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管理職やエキスパート職における転職活動の極意

管理職やエキスパート職として活躍されてきた方の中にも、転職活動が初めての方、久しぶりな方もいるのではないでしょうか?
これから転職活動を始める、すでに転職活動中の管理職やエキスパート職の方に向けて転職活動のポイントを解説します。

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管理職やエキスパート職と一般的な選考の違いを知る

管理職やエキスパート職の転職は非管理職採用に比べると選考通過のハードルが高い傾向にありますが、適切な準備をすることで、成功可能性を高めることができます。以下を参考にしながら事前準備を行いましょう。

いきなり役員や本部長クラスが選考?管理職やエキスパート職と非管理職との違い

管理職やエキスパート職の採用と非管理職採用との違いは以下とおりです。

  1. 選考官の違い:課長やリーダークラスではなく、人事部長や本部長、役員クラスが担当することが多い
  2. 選考基準の厳しさ:選考官は「自社の幹部候補として適切かどうか」という視点で、厳しく多角的に見極めている
  3. 競争の激しさ:大手企業や、条件の良い企業には多くのライバルが応募するが、採用人数は限られている
  4. 「採用したい」と思われるまでの要素が多様:経験やスキルのマッチに加え、+αの加点要素、組織マネジメント能力、企業フィットなどさまざまな要素で評価される

選考段階によって見極めのポイントは変化。それぞれに合わせた準備が必要

選考段階によって企業が重視する要素が変わっていきます。それぞれのステップで評価される要素を押さえて準備をしましょう。

選考段階における通過率と選考要素の図
※一般的な管理職やエキスパート職の選考フロー

管理職やエキスパート職における事前準備(自己分析)

自己分析の目的は、「企業側がぜひ来てほしい」と思わせる材料をそろえることです。経験やスキルに加え、管理職やエキスパート職としての組織マネジメント能力やこれからどういう形で貢献をしたいのか、という転職軸(自己のキャリア展望)などを明確にします。

経験・スキルの棚卸し

過去の自分の経験・スキルを棚卸しした上で、どの部分に強みがあるか、どこに不足があるかを明確にします。
以下のフレームなどを活用しながら進めるとよいでしょう。

企業規模や特色・事業フェーズごとに自身の経験・棚卸しを行うフレーム図

「組織マネジメント能力」の棚卸し

「管理職を8年経験しました」だけでは、組織マネジメント能力があるかを判断することができません。以下の観点で、管理職やエキスパート職としての役割能力を発揮してきたことを伝えられるようにしておくことが大事です。相手が「優秀な方だな」「ぜひうちに来てほしい」と思えるような内容に磨いていきましょう。

管理職/エキスパート職に求められる
「組織マネジメント能力」

観点 ポイント

調整力・
合意形成力
  • 経営層、現場、顧客など利害関係がさまざまなステークホルダーとやり取りし、前に進めた経験があるか

トラブル対応力
  • クレームやインシデント発生についての対外/対内の対応を率先して対応してきたか
  • 「落としどころ」を探って、損失を抑える、もしくはより仕事(事業)を飛躍させた経験があるか

責任感・使命感
=マネジメント軸
  • 今まで経験のない問題に対し、顧客・会社・従業員(組織のメンバー)に対して責任感や使命感を持って対応した経験があるか
  • 場合によって、上司や顧客に適切な要求をしてきたか
  • 自分の立場に甘んじずに、フットワーク軽く対応してきたか

転職軸の整理

転職軸とは、「転職先を選ぶ際に譲れない条件」のことです。特に管理職やエキスパート職の場合は、「これからどんな貢献をしたいのか」「どんなキャリアを歩みたいのか」という、キャリアの方向性が問われることがあります。

転職の軸とは?面接での回答例も!

以下の順番で、転職軸を言語化していきましょう。

転職軸を明確化するステップ 1.転職理由を書き出す 2.経験・スキル、仕事の中で大事にしていることを書き出す 3.定量化・具体化 4.優先順位をつける

管理職やエキスパート職の応募書類の作成と応募先の選定

自己分析後、その内容を踏まえ職務経歴書を作成します。また、具体的な応募先の選定を行います。

書類作成のポイント

職務経歴書は職務要約、職務経歴、自己PRのパートを順番に記載していきます。

職務経歴書の書き方|書類作成のコツと133職種のサンプル

大事なことは「人物像がイメージしやすいこと」「一度会ってみたいなと思ってもらえる」ように作成することです。自己PRが書かれていないケースが見られますが、読み手に人物像をイメージさせるには重要です。ぜひ作成してみてください。

応募書類の基本構成3要素 職務要約、職務・業務の履歴、自己PR

応募先の選定と調整

明確にした転職軸に沿って応募先を探していきますが、効果的な探し方のポイントは以下のとおりです。

  1. 条件を絞り込む
  2. 条件を絞りすぎた場合は、条件を広げて探す(企業規模、勤務地エリア、職種、年収など)
  3. 多少希望と異なる場合でも調整が利く場合があるため、一定量の応募を行う
  4. 同じような企業群だけ応募するのではなく、企業規模やエリア、業態などが異なる企業群にも応募する
  5. 求人情報は常に更新されるため、定期的に探してコツコツ応募する

応募先の探し方について詳しく知りたい方は、「求人応募の仕方 完全ガイド~探し方・進め方~」もお読みください。

求人応募の仕方 完全ガイド~探し方・進め方~

企業分析と面接対策

面接を通過するためには、各社に合わせた企業分析と面接対策を行いましょう。

企業分析では求人背景、担当業務課題、役割期待を推測・仮説立てる

企業分析のゴールは、面接に向けて、求人背景、担当業務課題、役割期待を推測・仮説立てることです。求人票、組織図、IR、企業HP、業界の今後の推移、社長インタビュー記事などをよく読み込み、得られた情報から「求人背景」を推測します。また、人材エージェント会社のキャリアアドバイザーが求人背景を知っていることもありますので、確認してみましょう。

求人背景の一例

  • 前任の退職に伴う欠員(M&Aによる欠員)
  • 業務拡大/対応事項や領域拡大に伴う人員強化/新組織
  • 現組織の停滞を打破してくれる人を外部登用(内部に不在)
  • 不祥事/構造改革で外部人材の登用
  • 社員の専門性を強化できる人員の外部登用

面接は「すり合わせ」の場。現場・人事・役員それぞれの面接官に合わせた応対をすることが合格のコツ

面接では、自分の経歴を説明、PRするだけでなく、自分の担当業務課題、役割期待を「すり合わせ」することが大切です。
現場・人事・役員それぞれの面接官によって、面接で見ているポイントは異なるので、その点も踏まえ何をすり合わせるのか、話す内容、確認・質問事項を準備しましょう。

Point

管理職やエキスパート職の面接では、企業側の懸念点を払拭することが必要
また、面接官ごとに見ているポイントも異なるため、面接官に合わせた対策をする

現場面接

  • 経験・スキルフィット
  • 組織フィット
  • 調整力

人事面接

  • 管理職適性
  • カルチャー・社風フィット
  • 長期就業観点

役員面接

  • ビジョンのフィット
  • 変化対応力
  • 経営イシューの理解

まとめ 自己成長を学びの機会と捉える

管理職やエキスパート職は厳選採用です。選考の合否は非管理職の採用に比べて、より慎重に行われるため、通過することが難しいと感じることがあるかもしれません。「書類通過できない」「面接が不合格になった」場合、その原因を分析し次につなげることが大事です。

dodaにはハイクラス転職に特化したキャリアアドバイザーが多数在籍しています。

転職希望者に寄り添って活動前の準備や求人探し、スケジュール調整も一貫してサポートしています。
転職する際はぜひdodaのエージェントサービスをご活用ください。

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