30歳女性の転職事情〜データで見るリアル〜

20代では「30歳までに●●したい!」と、プライベートや仕事で30歳を何かと目安としてきた人もいるのではないでしょうか? 30歳は節目となる年齢ですが、これから30代をどう生きるか、どんなキャリアを目指すか、まだモヤモヤが続く年齢でもあります。
そんな30歳の女性の職種や年収といったデータとともに、転職先に選んだ職種や注意すべきポイントなど、「30歳女性」の転職のリアルをご紹介します。
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30歳で転職した女性ってこんな人

2023年4月~2024年3月にdodaのエージェントサービスを利用して転職した30歳の女性のデータによると、転職前の職種で最も割合が高かったのが「事務・アシスタント」で26.0%を占めました。続く「企画・管理」の14.5%と「営業」の14.4%は、ほぼ同率の数値となりました。
なお、女性全体のデータで最も割合が高いのは「事務・アシスタント」で25.1%、次いで「営業」が15.5%、「販売・サービス」が14.5%となっています。
就業状況を見ると、在職中に転職活動を始めた人が82.9%。転職回数は0回が51.0%、つまり約半数が転職を経験したことが分かります。
30歳で転職をした女性の転職前の年収は平均が381.3万円。割合を見ると300万円台が33.9%、400万円台が30.3%でした。
30歳を含む転職希望者の年代別の年収は以下で紹介しています。
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30歳の働く女性のボーナス・残業事情
2024年にビジネスパーソン15,000人に調査したデータから30歳の女性の結果を抽出したところ、直近3カ月での1カ月あたりの平均残業時間は11.3時間。冬の平均ボーナスは31.4万円、夏の平均ボーナスは34.8万円という結果でした。
以下のページでは、残業時間、夏・冬のボーナスなどを職種別やランキング形式で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑
平均残業時間の実態調査 残業が少ない・多い仕事は?
ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与)
30代で未経験分野への転職はできる?転職を成功させるには?
今の仕事で特別かなえたい夢があるわけでもなく、なんとなく30代に突入してしまって、「今の仕事が向いていないのでは」と思う人も多いのではないでしょうか。
未経験の職種や業種への転職は、これまでにない経験を積めるメリットがありますが、難しさやデメリットもあります。特に30代になると、即戦力が求められるようになる傾向があるため、難度が高くなります。
それでも挑戦したい仕事がある場合は、自分が経験して身につけてきたスキルを、どのように応用できるかを考えて言葉にしてみましょう。例えば、営業職から事務職への転職であれば、コミュニケーション能力や顧客対応のスキルが大いに役立ちます。
さらに、転職前に資格取得や独学でスキルアップを図ることで可能性が広がります。例えば、事務職を目指すなら日商簿記やMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)など、仕事に関連する資格を取得すれば評価されやすくなるでしょう。
働きながらの転職活動は、転職エージェントも心強い味方になります。キャリアプランについて相談することで、自分に合った新しい進路を見つけやすくなるでしょう。
30歳の女性が転職先に選んでいる職種は?
では、実際に転職のときにはどういった職種が多く選ばれているのでしょうか?
2023年4月~2024年3月にdodaのエージェントサービスを利用して転職した女性全体のデータを見ると、転職先の職種の1位は「企画・管理」で25.7%となっています。そして、2位は「事務・アシスタント」で24.8%、3位は「営業」で14.3%という結果になっています。
30歳の場合はどのような職種が選ばれているのか、以下で紹介していきます。
1位企画・管理(28.9%)

30歳で転職した女性が転職先に選んでいる職種で最も多かったのは「企画・管理」で、全体の28.9%を占めました。
人事、経理、総務、経営企画、マーケティングなど多くの専門分野に分かれる「企画・管理」。専門性を磨きたいという理由でどの年代の女性からも人気が高い職種です。
30歳で「企画・管理」に転職した女性の前の職種を見ると、35.7%が同じ「企画・管理」で、半数以上がほかの職種からのキャリアチェンジでした。
キャリアチェンジといっても、専門性が求められる仕事のため、「マーケティングアシスタント」から「販売促進」や、「Webデザイナー」から「Webマーケティング」といった、共通する分野・業界からの転職が多いと考えられます。
20代で培った経験や知識を活かしながら、次のチャレンジとして選んでいる傾向があるようです。あまりに方向性が違う職種に転職すると、これまでのキャリアを活かしづらいことに加えて、年収が下がるケースもあるため、慎重に検討しましょう。
「企画・管理」への転職は、即戦力となる専門的な知識やスキルが求められるケースも多いため、30代、40代と経験を積んだ女性の転職事例が多くなっています。
長期的に活躍できるよう、どのようなスキルや経験をプラスしていったらよいかイメージしながら、転職先を考えてみてはいかがでしょうか。
2位事務・アシスタント(23.2%)

30歳で転職した女性が転職先に選んでいる職種で2番目に多かったのは「事務・アシスタント」。転職前は26.0%で最も多い職種でしたが、転職後も23.2%の割合を占めました。
結婚・出産などのライフイベント後も、無理なく働き続けられるイメージを持つ人が多いことが理由と考えられます。
女性からの人気が高い一方で、職種別の転職求人倍率が示すとおり、競争率が高い傾向があります。
また、「事務・アシスタント」はさまざまな人をサポートする仕事なので、ヒューマンスキルが重視される傾向もあります。
しかし、特に経験を積んだ30代からの転職なら、自分の強みをしっかりと認識することは大切です。その上で、企業に対してどんな貢献ができるかをアピールできると、さらなる評価につながるでしょう。
3位営業(14.1%)

30歳で転職した女性の転職先として3番目に多かったのが「営業」でした。転職求人倍率を見ても、比較的売り手市場の職種になっています。そのため、ほかの職種から未経験で「営業」に転職するケースも多くあります。
実際に「営業」に転職した30歳の女性の転職前の職種を見ると、約半数が「販売・サービス」や「事務・アシスタント」などほかの職種となっていました。
「営業」と一口に言っても、業界や企業によってワークスタイルはさまざま。体力的にきついイメージから女性に敬遠されることもありますが、実はリモートワークが可能な企業も多くあります。
そのため、プライベートを重視しながら年収も維持したいという理由から、最終的に志望される人も多い職種です。実際に営業の平均年収は、「販売・サービス」や「事務・アシスタント」よりも高くなっています。
年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)
とはいっても、年収やワークスタイルだけで転職先を決めるのは要注意。営業はプレゼンテーション力や課題解決力などの幅広いビジネススキルが求められる職種です。
5年後、10年後、どのようなキャリアを歩んでいきたいかをイメージし、そのために今は何を身につけていかなければいけないかということを整理して、数ある「営業」の求人から自分に合った仕事を選択するようにしましょう。
自分に合う仕事・
働き方が分かる!
女性の転職事情 〜データで見るリアル〜
調査概要
■30歳で転職した女性ってこんな人
【調査対象】dodaエージェントサービスを利用して転職した女性
【調査期間】2023年4月~2024年3月
【有効回答数】約6,000件
■30歳の働く女性のボーナス・残業事情
【調査対象】20~59歳の男女
【調査方法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査(ネットリサーチ会社保有のモニターに対し実施、doda会員登録の状況については不問)
【調査期間】2024年8月
【有効回答数】15,000件(うち30歳の女性のデータをピックアップして集計)
(ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施)
■30歳の女性が転職先に選んでいる職種は?
【調査対象】dodaエージェントサービスを利用して転職した女性
【調査期間】2023年4月~2024年3月
【有効回答数】約6,000件
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