転職での市場価値とは?キャリア形成を軸に市場価値の測り方、
高め方を解説
本記事では、転職・キャリアのプロであるdodaのキャリアアドバイザーが、市場価値が高い人の特徴やその測り方について解説します。また7回の転職を通して自身の市場価値を上げていった、起業家・著述家のmoto氏への取材を通して、実体験にもとづいた市場価値を高めるためのアクションについても紹介します。
たった3分であなたの市場価値がわかる
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そもそも、転職における「市場価値」とはどのような意味合いを持つのでしょうか。
転職市場における「需要」と「供給」のバランスによって決まる評価のこと
市場価値とは、転職市場(社会・企業と個人間)における「需要」と「供給」のバランスによって決まる評価のことを指しています。
市場の需要と供給は、主に企業の求めるスキル・経験・人物像と転職希望者が持つ経験やスキルによって決まります。そのため、「成長著しい業界で、多くの企業が求める資格を所有する人」や「ビジネスで有用であり、希少性が高い経験を持つ人」などは、市場価値が高い人材と言えるでしょう。
市場価値が高いと企業側の採用意欲が高まるため、転職希望者がやりたい仕事を、希望に合わせた条件で選べる可能性が高まります。「希望する年収で転職して、経済的安定を得る」「働き方の自由度が高い職場を選んで、家族との時間を増やす」「フルリモート可の会社を選んで、好きな場所に住んで働く」など、生活や生き方の選択肢が広がります。
市場価値は、外的要因によっても左右される
市場価値は、企業のニーズと個々人のスキルだけでなく、景気動向や少子高齢化といった国の経済・人口状況や、有効求人倍率をはじめとした社会情勢によっても左右されるものです。
AIなどのITトレンドや法改正による社会動向、業界のグローバル化などで大きく影響を受ける場合もあります。「今、伸びている業界だから」と、一時のトレンドだけを重視して転職やキャリア形成をしてしまうと、結果として、本来の自分のありたい姿やキャリアを見失ってしまう場合があるため、注意が必要です。
その時々のトレンドや、短期的なニーズに振り回されないようにすること。そして定期的に、自分が置かれている業界や自らの立ち位置を客観視することが大事です。
「186万人のビッグデータ」から
まずは自分の市場価値を知ろう
転職における市場価値の測り方とは?
自らの転職での市場価値を知りたい場合、以下のような方法があります。
求人情報を検索してみる
転職サイトで自分のスキルや経験に沿った求人に目を通すことで、「どの程度の求人数があるのか」「どのくらいの年収が提示されているのか」「自分の理想に近い求人はあるか」などが分かります。さらに、自分のスキルや経験にはどれだけのニーズがあるのか、一般的にどのような年収や働き方が提示されているのかも把握できるでしょう。
転職エージェントに登録して、キャリアドバイザーに相談してみる
転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに相談すると、より詳しく自分の市場価値を把握できます。
転職市場に詳しいキャリアアドバイザーに自分のこれまでの経験を見てもらうことで、具体的な求人情報と照らし合わせながらアドバイスを受けることができます。より客観的な視点で、具体的な求人をベースにしつつアドバイスを受けたい場合に有効です。
「転職市場からどう評価されている?」
「自分のキャリアの選択肢は…?」
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企業説明会や転職イベント、フェアに参加してみる
企業説明会や転職イベント、転職フェアに参加してみるのもよいでしょう。転職フェアには、企業の人事担当者が出席しています。そこで自分の経験を伝えながら人事担当者の話を聞くことが、自らの市場価値を測るための貴重な機会になるでしょう。
人事担当者と直接話をすることで、自分が持っているどのスキルや経験に需要があるのか、企業側の一次反応を知ることができます。積極的に多くの企業の人事担当者と話して、反応の度合いを肌で感じてみましょう。
市場価値が高い人に共通する特徴〜スキル・経験
市場価値が高い人にはどのような特徴や傾向があるのでしょうか。まずは、市場価値が高い人が持つ「スキルや経験面」での特徴を紹介していきます。
高いレベルの汎用的なスキルを持っている
幅広い業種・業態で役に立つ汎用的なスキル(ポータブルスキル)を持つ人材は、多くの企業が求める「市場価値が高い」人材です。
転職市場でのニーズが高い汎用的なスキルとして代表的なのが、関係者同士の調整力や課題解決力、論理的思考力などです。それぞれのスキルに関連した豊富な実務経験を積んでおり、何かしらの実績を出した経験があれば、「高いレベルの汎用的なスキルを持つ」とみなされる場合が多いです。
マネジメントの経験がある
マネジメント経験のアピールを通して、リーダーシップや課題解決力など、企業から評価されやすい能力を身につけていることを示せます。
組織のマネジメントを担う管理職のパフォーマンスは、その会社の事業成長を大きく左右するものであり、多くの企業がマネジメント経験者を欲しています。企業の組織構成上、30代後半以降のビジネスパーソンはマネジメント経験の有無が特に重要視される傾向があります。
専門性・希少性が高いスキルを持っている
多くの企業が重視する領域に対する専門性の高さや、転職市場では希少な経験・スキルを持っていることは、そのまま市場価値につながります。
「ビジネスレベルの英語スキル」や「最先端技術についての知識」などが、希少性の高いスキルの一例です。こういった強みが付加価値となり、市場価値を向上させる要因になります。
スキルと経験に再現性がある
「スキルと経験に再現性がある」とは、「働く会社や条件が変わっても、同じような実績を挙げられる可能性が高い」ということです。
過去の自らの取り組みに対して、「何をどう工夫して行動した結果、どんな実績が得られたか」を具体的に言語化できる人は、転職先でも同様の成果を出せる可能性が高いと判断され、それが企業側からの評価と、市場価値の向上につながります。
市場価値が高い人に共通する特徴〜マインド
専門性が高い、希少性が高いスキルの有無だけで、市場価値が決まるわけではありません。個人のスキル・経験と、「ビジネスパーソンとしてのマインド」のかけ算でも、市場価値を高めていくことができます。
視座が高く、自分事化で物事を捉えられる
広く物事を捉える視点の高さを持ち、課題に対して自分事として目を向けられることは、仕事に取り組む上で欠かせない姿勢のひとつです。しかし、ビジネスパーソンで実践できている人は決して多くありません。
特に、組織や会社の課題や目標を自分自身の問題として捉えることができる人は「組織や会社全体の成長に寄与できる人材」として、高く評価されるでしょう。
自分の状況を正しく捉え、ありたい姿に向けて行動できる
自分の状況を正しく捉え、ありたい姿に向かって適切なアクションが取れる人は、「情報収集」「市場の分析」「理想と現在地の差分を理解する」などの複合スキルを持っている人と評価されます。そして、そのように目標に向けて自らをコントロールして行動できる人は、企業からも高く評価されます。
目標達成に対して前向きで、自分ができないことを謙虚に受け止め、改善に向けて行動し続ける姿勢は、キャリア構築でも転職活動でも大切なマインドになります。
市場価値を知るメリットは?
自分の強みと弱みを知り自己理解のきっかけになる
自分の市場価値を知ることで、自分に不足しているもの、つまり「自分の改善すべき点」を見つけることができます。そこから今後の自身の成長の目標や、「伸びしろ」が明確になるでしょう。
逆に自分の強みが分かれば、それを活かせる領域で、やりがいを持って働ける環境を選ぶこともできるようになります。「自分の強みと弱みを知る」ことは、キャリア形成や転職活動の軸を考えるために大切です。
また、もし目指したい職種やキャリアがある場合、自己理解を深めることで「目標に向けて必要な経験」や「自分に不足しているスキル」が明らかになり、次に取り組むべきことが明確になります。目標から逆算することで、効果的な選択や行動が行えるようになるのです。
納得感のあるキャリア選択や、転職につながる
自分の市場価値を正しく把握することで、キャリアの選択を迫られたときや転職活動時に、現在の自分が保有しているスキルや経験と希望する条件を天秤にかけ、より現実的なラインを見極めることができます。
自分の市場価値を正しく把握できていないと、転職活動時、今のスキルや経験に見合った「企業からの条件の良いオファー」を見落としてしまう場合があります。現実的なラインが分かっていれば、自分の中での判断基準が明確になり、大きなキャリアの転機でも納得した意思決定がしやすくなります。
市場価値を高めるため、取り組めること
市場価値を高めるために、いま取り組めることとは何でしょうか。現在の職場で取り組める実践的なことから、中長期でキャリア形成を考えたときに新たに取り組んだほうがいいことまで、dodaキャリアアドバイザーが解説します。
まず「自分がありたい姿」を明確にする
まずは自分が目指す働き方、キャリアビジョン、キャリアプランを定めることから始めましょう。例えば「10年後にこんな仕事をしていたい」「年収はこのくらい欲しい」「こんな働き方がしたい」など、自分の目標をできるだけ具体的にイメージします。
次に、イメージした将来の目標と現在の自分との差分を把握し、いまから身につけるべきことや、現状から変えるべきことを考えます。あるべき姿に悩んだら、モデルケースになる人に話を聞いてみるのもおすすめです。
自分のありたい姿を考えることは、自分の現在地と理想とのギャップを知る機会になります。目標を定めることで、「市場価値を高めるための、適切な努力」ができるようになるのです。
まずはキャリアビジョンを考えることが、キャリアプランを立てる手がかりになります。詳しい方法は、以下の記事で解説しています。
転職市場の動向と自分のスキルを定期的に見直す
市場価値を高めるためには、定期的に転職市場の情報収集を行うことも大切です。求人を見たり、転職エージェントに相談してみたりすることで、現在の転職市場で求められるスキルや人材像を知ることができます。
市場の動向をつかめれば、「自分がさらに必要なスキルや経験は?」「市場価値を高めるため、何に注力するか」など、市場価値を高めるためにするべきことを把握しやすくなります。今後すぐに転職する予定がなくても、転職市場のニーズと自分の状態との差を分析・理解する目的で、最新情報をキャッチし、自分の中の情報アップデートを心がけましょう。
最新の転職市場の動向はこちらで解説しています。
現在の仕事でスキル・経験を積む
市場価値を高める方法として、まず取り組めるのは今の仕事で実績を積むことです。
多くの場面で求められる調整力、課題解決力や論理的思考力といった汎用的なスキルは、どんな仕事でも身につけられるもの。いま与えられている仕事や課題に対し真摯に向き合い、現職で成果を出すことも市場価値の向上につながります。
またこの取り組みは、昇給・昇格や社内異動といった、現職でのキャリア形成と、それに向けたアピールにも役に立ちます。結果を出せばマネジメントポジションや、より専門的なポジションへのキャリアも開け、よりレベルの高いスキルを身につけるきっかけにもなります。新たな役割で身につけたスキルや経験が、転職時の自分のアピールポイントとなるのです。
副業で、今とは違う環境で働く経験をする
副業で、目標に向けた自己研鑽やニーズの高い経験・スキルを習得することも有効な手段です。副業は、現職では身につけられない業界や職種の業務経験になるだけでなく、新たな環境へ適応したり、そこでの人間関係をつくったりすることで、あなたの視野を広げることにも役立つでしょう。
市場価値と人生における「ありたい姿」を両立するには
市場価値を視野に入れたキャリア構築を行う中で、短期的なものではなく中長期的なキャリア、そして「ありたい姿」を達成させるためには、どのような考え方が大事になるのでしょうか。
キャリアを中長期で考えると、市場価値より人生における「ありたい姿」を意識しよう
中長期的にキャリアを捉えるのであれば、市場価値を考える前にまずは自分の人生における「ありたい姿」を考えてみるべきだとキャリアアドバイザーは語ります。「ありたい姿」とは、どのような仕事をしたいか、一緒に過ごしたい人や、住んでみたい場所、休日の過ごし方など、仕事も含めた人生の「自分が目指す将来像」のことです。
「ありたい姿」ではなく、市場価値から考えてしまった場合、「市場価値は高まったが、毎日の活力がなくなってしまった」と働く意欲や生活に影響を与えてしまうこともあります。加えて、社会情勢の変化や技術の進化によって「当時は伸びていた業界だったのに最近は勢いがなくなっている」など需要が少なくなり、「市場価値が徐々に下がってしまう」可能性も無視できません。
そのため自分らしく人生を歩むためにも、まずは「ありたい姿」からキャリアを考えることが大切です。
一方で、「ありたい姿」の中でキャリアや仕事について考えるときに忘れてはいけないのが、「そのキャリア・仕事を選ぶと、生活がどうなるのか」の情報収集をすることです。
リモート勤務の可否や残業時間、給与待遇といった「どんな働き方か」「年収は安定的か、これから伸びる余地があるのか」や、「そこで身につけたスキルや経験は、ほかの職場でも役に立つか」などを知ることで、そのキャリアや仕事を選択するメリットや、事前に知っておいたほうがいい事実が見えてくるようになります。
キャリアを中長期で考えるときは、市場価値より人生における「ありたい姿」を先に考えましょう。そして、キャリアや仕事を選択するときは「それを目指すときに発生するリスク」も忘れないようにしましょう。
市場価値を高めることは人生における「ありたい姿」を実現させるための手段
自らの市場価値を高めていくことで、仕事の内容や任される業務はもちろん、働き方や働く時間、場所や給与待遇など、より選択肢が増え、さまざまな場面で自分で選べる可能性が高まっていきます。市場価値によって与えられる選択肢が、人生における「ありたい姿」を実現するための助けになるでしょう。
一方で、市場価値を高めることは、人生における「ありたい姿」を実現させるための「あくまでも、ひとつの手段」です。
「自分がどうありたいか」をじっくり考えて、その実現に向けたより良いアクションを取ることが大切。その過程で「自分の市場価値」を意識することも、自己実現の一助になるでしょう。
転職メディア『転職アンテナ』
motoさんに聞く、市場価値を高めるアクション
7回の転職を経てスキルや年収を高め、長期的な視点で自らの市場価値を高めていったのが、起業家・著述家のmotoさんです。ここからはmotoさんに、過去に行ってきた市場価値を高めるための具体的なアクションについて聞いていきます。
「会社の成長・売り上げのためにできること」を考える
インタビュアー:
市場価値を高めるためには、どのようなアクションが大事なのでしょうか。
「市場価値は転職を通して上がるもの」という認識の人も多いと思いますが、ぼくは、転職をせずに現職のままでも、市場価値は高められると思っています。
具体的には、「会社の成長や売り上げに貢献するため、自分は何ができるか」を考えることでしょうか。
仮に経理や総務などのバックヤード勤務だとしても、会社で働いているのであれば、必ずどこかで会社の売り上げには関与しているはず。そこで「どのように営業の活動をサポートすれば、売り上げを伸ばしてもらえるだろうか」といった視点を持てば、工夫できることがたくさん見えてくると思います。
自らの経験を活かして売り上げにインパクトを出せる人は、どんな職場でも求められる人材のはず。まずは現職でスキルを磨くのが、手近な方法のひとつかもしれません。
「会社の成長や売り上げに貢献する」視点を持つことで、どんな変化があるのでしょう。
忙しい職場だと、与えられた仕事をとにかく「受け身」の姿勢でやってしまう場合もあるかもしれません。しかし会社の売り上げを伸ばすことを考え始めた途端に、仕事へ主体的に取り組めるようになるんです。
「なぜ、自分はこの仕事をする必要があるのか」「さらにこんな工夫を凝らしてみたら、もっと売り上げに貢献できるのではないか」。こうした前のめりな姿勢で仕事に向き合うようにすれば、自然と仕事や業務に対する理解が深まり、自分の経験値も上がっていきます。
これを続けていくと、そのうち任される仕事が増えていくでしょう。仕事を理解し、できることが増えた結果として、自分の市場価値が上がっていくんです。
嫌な仕事を「まず、やってみる」で、できることを増やす
市場価値を上げるため、motoさんは具体的にどのような取り組みをしてきたのですか?
ほかの人が「面倒でやりたくない」と思うようなことを、片っ端からやりました。例えばホームセンターで働いていたころは、配送会社から届く大量の荷物を率先して受け取り、売り場を回って各担当者に渡して歩いていましたね。
正直面倒な仕事なのですが……。実際にやってみると社内に知り合いが増えて、次の仕事がしやすくなるんです。会社にはどんな部署があるのか把握できるし、組織に対する理解も深まりました。
ほかにも、今の私が初対面の相手と緊張せず会話できるのは、営業時代にやったビラ配りのおかげです。のちの転職活動にも、良い影響があったと思っています。
一見地味そうな仕事は、「本当にやる意味があるのかな?」などと考えてしまいそうです。
もちろん、そんな疑問を抱いてしまう業務もあるでしょう。でもぼくとしては、「必要かどうかは、やってみないと分からない」と思っています。
経験の浅い若手なら、「この業務が、なぜ必要なのか」が分からない場合も多いはずです。まずは、一度やってみる。そして「効率が良くない」と感じたならば、改善を提案したり、自分なりに考えてやり方を洗練させたりしていきましょう。
嫌な仕事を嫌だと感じてしまう理由の大半は、「やったことがなくて、分からないから」。ですので、実際にやってみれば業務のことが理解でき、次第に嫌じゃなくなっていく。「できることを増やして、任される仕事の幅が増えていく」サイクルは、「まず、やってみる」ことから始まるんです。
会社の成長に貢献するアクションが、市場価値につながる
市場価値を高めたい人は、どのような意識を持つといいと思いますか?
1つ目は、「仕事は与えられるもの」という意識から抜け出すことです。
自らの市場価値を上げようと意識すると、「この技術が得られる仕事がしたい」「マネジメントができる業務に就きたい」など、目先のスキル獲得について考えるようになってしまいがちです。これらは向上心のある言葉のように聞こえますが、実際には「自分の希望に合う仕事をください」と会社に求めているようなもの。つまり受け身の姿勢なんです。
市場価値は「会社の売り上げにどう貢献できるか」のアクションの中で上がっていくものです。「自分がこうなりたい」だけを考えていたのでは、うまくいかないかもしれません。
もう1つは、業務に取り掛かる際に「この仕事をどのように職務経歴書に書くことができるか」を意識しながら働くことでしょうか。
職務経歴書というのは、企業に向けた自分のプレゼン資料です。直近で転職する予定がなくても、「職務経歴書にこれをどうに書くか」を考えながら働けば、より市場価値を意識して仕事に取り組めるようになるでしょう。
ぼく個人の話をすると、先ほどお話しした「面倒な仕事を進んでやる」アクションは、最初は市場価値を高めるために始めたわけではなかったんです。
しかし、できることを増やし始めてから、当時相談していた転職エージェントから紹介される求人の内容が大きく変わっていきました。以前は「店舗接客」など当時と変わらない役割だったのが、「フランチャイズ店舗のオーナー」や「本部の担当者」など、管理側の求人が増えていったんです。
当時まだその経験はありませんでしたが、それぞれの求人を見ると、「確かに、今ならこういった仕事もできるな」と。そこで初めて、「これが、市場価値が高まるということか!」と理解したんです。
逆算して市場価値を高めるためには、目の前の仕事に意義を見いだしていくことが大切なのですね。
そうですね。市場価値を高めるためには、自分から主体的に行動を起こしていくしかありません。恐れて何もしないよりも、さまざまな機会を得るために自ら行動することに価値があると思います。
成果を上げるためには、失敗することも大事。まずは目の前の仕事と真っ直ぐ向き合ってみましょう。自分を律して取り組んでいくことは大変だと思いますが、目標に向けて邁進してもらいたいですね。
まとめ
市場価値とは、転職市場(社会・企業と個人間)における「需要」と「供給」のバランスによって決まる評価のことです。本記事では、市場価値の高め方や測り方、市場価値と人生における「ありたい姿」を両立する方法について解説しました。
自分の市場価値を知りたいときやキャリアについて迷ったときは、お気軽にdodaへご相談ください。キャリアアドバイザーがあなたの悩みにお答えします。より客観的な視点からキャリアのアドバイスが欲しい方は、検討してみてくださいね。
文=波多野 友子/編集=伊藤 駿(ノオト)
取材協力
起業家・著述家。HIRED株式会社 代表取締役。広告・人材・IT業界など8社へ転職後、副業として転職情報メディア 「転職アンテナ」を立ち上げる。その後、運営会社を上場企業に売却。転職に関する発信を行い、Xのフォロワーは10万人超。著書『転職と副業のかけ算』はAmazon総合ランキング1位となり10万部を超えるベストセラーとなった。
この記事を監修したキャリアアドバイザー
dodaキャリアアドバイザー
【経歴】
2006年に株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)入社。法人営業を5年経験後、2012年からキャリアアドバイザーとして従事している。累計キャリアカウンセリング数3,000人以上、累計転職支援数400名以上。ミドルシニアの方や、フリーランス、派遣として働く方の転職支援を多数行う。
【メッセージ】
転職を考える時、さまざまな不安や迷いが生じると思います。
お話をする中で、転職を希望される方の強みや大事にしたい考えを引き出し、キャリアまたは人生におけるありたい姿を考えるお手伝いができればと考えております。
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