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ランキング概要 ※2023年1月1日~2023年10月31日の期間で閲覧数の多いものから順にランキングしています
転職の軸とは? 就職活動の軸とはどう違う?
「転職活動を成功させる秘訣は、転職の軸を定めること」とアドバイスされることがあります。「転職の軸」とは、あなたが次の仕事や転職先を選ぶときに重視する条件のことです。
就職活動をして今の仕事に就いた人は、「就活の軸」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。就職活動では、仕事選び、会社選びの条件を指して「就職活動の軸」といわれることが一般的です。「目の前の人を直接幸せにできる仕事」「大学の研究分野を活かせる仕事」「社会インフラとして人々の生活を支えている会社」など抽象的なことを挙げる人が多いのですが、就職活動の場合は、社会人として働いた経験がないことが前提ですし、総合職採用で入社後の仕事が決まっていないこともあるので、それでよいのです。
しかし、転職活動の場合は、社会人として働いた経験があることが前提になり、比較対象となる会社や仕事があります。転職活動の面接の場面では、これまでの会社に比べて、応募先の会社の何に惹かれて入社を希望しているのかの説明が求められます。そのため、「転職の軸」は「就職活動の軸」と比べて、仕事選び、会社選びで何を大切にするかを明確にする必要があるのです。
20代で初めての転職活動をする人だと「就職活動のときの軸はどのようなものでしたか?」と聞かれることもあるので、就職活動の仕事・会社選びで重視していた条件と転職活動で重視している条件の違いを整理して、どのような背景で転職を決意し、何を大切にしたいためにどの条件を優先して変えたいのかを整理しておくことをおすすめします。
転職の軸とは何か分かったけど、「自己分析がちょっと苦手…」などお悩みの方は、転職タイプ診断を受けてあなたの仕事探しの軸といまの満足度を診断してみませんか?
転職タイプ診断は、あなたが仕事をする上でどんなことを大切にするタイプや、直近の仕事に対する満足度を知ることで、自己分析にも活用ができ、仕事選びや適職探しのヒントが見つかります。
転職の軸となる7つのこだわり条件一覧
さきほど「転職の軸」とは、あなたが次の仕事や転職先を選ぶときに重視する条件とお伝えしました。「重視する条件」と聞いて、年収や休日休暇、福利厚生などを思い浮かべた人もいるかもしれません。「仕事を選ぶときの条件」には、ほかにもたくさんのものがあります。まずは転職活動をする人の多くが「こだわりたい」と考える条件を確認してみましょう。
「仕事内容」を転職軸にする場合
- 経験を活かせる
- 経験を積める
- 職種
- 業種
- 開発・研究環境
- 言語/語学を活かせる
- 資格を活かせる
あなたに向いている仕事は何?質問に答えて適職探しのヒントを見つけよう
「収入」を転職軸にする場合
- 年収(年俸)
- 月収
- 賞与
- 特別手当がある
- インセンティブ制度がある
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「就業環境・雇用形態・働き方」を転職軸にする場合
- 勤務地
- 転勤がない
- 通勤手段(自動車、自転車通勤可など)
- 正社員
- 契約社員
- テレワーク(リモートワーク)ができる
- 時短勤務ができる
- 副業ができる
- フレックス勤務ができる
あなたにはどんな職場や仕事環境が会うのか診断を受けてみよう【転職タイプ診断】
「ワーク・ライフ・バランス」を転職軸にする場合
- 休日(土日祝に休み、平日休み)
- 残業の有無
- 休暇(5日以上の連続休暇がとれる、など)
- 定時退社できる(残業がない)
残業20時間未満!ワークライフバランスを考えた働き方ができる求人特集を見てみよう
「福利厚生」を転職軸にする場合
- 退職金制度がある
- 年金制度がある(企業年金、確定拠出など)
- 社宅・家賃補助がある
- 育児・託児・介護支援制度がある
- 企業独自の健康保険組合がある
- 従業員持ち株会制度がある
「昇給、昇進、異動」を転職軸にする場合
- 評価制度が明文化されている
- 教育研修制度がある
- ジョブローテーションがある
- 異動希望の制度がある
- 人事制度(成果主義型、年功序列型)
「会社組織・経営方針」を転職軸にする場合
- 上場企業/非上場企業
- 社員の定着率が高い
- 経営方針・経営理念に共感できる
- 外資系
- 管理職、役員の男女比率
- 技術力・商品力が高い
- 社員数
- 社風
- 海外に事業を展開している
【チェックシート付き】転職の軸の作り方
それでは、転職の軸はどのように考え、作ればいいのでしょうか。続いては、あなたがこだわりたい条件に優先順位をつけて転職の軸を作るための具体的な方法を紹介しましょう。大きく3つのステップを踏んで、転職の軸を作っていきます。条件を整理するチェックシートをダウンロードして、ぜひ書き込みながら考えてみましょう。
STEP1 「いまの仕事にある条件」と「転職先に求める条件」にチェックを付ける
まずは条件の一覧から、「今の仕事にある条件」をチェックしてみましょう。次に、自分が転職先に求める条件にチェックをつけてみましょう。条件はたくさんあるので、「転職先に求める条件」に関しては、特に重視する条件に○をつける、反対に絶対に避けたい条件に×をつけるという進め方もよいでしょう。
条件を整理するシートをダウンロードして書き込みながら考えてみましょう(あなたが重視する転職の条件がない場合は、行を追加して項目を作りましょう)。
STEP2 具体化するために言葉や数値にしてみる
「今の仕事にある条件」と「転職先に求める条件」にチェックをつけたら、それを具体化するために、言葉や数字にしてみます。例えば、「職種」を選んだなら、「営業職であること」「デザイナーであること」などといったようにメモ欄に書いておきましょう。
「希望の年収(年俸)をもらえる」を選んだ場合は「最低xxx万円以上、希望xxx万円以上」と書き、次の行の「希望の月収をもらえる」や「賞与(ボーナス)の金額」などにもそれぞれの条件を具体的に書きこんでいきます。
具体的に書くことで考えていたことが可視化され整理できるので、決まっているところから入力していきましょう。
STEP3 「転職先に求める条件」に優先順位を付ける
最後に、優先順位をつけていきます。「転職先に求める条件」に○をつけたもののうち、「MUST/WANT」の列で「MUST(絶対に譲れない条件)」と「WANT(譲歩できる条件)」のふたつに分類してみましょう。
そのあとで、「MUST、WANTの優先順位」の列に優先度が高い順に番号を入れていきます。
このとき、MUST条件に設定したものが、あなたにとって「次の仕事や転職先を選ぶときに重視する条件」となり、優先順位の高いものが転職先選びの軸の中で特に優先度の高いものとなります。
MUST条件になっているものの中には、現職ではかなえられないものが入っているはずです。そして、それを手に入れるために転職をするのだと考えると分かりやすいでしょう。
【無料診断ツール】転職の軸に悩む方におすすめ
前節で転職先に求める条件を明確にするチェックシートを紹介しましたが、実際問題として転職の軸を見つけるのはなかなか難しいものです。そのようなときは、診断ツールの利用も検討してみましょう、
適職探しのヒントが見つかる「転職タイプ診断」
「自己分析がちょっと苦手…」「転職したいけれど、自分に合った仕事の探し方が分からない…」などお悩みの方は、転職タイプ診断を受けてあなたの仕事探しの軸といまの満足度を診断してみませんか? あなたが仕事をする上でどんなことを大切にするタイプかや、直近の仕事に対する満足度を知ることで、自己分析にも活用ができ、仕事選びや適職探しのヒントが見つかります。
あなたの適正年収が分かる「年収査定」
あなたのこれまでの経歴から、適正年収を算出するものです。自分の年収や市場価値を診断し、結果をもとにdodaの求人情報から適正年収にあった求人情報が探せるため、キャリアの可能性を広げるための参考にしてみてください。
あなたに向いている働き方が分かる「キャリアタイプ診断」
働く上で大切なあなた自身の性格や能力を把握するものです。自己理解を深め、その上でご自身に向いている「仕事スタイル」や「企業風土」を知るためにご活用ください。
【選考フェーズ別】転職の軸の活用方法
たくさんある条件に、MUST条件、WANT条件をつけていくと、あなたが転職で優先したい条件、転職の軸が何となく見えてきたのではないでしょうか。ここからはぼんやりと分かってきた転職の軸を転職活動中にどのように使うのか、を説明していきます。
【応募時】転職の軸の活用方法
まず、応募する求人を決める段階では、MUST条件を満たしていそうであれば、積極的に応募していきましょう。「満たしていそう」とややあいまいにした理由は、応募の時点でMUST条件を完全に満たすことにこだわると応募する求人が少なくなってしまったり、求人票に書いていないけれど実はMUSTの条件を満たす求人に応募し損ねたりすることがあるからです。「面接で確認して条件を満たすようなら入社しよう」という気持ちで、迷ったら応募することをおすすめします。
【面接時】転職の軸の活用方法
もし面接で、「あなたの転職の軸は?」と聞かれた場合は、仕事内容に関する条件から話し始めるとスムーズです。例えば、いま経理の仕事をしている人が、仕事内容の条件は変えずに残業時間を減らすことを転職の「軸」として転職活動をしていたとします。面接で転職の軸を聞かれて「残業時間を今のxx時間から月20時間程度に減らすことです」と言うと残業時間が減れば仕事は何でもよいのかと誤解される可能性があります。しかし、「これまでの経理の経験を活かしながら、いまxx時間の残業時間を月20時間程度にすることです」と答えると、あなたの仕事で大切にしている条件と就業環境で大切にしている条件が正しく伝わるでしょう。
【内定時】転職の軸の活用方法
転職の「軸」と照らし合わせることが最も大切なのは、転職先を決めるときです。内定をもらった会社がWANT条件を満たす魅力のある会社だったとしても、MUST条件が満たされないことが明らかなのであれば、その内定を承諾するのはおすすめできません。
今の仕事では手に入らないMUST条件を手に入れるために転職活動を始めたはずなのに、MUST条件が満たされない企業に入社してしまうと入社後につらい思いをしてしまうことや、『こんなはずじゃなかった』と短期間で離職せざるを得ないこともあるからです。
逆にMUST条件が満たされているならば、入社時点でWANT条件を満たさないものがあってもあなたが納得して働ける会社の可能性があります。会社も成長するので、入社してからWANT条件が満たされるようになったというケースはあります。
この先WANT条件を満たす可能性があるのか、ないのかを判断し、今の会社で働き続けることやほかの会社に転職することも比較して、将来的に最もWANT条件が満たされそうな選択肢を選ぶことをおすすめします。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加賀美 文久
国家資格 キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
ベンチャー企業の人事リーダーを経て、2006年に現職に入社。dodaキャリアアドバイザーとしてバックオフィス部門、ハイキャリア部門の転職支援をしてきました。その後、管理職として同領域のマネジメントやプロジェクト推進に関わっています。
【メッセージ】
私自身、さまざまな立ち位置で「転職」と関わってきました。転職者の立場、採用する企業の立場、転職支援をする立場。その経験活かして、転職の疑問解決のお手伝いができればと思っています。
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