転職ストーリー
一度は諦めた夢への再挑戦。
岐阜県警で「今」と「未来」を守り続ける
「人のために動くのが好き」。末っ子に生まれ、縁の下の力持ちとして立ち回ることが多かったと話す長屋さん。警察官の父に憧れていたものの、警察官の採用試験を受験せず、一度は別な道へ。民間企業で経験を重ねてきましたが、その挑戦の日々に迫ります。
長屋 友也さん
岐阜県警察本部 生活安全部 生活安全総務課/巡査長
2017年4月に岐阜県警察官を拝命。現在は生活安全部にて猟銃の申請業務を担当
「警察官になれない」と諦めた道に、もう一度挑戦する機会を得た
警察官を目指すようになった背景を教えてください。
小さい頃から誰かを支える役割の方がしっくりくるタイプでした。そういう性格もあり、「人の役に立てる仕事がしたい」という気持ちがいつしか芽生えていたと思います。父が岐阜県警の警察官だった影響も大きいですね。地域住民のために働く姿を身近で見ていたので、「自分もやってみたいな」と思うようになりました。
はじめに警察官を受験しなかったのはなぜでしょう?
就職活動時に結婚もしていたので、「すぐに働かないといけない」という気持ちがありました。解体や産業廃棄物処理の仕事に就いたのは、体力を活かせることと、生活とのバランスを考えての選択です。現場で働くこと自体は苦ではなく、地域を支える仕事として大事な役割があるとも感じていました。ただ、その中で「自分の仕事が、誰のどんな安心につながっているのか」を実感しづらい場面もあって。人の役に立ちたい気持ちを持ちながらも、その手応えを掴みきれない感覚が残っていたんです。
そこから再び警察官を目指したきっかけを教えてください。
一度離れたことで、自分が本当にやりたかった仕事について冷静に考える時間もできましたし、「もう一度挑戦できるならやってみたい」という気持ちが自然と強くなっていきました。遠回りをした分、自分なりに納得したうえで、この道を選び直すことができたと捉えています。
受験勉強と寮生活。家族で乗り切った、人生ごと切り替える転職
働きながらの受験で大変だったことは何ですか?
勉強時間の確保が一番大変でしたね。仕事の後や昼休みの時間を使って、1日1時間半から2時間くらいは続けていました。正直きつい日もありましたが、家族の顔を見ると「自分が変わらないといけない」と思えて、それがモチベーションでした。
警察学校での生活はどうでしたか?
採用後は全員一律で警察学校に入校し、6カ月から10カ月の寮生活を送ります。私は高卒枠で採用されたので、約10カ月の寮生活でした。平日は家族と離れてしまいますが、金・土・日は自宅に帰れるので、家族との時間は十分に確保できました。妻は私の両親と同居していたので、両親からのサポートがあったのも大きかったですね。
警察学校の同期は50人くらいで、中途採用者も10人ほどいたので、疎外感はありませんでした。元パティシエ、フリーター、製造業出身者など、本当にいろいろな職種の人がいます。今でも異動のたびに連絡を取ったり、困ったら知恵を出し合ったりしています。警察学校で生まれる横のつながりは、その後の大きな支えになっています。
採用後のキャリアを教えてください。
採用後は、まず交番で2年勤務し、その後は留置場や刑事業務などを経験しました。現在は生活安全部で働いています。生活安全部は、少年事件や地域のトラブル対応、産業廃棄物の取り締まりなど、県民の生活に直結する業務が多いのが特徴です。中でも、住民の方と直接やり取りをする場面が多く、相手の話を丁寧に聞いたり、状況をかみ砕いて説明したりする力が求められます。
前職の解体業では近隣の方への説明や挨拶を行う機会が多く、人と向き合う経験を積んできました。そうした経験が、今の業務でも活きています。
あらゆる業務の積み重ねが、「県民の当たり前の日常」を守る
現在の業務のやりがいを教えてください。
現在は、警察本部で猟銃などの申請業務担当として、各警察署からの申請内容を精査し、所持の可否や継続の妥当性を判断しています。猟銃は適切に扱われれば社会に有益な道具ですが、扱いを誤れば重大な事故や事件につながりかねません。だからこそ、「不適格者を出さない」という視点で一件一件と向き合っています。
何も起きない状態の維持がこの仕事の価値ですから、表に出ることは多くありません。しかし、将来起こり得るリスクを事前に防ぐという意味で、責任ある仕事に携わる手応えを感じています。
さまざまな業務を経験される中で、警察全体をどのように捉えるようになりましたか?
警察は個人ではなく組織として動くからこそ、最終的には一つの成果に結びついていきます。この“連動性”こそが、大きな組織である警察の強みです。
例えば、自転車盗難の対応で被害品を返却した際に、涙ながらに感謝されたことがありました。その場面だけを見ると現場で解決した出来事に見えますが、実際には多くの人の関わりの中で事件の解決に至っています。現場対応だけでなく、情報の蓄積や判断、他部署との連携が重なり合って、初めて結果につながるものです。
それぞれの役割が連動することで、県民の生活が守られていく。警察の仕事は、その積み重ねで成り立つ「一つとして無駄のない仕事」だと捉えるようになりました。
最後に本記事を読まれている方へ、メッセージをお願いします。
「ゼロからでも始められる環境がある」ということは伝えたいです。警察学校で基礎から学ぶため、前職の違いで不利になることはありません。加えて、給与や雇用の安定性があるからこそ、目の前の仕事にしっかり向き合い、「人のために働く」やりがいを味わいやすい環境だと感じています。
キャリアの変遷
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警察官である父の背中に憧れて 幼少期から、人のために動くことにやりがいを覚える性格。自然と警察官を志す
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受験資格がないと思い、警察官になる夢を諦める 警察官採用試験の受験を諦め、別の道へ。民間企業で働き始める
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一度は諦めた警察官への再挑戦を決意 父の後押しをきっかけに再受験を決意。一発合格を果たす
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岐阜の「未来の安全」を守り続ける 生活安全部で猟銃申請業務を担当。事件を未然に防ぐ判断を通じて、地域の暮らしを支えている







