全体:求人倍率は+0.10ptの2.25倍。求人数は増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇。
2023年3月の転職マーケットの概要
- 2023年3月の求人倍率は2.25倍(前月差+0.10pt/前年同月差+0.39pt)。
- 求人数は前月比102.7%、前年同月比136.5%。
- 転職希望者数は前月比98.0%、前年同月比112.7%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち11業種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前月比106.0%)、次いで「レジャー・外食」(前月比105.5%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「レジャー・外食」(前年同月比157.4%)、次いで「コンサルティング」(前年同月比153.1%)。 - 職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうちすべてで増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「販売・サービス」(前月比105.3%)、次いで「専門職(コンサル・金融)」(前月比103.7%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比164.9%)、次いで「販売・サービス」(前年同月比151.4%)。
2023年3月の転職マーケット
2023年3月の求人倍率は前月差+0.10ptの2.25 倍となりました。求人数は増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇しました。前月比で求人数は102.7%、転職希望者数は98.0%となりました。また前年同月比では、求人数は136.5%、転職希望者数は112.7%となり、求人倍率は0.39pt上昇しました。
3月の求人数は、2020年9月から31カ月連続で増加し、前月に引き続き過去最高値※を更新しました。求人増加率が最も大きかった「エネルギー」では、前月に引き続きカーボンニュートラルに向けて水素やアンモニア製造、蓄電池関連事業といった再生可能エネルギーに関わる新規事業開発ポジションの求人が増えました。次いで増加率が大きかった「レジャー・外食」では、ホテルや飲食店での接客スタッフに関する求人が増えました。これは新型コロナウイルス感染症の5類引き下げやマスク着用ルール緩和を受けて、人流が回復することを見越したからだと考えられます。一方、転職希望者は、新年度に向け転職活動を行う人が増えた1月、2月の反動を受けて、3月は減少したと思われます。求人数は増加し、転職希望者数は減少したため、転職求人倍率は上昇しました。
※本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降
業種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「エネルギー」、次いで「レジャー・外食」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち11業種で上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)すべてで上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち11業種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「エネルギー」(前月比106.0%)、次いで「レジャー・外食」(前月比105.5%)でした。
職種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「販売・サービス」、次いで「専門職(コンサル・金融)」。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)すべてで上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうちすべてで増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「販売・サービス」(前月比105.3%)、次いで「専門職(コンサル・金融)」(前月比103.7%)でした。
2023年4月以降の月以降の転職マーケット
4月は、経済活性化による企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、求人数は増加が予想されます。一方で、転職希望者数も、例年どおり増加が見込まれます。これは、4月は部署異動や昇給・昇格などが行われるため環境や気持ちの変化が起こりやすく、選択肢の一つとして転職を検討する動きが増えるからだと考えられます。求人数の増加率よりも転職希望者数の増加率のほうが大きい可能性があるため、転職求人倍率は横ばいまたは下降すると推測されます。(doda編集長 加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。