求職活動実績は「応募のみ」でOK?
認定される条件を解説
更新日:2026/6/22
監修者:社会保険労務士 北 光太郎(きた・こうたろう)氏(きた社労士事務所)
「応募のみ」で、失業手当(失業保険)の受給に必要な求職活動実績にカウントされるのか不安に感じていませんか。本記事では、応募が求職活動実績として認定される条件や注意点、転職エージェントや転職サイトなど経路別の失業認定申告書の書き方を解説します。
この記事のまとめ
- 求職活動実績は求人への「応募のみ」でも認められ、書類選考の結果や合否にかかわらず1社につき1回の求職活動実績としてカウントされる。
- ハローワーク経由だけでなく、転職エージェントや転職サイト、会社ホームページからの直接応募も求職活動実績の対象になる。
- 失業認定申告書には正確な活動内容を記入し、念のため応募完了メールなどの証拠を保存しておくと安心。
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求職活動実績は「応募のみ」でも認められる
求職活動実績とは、失業手当(失業保険)受給に必要な仕事探しの実績のことです。求職活動実績は求人への「応募のみ」でも求職活動実績として認められます。応募の経路はハローワーク以外からでも認められており、dodaのような転職エージェントや転職サイトの求人からの応募でもカウントされます。
求人応募のみでも求職活動実績になります
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応募は1社につき1回のカウント
原則として、求職活動実績は1社への応募につき1回としてカウントされます。例えばA社の事務職に応募し、B社の事務職に応募した場合は、それぞれ異なる会社への行動となるため2回としてカウントされますが、A社の事務職と営業職に応募した場合は1回としてカウントされるのです。
失業手当(失業保険)を受給するには、基本的に4週間に1度の失業認定日までに2回以上の求職活動実績が必要です。そのため、失業認定を受けるために2回の求職活動実績が必要な場合、4週間に2社に応募していれば、その期間の求職活動実績を達成したことになります。
結果の合否は関係なくカウントされる
求職活動実績として認められるのは「再就職に向けて具体的な行動を起こしたかどうか」であり、その結果として内定を得られたか、不採用になったかという合否の結果は関係ありません。また応募した求人を何らかの理由で辞退した場合でも、求職活動実績としてカウントされます。
「応募のみ」が求職活動実績として認められるケース
主に求職活動実績として認められる応募は以下のとおりです。
これらの経路からの応募であれば、たとえ「応募のみ」でも求職活動実績として認められます。
転職エージェント経由で応募
dodaなど転職エージェントから紹介された求人に応募した場合は、求職活動実績としてカウントされます。転職エージェントを通じて会社へ応募(応募書類提出)をした時点で1社につき1回分の求職活動実績となり、書類選考の結果や面接の有無は問いません。
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転職サイトから応募
dodaなどの転職サイト経由での応募も求職活動実績としてカウントされ、転職サイトからエントリーし、履歴書や職務経歴書など応募に必要な情報を送付した時点で1回の求職活動実績となります。
なお、求職活動実績の証明として、念のため応募完了メールやマイページの選考管理画面などは保存しておきましょう。
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希望の条件から求人を探すスカウトメール経由の応募
近年利用者が増えているスカウトサービスを経由した応募も求職活動実績の対象になります。スカウトサービスとは、転職サイトにプロフィールや職務経歴を登録しておくと、その経歴に興味を持った会社からスカウトメールが届く仕組みです。
スカウトメールの求人に応募して面接を希望したり求人への正式なエントリー手続きを完了させたりした時点で1回分の求職活動実績としてカウントされます。ただし、会社からのスカウトメールを受信しただけ、あるいは内容を開封して読んだだけでは求職活動実績にはなりません。
なお、dodaでもスカウトサービスを提供しています。書類選考なしで必ず面接を受けられる特別なオファーや、dodaサイトでは公開されない非公開求人のオファーを受け取れる可能性もあるので、ぜひ登録してみてください。
ハローワーク経由で応募
ハローワーク経由での求人応募も実績としてカウントされます。その際、ハローワークの職員と相談しながら進めることで希望の求人が見つけやすくなります。
また、ハローワークで職業相談をしてそのまま応募に至った場合は、「職業相談」と「応募」で求職活動実績が2回分カウントされます。ただし、同一日に連続して行った場合などは、1回分と判断されることもあるため、詳細は管轄のハローワークで確認すると安心です。
その他経路からの応募
インターネットやハローワーク以外の多様な経路からの応募であっても、求職活動実績として認められます。例えば、知人の紹介を通じて企業の採用選考に応募した場合も求職活動実績となります。また、企業が自社のホームページ上に掲載している採用情報ページからの直接応募も求職活動実績としてカウント可能です。
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応募と見なされず求職活動実績にならないケース
たとえ転職に向けた行動であっても、単なる情報収集や求人応募の準備段階では求職活動実績としてカウントされません。
ここでは、応募と見なされず求職活動実績にならないケースを紹介します。
求人を検索・お気に入り登録するだけ
単なる求人検索や気になる求人情報をお気に入り登録するだけでは、求職活動実績にはなりません。求人検索やお気に入り登録は、あくまで応募の準備段階と見なされるからです。求職活動実績として認められるには、履歴書・職務経歴書など選考に必要な情報を送信するなどして、応募の手続きを完了させる必要があります。
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希望の条件から求人を探すハローワークの場合も、検索機で求人情報を検索しただけでは、求職活動実績として認められません。インターネットでの検索と同様に、求人を探して閲覧する行為は単なる情報収集活動として扱われるためです。もし求職活動実績を作りたいのであれば、検索機を利用して気になる求人を見つけ、そのままハローワークの職員に職業相談に行く必要があります。
転職エージェントに登録するだけ
転職エージェントに登録するだけでは求職活動実績になりません。登録自体は転職に向けた第一歩ですが、会社への直接的なアプローチではないためです。
登録後にキャリアカウンセリングを受けるか、あるいはエージェントから紹介された求人案件に対して実際に応募手続きを行ってはじめて求職活動実績として見なされます。
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求人への問い合わせをしただけ
企業の採用担当者に電話やメール、SNSなどで求人の募集状況や労働条件について単なる問い合わせをしただけでは求職活動実績にはカウントされません。
求職活動実績として認めてもらうためには、問い合わせをした上で履歴書などの応募書類を送付して正式に選考への応募をする必要があります。
派遣会社への登録のみ
派遣会社へのプロフィール登録のみでは求職活動実績になりません。派遣会社への登録は仕事を紹介してもらうための前提条件に過ぎないからです。登録を済ませた後、案件に応募をすることで求職活動実績にカウントされます。
応募以外で求職活動実績になる活動
失業手当(失業保険)を受給するための求職活動実績は、求人への応募だけではありません。
応募以外にも以下の活動は求職活動実績として認められます。
転職エージェントのキャリアカウンセリングを受ける
dodaなどの転職エージェントに登録し、専任のキャリアアドバイザーと個別に行うキャリアカウンセリングも、求職活動実績として認められます。
プロの視点から自分に合った求人を紹介してもらえるため、効率的に転職活動を進めたい方に適した方法です。Web登録だけでは求職活動実績にならないため、まずはサービスに登録してキャリアカウンセリングの予約を取り、積極的にキャリアの相談を行いましょう。
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転職に関するイベント・セミナーを受講する
転職サイトや転職エージェントが主催する転職支援セミナーへの参加も求職活動実績になります。dodaでは、転職活動の始め方から履歴書や職務経歴書の具体的な書き方、面接対策まで、多種多様なセミナーを無料で開催しています。オンライン開催が主なので、自宅からでも受講が可能です。
ハローワーク職員との職業相談やハローワークが主催する就職支援セミナーへの参加も求職活動実績となります。また、ハローワーク内で開催される自己分析やビジネスマナーなどのセミナーも1回の求職活動実績としてカウントされるため、興味があれば直近で受けられる講座がないか探してみましょう。
国家試験や検定試験の受験
希望する職種に関連する国家資格や公的検定、民間試験の受験も求職活動実績に含まれます。合否にかかわらず「受験した事実」が評価対象となるため、就業に向けた意欲的な活動としてカウントされます。
失業手当(失業保険)受給までの全体的な流れ
失業手当(失業保険)を受給するには、ハローワークで手続きを進める必要があります。ここでは、退職後から実際に失業手当(失業保険)が振り込まれるまでの基本的な流れを確認しておきましょう。
1.離職票の受け取りと求職申し込み
退職後、会社から送られてくる「離職票」をハローワークに持参し、求職申し込みを行います。
2.待期期間と雇用保険受給資格者説明会の出席
申し込み完了後、全員に「7日間の待期期間」があります。その後、指定日時の「雇用保険受給資格者説明会」に出席し、今後の手続きに必要な重要書類を受け取ります。
3.1回目の失業認定と給付制限
指定の日時に初回の失業認定を受けます。自己都合退職の場合は待期期間終了後、原則1カ月の「給付制限期間」があり、この間は手当が支給されません。
ハローワークの認定日とは? 時間どおりに行けないときの対処法も解説
4.求職活動実績作りと失業認定
初回の失業認定以降は4週間ごとに「失業認定日」が訪れます。失業認定日の前日までに、求人の応募など原則2回以上の「求職活動実績」を作りましょう。求職活動内容は失業認定日までに失業認定申告書に記載しハローワークへ提出します。
5.失業手当(失業保険)の振込
無事に失業認定されると、1週間程度で口座に手当が振り込まれます。以降は就職が決まるまで、あるいは失業手当(失業保険)の給付日数がなくなるまで4と5のサイクルを繰り返します。
失業手当(失業保険)については下記の記事を参考にしてください。
求人に応募した場合の失業認定申告書の記入例
求人に応募した後は失業認定申告書に求職活動実績を記入し、ハローワークに提出する必要があります。ここでは求人に応募した場合のさまざまなケースの記入例を紹介します。
失業認定申告書の書き方とは?記入例や注意点を解説【社労士監修】
転職エージェント経由で応募した場合
- 求職活動方法:「(イ)職業紹介事業者による職業相談、職業紹介等」に丸印をつける
- 活動日:応募した日
- 利用した機関の名称:運営会社名を記入(dodaエージェントサービスの場合は「パーソルキャリア株式会社」)
- 活動の内容:「株式会社○○の紹介により求人へ応募、応募先(〇〇〇株式会社)、結果待ち」などと記入
ハローワーク経由で応募した場合
- 求職活動方法:「(ア)公共職業安定所又は地方運輸局による職業相談、職業紹介等」に丸印をつける
- 活動日:紹介状が発行された日、または書類を送付した日
- 利用した機関名称:「ハローワーク〇〇」などと記入
- 活動の内容:「職業相談の結果、株式会社△△の求人への応募、結果待ち」などと記入
派遣会社にエントリー(登録)して応募した場合
- 求職活動方法:「(ウ)派遣元事業主による派遣就業相談等」に丸印をつける
- 活動日:相談した日
- 利用した機関の名称:派遣会社の名称を記入
- 活活動の内容:「〇〇株式会社の派遣求人へ応募 面談日調整中」などと記入
インターネットで求人に応募した場合
- 求職活動方法:「(1)の求職活動以外で、事業所の求人に応募したことがある場合」に記入
- 事業所名、部署:株式会社〇〇 人事部
- 応募日:応募した日
- 応募方法:「企業ホームページの採用専用フォームより直接応募」などと記入
- 職種:職種名を記入
- 応募したきっかけ:「(エ)インターネット」を選択
- 応募の結果:「書類選考の結果待ち」などと記入
失業認定日に備えて「応募の証拠」を保管しておこう
求職活動実績として応募を申告する際は、念のためその事実を証明できるものを手元に残しておくことをおすすめします。
ハローワークは、提出された失業認定申告書の内容が事実かどうかを企業や転職エージェントへ直接問い合わせて確認する権限を持っており、抜き打ちで調査が行われることもあります。万が一のためにも、転職サイト経由であれば応募完了を知らせるメールの画面やマイページのスクリーンショット、書類を郵送した場合は送付状の控えなどを保管しておきましょう。
また、転職エージェントを利用した場合は担当アドバイザーとのやり取りの履歴などを失業認定日が終わるまで残しておくことをおすすめします。
よくある質問
応募後に辞退した場合は実績になりますか?
求人へ応募した後に自己都合で選考を辞退した場合でも、応募した事実に変わりはないため、1回分の求職活動実績としてカウントされます。面接の日程が合わなくなったり、他社で内定が出たりといった正当な理由での辞退であれば問題ありません。
ただし、ハローワークへの求職活動実績作りだけを目的として手当たり次第に応募し、直後にすぐ辞退するといった不自然な行為を繰り返していると就職の意思がないと見なされ、ペナルティを受ける可能性があります。
書類選考で落ちて面接に至らなかった場合は求職活動実績になりますか?
書類選考の結果、面接に進めなかった場合でも求職活動実績としてカウントされます。
結果の合否にかかわらず、求人広告を見てWebや郵送で応募に必要な情報を企業に送信した時点で活動と見なされるためです。
応募の証明書がない場合でも求職活動実績として認められますか?
基本的には応募の証明書がなくても、求人への応募は自己申告で求職活動実績として認められます。
ただし、念のため「応募完了メール」の保存や「Web応募画面のスクリーンショット」を撮っておくと万が一確認を求められた際に安心です。
まとめ
求職活動実績は、面接や採用に至らなくても求人に応募した事実があれば1回分の求職活動実績として認められます。ハローワークに限らず、転職サイトや転職エージェント経由の応募も対象で、これらの経路で応募すれば、「応募のみ」で求職活動実績を作っても問題ありません。ただし、登録のみや検索だけでは求職活動実績にならない点には注意しましょう。また、万が一の確認に備えて応募完了メールなどは保管しておくことをおすすめします。
効率よく求職活動実績を作るなら、dodaの活用がおすすめです。doda経由での求人応募はもちろん、キャリアアドバイザーとのキャリアカウンセリングや、転職イベント・セミナーの受講も求職活動実績として認定されます。dodaを活用して求職活動実績を作りながら、納得のいく転職活動を進めましょう。
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この記事を監修した社会保険労務士
北 光太郎(きた・こうたろう)氏
きた社労士事務所
【経歴】
大学卒業後、エンジニアとして携帯アプリケーション開発に従事。その後、社会保険労務士資格を取得し、不動産業界や大手飲料メーカーなどで労務を担当。労務部門のリーダーとしてチームマネジメントやシステム導入、業務改善などさまざまな取り組みを行う。2021年に社会保険労務士として独立。労務コンサルのほか、Webメディアの記事執筆・監修を中心に人事労務に関する情報提供に注力。読者に分かりやすく信頼できる情報を伝えるとともに、Webメディアの専門性と信頼性向上を支援している。


