全体:転職求人倍率は‐0.12ptの2.75倍。求人数、転職希望者数は増加。転職希望者の増加のほうが大きく、転職求人倍率は下降。
2024年10月の転職マーケットの概要
- 2024年10月の転職求人倍率は2.75倍(前月差‐0.12pt/前年同月差+0.33pt)。
- 求人数は前月比100.3%、前年同月比116.4%。
- 転職希望者数は前月比104.5%、前年同月比102.5%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち7業種で増加。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「人材サービス」(前月比105.7%)、次いで「エネルギー」(前月比102.0%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは「コンサルティング」(前年同月比165.2%)、次いで「人材サービス」(前年同月比133.0%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち7職種で増加。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比103.7%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(前月比103.3%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「専門職(化学・食品)」(前年同月比132.9%)、次いで「事務・アシスタント」(前年同月比128.9%)。
2024年10月の転職マーケット
10月の求人数は前月比で横ばいとなり、引き続き高い水準で推移しました。業種別で増加率が大きい「人材サービス」では、DX・IT人材不足により、企業が業務を社外へ委託するニーズが増加していることから、技術系アウトソーシング企業で求人が増加しました。特に電気自動車や自動運転の普及により機械設計や組み込みエンジニアのポジション、また国内の半導体製造の拡大により半導体エンジニアやプロセスエンジニアなどのポジションで増加が見られました。転職希望者数は、例年冬の賞与後の入社に向けた転職活動を行う傾向にあるため、今年も増加しました。求人数は横ばいで、転職希望者数は増加したため、転職求人倍率は下降しました。
業種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「人材サービス」、次いで「エネルギー」。
転職求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち11業種で下降し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち7業種で増加しました。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「人材サービス」(前月比105.7%)、次いで「エネルギー」(前月比102.0%)でした。
職種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「事務・アシスタント」、次いで「エンジニア(機械・電気)」。
転職求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうちすべてで下降し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち7職種で増加しました。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは「事務・アシスタント」(前月比103.7%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(前月比103.3%)でした。
2024年11月以降の転職マーケット
11月の求人数は、欠員補充や事業成長のための増員募集を行う企業が多いことから、企業の採用意欲は高い水準が続くことが想定されます。一方転職希望者数は、年末に向けて減少する傾向にあり、今年も同様の動きになると予想されます。例年の傾向から、求人数は横ばいで、転職希望者数は減少するため、転職求人倍率は上昇するでしょう。(doda編集長:桜井 貴史)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。