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いい転職が、未来を変える。DODA(デューダ)

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連載 ホンネの転職白書 2014.7.28更新

31歳のリアル 〜 DODAで転職した人の平均年齢は31歳 〜

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社会人経験もそろそろ10年近く経とうとしている、1983年(昭和58年)生まれの31歳。一般的に、31歳は企業の中でも中堅で、最も活躍を期待される年代であり、同時にリーダーやマネジャーに就いてステップアップする人もいる一方、80年代終盤〜90年代にかけて、相次いで創刊された転職情報誌により、「転職が当たり前」という価値観を持った世代でもあります。31歳は、こうしたキャリアの転機だけでなく、結婚・出産などライフステージにも変化が訪れる時期でもあり、DODAで転職した人の平均年齢とも重なっているのです。そこで今回は、31歳をフィーチャーして、31歳の転職について探ってみました。

1:31歳が歩んできた時代

1983年(昭和58年)といえば、昭和の終焉とともにバブル景気に近づいていた頃。東京ディズニーランドの開園に象徴されるように、国民がレジャーに夢中になる中、“31歳”は生まれました。

しかし、バブルの恩恵を受ける前に日本の好景気は幕を閉じ、38年間継続した自民党の一党独裁支配も崩れることに。少子高齢化が進み始め、「失われた10年」の間に幼少時代を過ごした31歳は、終身雇用がベースとなっている親の世代をロールモデルにすることはできないと、将来に漠然とした不安を抱えながら思春期を送ることになります。

一方、ファミコン発売の年に生まれ、小学校入学前後にはゲームボーイやスーパーファミコンが発売され、幼少時代をゲームとともに過ごすようになった最初の世代とも言えるでしょう。その後も中学生でポケベルやPHSを手にし、高校生で携帯電話やPCに触れてきた31歳は、生まれたときにはインターネットが普及していた「デジタルネイティブ」とは一線を画すものの、機器を介したコミュニケーションに長けた「ガジェットネイティブ」ともいうべき側面を持っています。

2:城繁幸さんが見る31歳の姿 あなたはどっち?2つの価値観で揺れる31歳の姿

『若者はなぜ3年で辞めるのか?年功序列が奪う日本の未来』や『「10年後失業」に備えるためにいま読んでおきたい話』など、多数の書籍を執筆されている人事コンサルタントの城 繁幸さんにお話を伺いました。

「1983年生まれの人の大学卒業時である2006年前後は、好景気で非常に売り手市場だった分、大企業神話や終身雇用願望が残っているが、これは一部の大企業やそこにアクセス可能な人材のみに限られたもので、社会の二極化は進んでいます。
就職時に勝ち組になっていたとしても、その後、ライブドア事件をはじめとする企業買収やリーマン・ショックで現実に直面せざるを得なくなった者も少なくない。就活でうまくやれたから会社におんぶに抱っこで生きていけるはずと信じている無邪気なタイプと、会社に頼らずスキルで世を渡っていくべきだというドライ派が混在しているのが特徴です。

城繁幸さん プロフィール

1973年山口県生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通に入社、04年独立。2006年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)は40万部を超える大ベストセラーとなる。近著に、『若者を殺すのは誰か』(扶桑社)、『「10年後失業」に備えるためにいま読んでおきたい話』(夜間飛行)など。現在、人事コンサルティング会社「Joe’s Labo」代表取締役。

3:職種別 31歳に求められるキャリアとは? DODAキャリアアドバイザーが解説

営業プレイヤーでもマネジャーでも選択肢は豊富

営業職の求人ニーズは依然として高く、業界によっては「営業未経験の若手もOK」の状況なので、採用側としてはキャリア・実績ともに十分な31歳に対しては期待が高まるというものです。業界や商材に親和性があれば、成果を担保できる即戦力プレイヤーとして、あるいは若手リーダーやマネジャーとして転職先に迎えられるでしょう。一方、キャリアチェンジして可能性を試したいという動機で転職を考える方が多いのですが、営業職は業界、企業規模、商材によってキャリアパスがガラリと変わるという側面があります。ですから、私たちキャリアアドバイザーは、「○○業界で10年目なら1年以内にマネジャーを目指せます」などキャリアプランを明確にするお手伝いをしています。

企画・管理市場価値の高いスペシャリストを目指す

管理部門(人事、経理、財務、法務など)や企画・マーケティング部門の31歳は、「新卒入社時は営業職で、その後の異動で今の仕事に就き、5〜6年のキャリア」という方が多いようです。仕事の実績を挙げ、自分のコアスキルが確立している時期と言えます。リーマン・ショックで企画・管理部門が真っ先に縮小されたのを目の当たりにしているので、いかに自分の市場価値を高めるかに余念がない人も多い印象です。転職を考える場合は、今のコアスキルをさらに深めていくのか、もしくは別の専門領域を増やすのかといったキャリアの方向性をしっかりと持っているとスムーズに進むでしょう。

ITエンジニアエンジニアとしてのキャリアの軸が定まる時期

転職時に求められるのは、一昔前はプロジェクト・マネジャー経験が必須でしたが、今は選択肢が豊富になっています。ITエンジニアで31歳といえば、7〜8年の経験を積んで、「金融系システムが得意」 「顧客の課題を解決するプリセールス」 「オブジェクト指向の設計に特化したアーキテクト」 といった自分の専門領域を持つ頃です。転職に臨む場合は、専門領域と、この先目指したいエンジニア像をすり合わせて、やや大袈裟に言えば “人生の軸” に沿ったキャリアを選択することをおすすめします。求人の数も種類も豊富な今、そうした、多様なキャリアプランが手に入れやすくなっていると言えるでしょう。

4:DODAで転職した31歳はこんな人たち

2013年4月〜2014年3月の間にDODAで転職が決定した人のうち、「31歳」のデータを抽出して特徴を見てみました。

  • 1.性別

    1.性別
    31歳で転職が成功した人は、男性が8割、女性が2割の構成でした。
  • 2.転職活動時の就業状況

    2.転職活動時の就業状況
    31歳が転職をするときは7割の人が仕事を続けながら転職活動を行っています。働き盛りで、仕事が忙しい中でも、時間をうまく捻出して転職活動に取り組んでいることが分かります。
  • 3.転職回数

    3.転職回数
    転職経験は「0回」、つまり、初めての転職に臨む人が4割強を占めているものの、全体が5割超なのに比べるとやや少なめです。31歳は「即戦力としてロケットスタートしてくれる」「成果が期待できる管理職予備軍でもある」といった採用側の期待が高いため、転職回数よりもキャリア本位で採用されているようです。
  • 4.転職活動の進み具合(DODA登録時)

    4.転職活動の進み具合(DODA登録時)
    これはDODA登録時に「どれくらい転職活動を進めている状況だったか」について聞いた結果です。9割以上が「転職すること自体は決めている」という状態であり、「もし良い会社があれば転職したい」といった漠然とした気持ちではなかったことを表しています。
  • 5.時期

    5.時期
    DODA登録時に、「いつまでに転職したいと考えていたか」を表しています。「3カ月以内」の短期決戦を望んでいる人が6割以上を占めており、転職活動にかかる期間は一般に2〜3カ月なので、実態と本人の思惑が合致していたことが分かります。また、今は売り手市場で、企業側も良い人材の確保に苦戦していることから、実際にはもっとスピーディに進むケースもあります。
  • 6.年収

    6.
    転職前後とも400万円台がボリュームゾーン。劇的な変化は見られないため、「是が非でも年収アップ!」という思いで転職するのではなく、「キャリアの軸を確かなものにするための転職」と位置づけることが成功の秘訣です。
  • 7.業種

    7.業種
    転職後の業界は「IT」が24%、「サービス」が26%で、この2つで5割に上っており、景気の回復、企業の投資再開が背景に求人ニーズが高いことを反映しています。ほかに、異業種参入の目立つ「メディカル」(5%→11%)や個人ユーザー獲得に積極的な事業展開をしている「商社/流通」(7%→14%)も増えています。
  • 8.職種

    8.職種
    「営業」「企画/事務」「技術(IT)」の3つで7割弱を占めている状況は転職前・後ともに変わっていません。いずれも求人ニーズの高さを反映していると言えますが、特に「営業」は求人数のボリュームゾーンなので相対的に増加しているものと思われます。

まとめ

31歳は、自分が望む・望まないにかかわらず、キャリアの転機にあたる時期。昇進してマネジメントの端緒に就く人もいれば、現場でのパフォーマンスにこだわり「デキるプレイヤー」の道を追求する人もいます。
この時期の転職は、単に「年収を上げたい!」「環境を変えたい!」という目先の課題を解決するのではなく、「この先の長いビジネスパーソンとしての人生をどうしたいか?」というプランに沿った転職活動を行うのが理想的です。

31歳は社会人になってから「大量採用」 「リーマン・ショック」 「アベノミクス」という景気のアップダウンを経験しているため、「いつ何があるか分からない」「会社にべったりと依存するのはリスクである」ということを知っています。一度つらい経験をして、そこから回復した経験・体感値は、今後ビジネスできっと活きてくるはずです。

これからの30代、40代の中長期的なキャリアについてしっかりと考え、逆算して、“31歳の今”、何をしているべきなのか、最善の選択をしていきましょう。

調査概要

DODAで転職した人: DODAエージェントサービスの利用者のうち、2013年4月〜2014年3月の期間中に転職先が決定した人です。

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