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女性管理職のエピソードから導き出す「変えていく力」への近道 女性管理職のエピソードから導き出す「変えていく力」への近道

めまぐるしく変化する経営環境のもと、企業をはじめ職場や人もまた、絶え間なく変わっていくことが求められています。そんな中、管理職として、身近な人や職場、ビジネスを変え続けている女性たちがいます。彼女たちが変えてきたもの、そして、彼女たちに影響を与えてきたものとは何なのか。今回は、「対顧客」「組織・職場運営」「人材マネジメント」「自分の価値観」の4つの観点で、それぞれのエピソードをひも解き、「変えていく力」を発揮するためのヒントを見出します。

※この記事は2015年3月に発行した株式会社パーソル総合研究所の機関紙・別冊『HITO』でまとめた記事をWoman Careerが再編集しました。
※所属や肩書きは取材当時のものです。

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掲載日:2015年6月29日

リコー ダイバーシティ推進 女性管理職  ―ワーキングマザーとして完璧は無理でも一歩でも前に リコー ダイバーシティ推進 女性管理職  ―ワーキングマザーとして完璧は無理でも一歩でも前に

児玉 涼子(46歳)
株式会社リコー
コーポレート統括本部 人事部
ダイバーシティ推進グループリーダー

※所属や肩書きは取材当時のものです

男性が圧倒的に多い技術者主体のメーカーで、ワーキングマザーとして管理職となった児玉さん。子育てをしながらの管理職業務は大変なこともあったようです。そんな中、どのようにしてタイムマネジメントをしてきたか、またダイバーシティ推進に向けての自身の試みや、そこに邁進するモチベーションを支えた原動力とは何かを語っていただきました。

株式会社リコー

1936年創業。オフィス向け画像機器、プロダクションプリントソリューションズ、ドキュメントマネジメントシステム、ITサービスなどを世界約200の国と地域で提供するグローバル企業。 人と情報のかかわりの中で新しい価値を生む製品、ソリューション、サービスを中心に、デジタルカメラや産業用の製品など、幅広い分野で事業を展開している。

何をやるべきか、やらないべきか

私は新卒で入社してからずっと人事領域を担当しています。採用、福利厚生、企業年金などに携わる部署を経て、現在はダイバーシティ推進グループのリーダーをしています。

管理職になったのは2009年。子どもがいる女性で管理職になったのは、部署内では最初でした。「育児との両立をしている女性管理職」という目線が、ダイバーシティ推進という点で期待されていたように思います。管理職になった当時は企業年金グループにいましたが、ダイバーシティ推進のプロジェクト兼任を任命されました。プライベートも二人の小学生の子供の学校行事に習い事と、本当に忙しい時期でした。管理職になると情報も増えて仕事がやりやすくなってくる反面、やはり仕事も増えて、とにかくいかにうまくタイムマネジメントをするか、試行錯誤していました。その結果、優先順位をより強く意識して動くようになりました。例えば、毎朝電車の中で、何時までにこれをやろうと一日の計画を立てることは、そのころからの習慣になりましたし、やるべきことは手を抜かず、必要ないものは割り切ってやめる、という判断もより早くなったように思います。

今の仕事は、ダイバーシティ推進のための発想力も求められているので、積極的に社外の勉強会に出かけたり、育児を通じて地域社会と関わったり、プライベートの趣味を楽しんだりする時間を意識的に作り、アイデアの引き出しが空にならないように、インプットすることを意識するようにしています。

「失敗したっていい」
女性の先輩に背中を押されたことも

実は少し、仕事へのモチベーションが下がりかけたことがありました。本務として企業年金センターの所長となり、グループ各社の企業年金の統合プロジェクトを立ち上げ、検討を重ね計画を策定し、実行フェーズに入ってしばらく経ったときに、兼務していたダイバーシティ推進グループのリーダーに任命されました。企業年金プロジェクトの責任者として最後まで全力でやり遂げたい思いもありましたし、もし異動するとしても違う分野を考えていたので、少しだけ落ち込みました。そんな時、新たな役割へと気持ちを前向きにギアチェンジできたのは、社外の人脈ネットワークの存在が大きかったです。いろいろ話しをする中で、まだ私のやるべきことがここにあるという気持ちになりました。

ダイバーシティ推進というのは、各社ともご担当の皆さまが試行錯誤しながら進めています。だからこそ、他企業同士の情報交換も活発に行っていますし、外部のネットワーキングなど勉強会には、積極的に参加しています。どんな仕事でも新しい発想を生み出すには、世の中の状況をキャッチしたり、リフレッシュしたりとインプットが必要です。他社のよい事例を聞いたり、私自身も外部で自社の取り組みを話す機会も増えてきて、人脈が広がりました。

また、管理職になったばかりの頃、やるべきことが多い中で管理職としての仕事の進め方が正しいのかなかなか自信が持てずにいたときに、グローバルで活躍する女性の先輩にかけられた「仕事で失敗してもいいじゃない、失敗しても次の手を考えればいいのよ」という言葉が、さらに前へ一歩踏み出す勇気をくれました。今、私がダイバーシティを進めていく中で、試したいことを声に出し、めげずに何度も提案してチャレンジできるのは、こういう出会いと経験に支えられているからです。

まずはやってみること
完璧を目指すのではなく、「パーツモデル」としてでいい

ダイバーシティやワークライフ・マネジメントの考えにつながることですが、「個」を最大限に活かすマネジメントというのは、働くメンバーのスキルだけではなく、そのメンバーが例えば育児や介護などさまざまなバックグラウンドを持ち、それぞれ違う事情や思いを抱えているということを考慮しなければなりません。また限られた時間の中で、より自律的に仕事に臨み成果をあげてもらうには、やはりコミュニケーションが重要だと考えています。

今、効率的な働き方の提案のために、自組織の中で試みていることは、メンバーとの1週間の業務計画コミュニケーションです。週次で計画して振り返り、また翌週の計画を確認するというサイクルを各メンバーとミーティングを通じて行っています。私たちスタッフの仕事は計画を立てないと、やりやすい仕事や得意な仕事から手を出してしまいがちになるので、常に目的を明確にし、計画をたて優先順位をつけて仕事を進めることを意識してもらっています。これらを行うことによって、進捗の遅れや何か問題が起きた際に、マネジャーとしても早めに手を打つことができ、以前より効率的に業務が進むようになっただけでなく、メンバーとのコミュニケーションの時間が増えました。まずは私たちでやってみる。そしてそこから見えてきた問題点をブラッシュアップし、ほかの部署にも広げていけたらと思っています。

今のミッションであるダイバーシティ推進の取り組みは、時には会社の風土や意識を変える必要もあり、目指す姿までの道程は簡単ではありません。しかし、個々の能力を活かして組織力を上げ、さらに社会に貢献できる、とても前向きなテーマを与えてもらっていると思っています。ワーキングマザーとしての管理職。すべてを完璧にこなすことは難しいことです。その中でやるべきことをやり、積極的にインプットを多くし、アウトプットにつなげていく。完璧なロールモデルにはなれなくても何か一つでも参考になるような「パーツモデル」として、後進の女性社員の背中を押してあげられる存在になりたいと思います。

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