。
実はすでに理想の生き方ができているかも!? 今の働き方を見つめ直してみよう
理想の生き方を描いて働く意味を見つけたとしても、これからまだまだ続く人生を考えると、不安に思うこともありそうです。ところが柏木によると、「案外、今の仕事を通じて理想の生き方を実現できていることも多い」といいます。
柏木
まずは自分が一番ゆずれないものや心地が良い状態を考えてみることが大事。たとえば好きなファッションを楽しみたいと思っていて、それが心地の良い状態だとします。この場合の働く意味は、ファッションを楽しむためのお金を稼ぐこと。今の仕事を振り返ったときに、お金も稼げて服装も自由だったら、それは理想の生き方をかなえているとも思えませんか?
仕事で多少不満があっても、自分が一番重要視している状態が実現しているのであれば、今の生活は理想の生き方に近づいていると言えるかもしれません。
柏木
それでもやっぱり理想と現実にギャップがあるのであれば、キャリアアドバイザーに相談してみませんか。
時代の流れとして、副業やリモートワークなど働き方がどんどん変わっているからこそ、テンプレート的な生き方はもうありません。むしろ、自分の理想の生き方を実現するチャンス到来ですよ。
まとめ
- 私、なんでこの仕事をしているんだっけ…?と、モヤモヤしている人は、
-
・会社の社員としてどう生きるか、ではなく「一人の人間として何をしたいか」自分に問いかけてみよう
・働き方からではなく、生き方から理想の人生を描いてみよう
とアドバイスがありました。
働く意味について考えることは、どう生きるかについて考えることになります。働く意味とはこうだ!と決まったものはありません。「自己実現のため」「趣味を続けるため」「生活のため」など、どういう目的なのかは人それぞれ。
ただ、働く意味を考えた結果、今の仕事を続けていくことに疑問があるのなら、状況を変えるために転職を考えてみるのも一つの方法です。一度しかない人生、自分らしくいられるためにも、働く意味を見つめ直してみるといいかもしれません。
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識者プロフィール
- 柏木あずさ
国家資格キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー - キャリアアドバイザーとしてインテリジェンス(現:パーソルキャリア)に入社後、10年以上にわたり営業・販売接客など顧客と接する部門での経験を持つ方の転職を幅広く支援。産休・育休を経て復帰してからは、女性の働き方はもちろん、キャリアとライフの双方の視点から転職活動を親身にサポートすることを心がけている。