みんなの「就いてよかった」仕事は？ 女性の仕事満足度 職種ランキング2024【総合】

女性の【総合】仕事満足度の平均点は、前回から1.3ポイントアップの60.4点

2024年度の女性の【総合】仕事満足度は平均60.4点で、前回の59.1点から1.3ポイントアップしました。

【総合】以外の各指標の平均点は、【仕事内容】が63.8点（昨年62.8点）、【給与・待遇】は53.5点（同52.7点）、【労働時間】は67.7点（同67.6点）、【職場環境】は61.3点（同61.8点）です。

【総合】を含めた4指標の点数が昨年より上がり、【職場環境】は下がりました。また、指標別では昨年と同じく【労働時間】の点数が最も高くなっています。

【総合】1位は「経営・戦略コンサルタント」で唯一の70点台

【総合】仕事満足度が高い職種を見てみると、1位は「経営・戦略コンサルタント」で、平均より11.3ポイント高い71.7点でした。前回の5位から順位を上げ、全102職種中で唯一の70点台です。

「経営・戦略コンサルタント」は【給与・待遇】で3位に入ったほか、ほかの指標でもすべて15位以内にランクインしています。

また、2位には「総務」（69.7点）、3位には「Webエンジニア」（68.8点）が続きました。

職種分類別に見てみると、トップ20には、4位「マーケティング・広報アシスタント」、7位「法務アシスタント」、8位「人事アシスタント」、9位「秘書・受付」など、前回と同じく「事務・アシスタント職」から最多の7職種がランクインしました。

そのほかで多くランクインしたのは、「企画・管理職」の4職種と「販売・サービス職」の3職種です。

総合的な満足度が高い人は主に【仕事内容】と【労働時間】に満足

今回の調査では、【総合】仕事満足度で100点満点中100点と答えた人が150人いました。

この人たちは【仕事内容】で平均95.8点、【労働時間】で平均94.3点をつけており、これは【給与・待遇】【職場環境】に比べて高い点数になっています。

つまり、総合的な満足度が高い人は、主に【仕事内容】と【労働時間】の満足度が高い傾向にあるといえそうです。

さらに、すべての回答者に対して4つの個別指標それぞれの満足度と総合満足度との相関を調べたところ、こちらも【仕事内容】が最も高く、4つの個別指標の中で唯一、強い正の相関が確認できました。

つまり、【総合】仕事満足度が特に高かった人に限らず、【仕事内容】に満足している人は総合的にも満足している傾向にあることが分かりました。

【総合】と【仕事内容】の満足度が100点だった人のコメント例

• 「頼りにされていて自分の好きなように仕事ができる」
• 「適性に合っている職業に就けた」
• 「今の業務内容や体制に満足している」
• 「日々のノルマや年間を通したノルマが決まっていて、準備や予測がしやすい」

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【総合】と【労働時間】の満足度が100点だった人のコメント例

• 「入社してから30分を超える残業をしたことがない」
• 「週休3日制だから」
• 「残業や休日出勤がまったくなく、有休も好きな時に取れる」
• 「フレックス制度を導入していて、家庭の状況に応じて仕事の時間を調整できる」
• 「勤務場所（在宅か出勤か）や勤務時間が柔軟」

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想定以上の収入や自身への評価に喜んだ人が増加か

【総合】仕事満足度で100点満点中100点と答えた人が【給与・待遇】でつけた点数の変化を見てみると、前回の約82点から今回は約88点へと大幅にアップしています。

これは、4つの個別指標の中で最も大きい上昇幅です。

以下のコメントのように、想定を上回る収入や自身に対する評価を得ることで、あらためて「この職業に就いてよかった」と感じた人が一定数いるのかもしれません。

物価の上昇が続く中、今後も【給与・待遇】の満足度が総合的な仕事満足度に大きく影響していく可能性があります。

【総合】と【給与・待遇】の満足度が100点だった人のコメント例

• 「人に喜んでもらえた上で納得できる対価をいただき満足」
• 「前職に比べてはるかによい」
• 「自分の評価内容が明確に理解できる」
• 「業績がよくなくても賞与が満額支給された」

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職種間の満足度の差が広がる傾向に。残業規制などの影響も

時間外労働の上限規制が施行されてから今年で5年が経過しました。

残業が減ったことで満足したという人がいる一方で、残業代が減ったり、これまでと同じ業務量を短い時間の中でこなさなければならなくなったりという、マイナス面に言及する声もありました。

今回の調査では、特に【給与・待遇】と【職場環境】において、平均点よりも特定の上位職種の点数のほうが昨年からの変化量が大きいなど、職種間の満足度の差が広がる傾向が見て取れました。

さまざまな理由が考えられますが、賃上げの有無や職場環境の改善の有無といった直接的な要因だけでなく、残業規制などを通じた業務時間の変化が間接的に【給与・待遇】や【職場環境】の満足度に影響を及ぼしているのかもしれません。

法律の改正や物価の変動に対して、企業の対応スピードに違いが出ているケースもあるでしょう。そのため、同じ職種でも企業間で見ると満足度の開きが大きくなっている可能性もあります。

現状に不満を抱えている人の中には、よりよい条件を目指して転職を考えている人もいるのではないでしょうか。

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リスキリングが広がる中、会社の支援もやりがいを後押し

近年は、積極的にリスキリングを推進する企業も見られ、以下のように業務を通して勉強・成長できることに対する声が寄せられました。

• 「資格手当がある」
• 「資格を取らせてもらえたときにやりがいを感じた」
• 「資格を取得して給料が上がった」
• 「日々学べてスキルアップできる」
• 「経理全般をしているため手続きを通してとても勉強になる」
• 「勉強した知識が問題解決に役立ち、お客さまから感謝された」

同じ職種・業種で長く働いている人の中には、今の仕事に関する知識を一通り覚えたり十分な経験を積んだりしたことで、業務にマンネリを感じている人や、自身の成長スピードに不安を抱えている人もいるかもしれません。

そんな人は、関連業務の勉強や新たな事業分野に関する資格のチャレンジを支援してくれるなど、新たな学びに積極的に取り組んでいる企業を探してみるのもよいでしょう。

【総合】を含めた5つの指標すべてで上位20位以内にランクインしたのは以下の7職種です。

• 経営・戦略コンサルタント
• Webエンジニア
• マーケティング・広報アシスタント
• 法務アシスタント
• 秘書・受付
• 経理事務・財務アシスタント
• 貿易事務

これらのうち「Webエンジニア」と「マーケティング・広報アシスタント」は、すべての指標で10位以内に入り、特に「マーケティング・広報アシスタント」は、すべての指標で5位以内かつ、【労働時間】と【職場環境】で1位でした。

実際のコメントでも、「仕事内容が楽しい」「ボーナスが申し分ない」「残業がなく、コアタイムのないフレックス制だから」「人間関係がよく、社長の求心力がある」など幅広い声が寄せられました。

ここでは、指標別のランキングを3位までご紹介します。「総務」と「マーケティング・広報アシスタント」がそれぞれ3指標、「編集・記者・ライター（Web・出版・広告関連）」が2指標でトップ3に入っています。

【仕事内容】の満足度トップ3

女性の仕事満足度職種ランキング【仕事内容】の４位以降はこちら

【給与・待遇】の満足度トップ3

女性の仕事満足度職種ランキング【給与・待遇】の４位以降はこちら

【労働時間】の満足度トップ3

女性の仕事満足度職種ランキング【労働時間】の4位以降はこちら

【職場環境】の満足度トップ3

女性の仕事満足度職種ランキング【職場環境】の4位以降はこちら

女性活躍推進の取り組みは広がりを見せています。

政府が2030年までに大企業の女性役員比率を30％にする目標を掲げたことなどを受け、多くの企業では、女性を積極的に取締役に登用したり、管理職へと引き上げたりする動きがあります。

今回の調査でも、業務の責任や裁量が増えたことに満足するコメントが複数寄せられました。

女性の活躍の場が広がっている今だからこそ、「就いてよかったと思える仕事」を見つけるための第一歩として、無料でできる「転職タイプ診断」がおすすめです。

自分の今の仕事に対する満足度をチャートで分かりやすく可視化でき、どんな仕事だとさらに満足度を高められるのか考えるヒントになりますよ。