全体:求人倍率は+0.06ptの2.26倍。求人数、転職希望者数ともに増加、求人数の増加のほうが大きく、転職求人倍率は上昇。
2023年6月の転職マーケットの概要
- 2023年6月の求人倍率は2.26倍(前月差+0.06pt/前年同月差+0.35pt)。
- 求人数は前月比104.0%、前年同月比131.6%。
- 転職希望者数は前月比101.3%、前年同月比111.3%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のすべてで増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前月比111.4%)、次いで「レジャー・外食」(前月比108.4%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「レジャー・外食」(前年同月比170.4%)、次いで「エネルギー」(前年同月比166.5%)。 - 職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のすべてで増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「専門職(コンサル・金融)」(前月比107.3%)、次いで「事務・アシスタント」(前月比106.7%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比162.8%)、次いで「販売・サービス」(前年同月比150.8%)。
2023年6月の転職マーケット
2023年6月の求人倍率は前月差+0.06ptの2.26 倍となりました。求人数、転職希望者数ともに増加しましたが、求人数の増加のほうが大きく、転職求人倍率は上昇しました。前月比で求人数は104.0%、転職希望者数は101.3%となりました。また前年同月比では、求人数は131.6%、転職希望者数は111.3%となり、求人倍率は0.35pt上昇しました。
6月の求人数は前月比で104.0%に増加し、本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で過去最高値となりました。求人増加率が大きい「レジャー・外食」では、飲食店店長・現場スタッフポジションの求人が増加しました。これは、コロナの5類引き下げによる人流回復を背景にインバウンドを含めたさらなる外食需要の復活を見込み、事業拡大を行う企業が増えたからだと思われます。また、職種別で最も転職求人倍率が高い「エンジニア(IT・通信)」では、3カ月ぶりに10倍台に上昇しました。DX推進やクラウド化の需要が高まっており、この傾向は今後も続くと思われます。転職希望者数は、夏の賞与後に転職を検討する人が増える傾向にあり、例年どおり増加しました。
※本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降
業種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「エネルギー」、次いで「レジャー・外食」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち9業種で上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のすべてで増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「エネルギー」(前月比111.4%)、次いで「レジャー・外食」(前月比108.4%)でした。
職種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「専門職(コンサル・金融)」、次いで「事務・アシスタント」。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち10職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のすべてで増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「専門職(コンサル・金融)」(前月比107.3%)、次いで「事務・アシスタント」(前月比106.7%)でした。
2023年7月以降の転職マーケット
7月の求人数は、構造的な人手不足と経済活動の活性化を見越して引き続き企業の採用意欲が高まることが予想され、増加すると思われます。一方で、転職希望者数は、夏季休暇の影響で7~8月は一時的に転職活動を休止する傾向がみられるため減少すると見込まれます。求人数は増加し、転職希望者数は減少するため、転職求人倍率は上昇するでしょう。(doda編集長 加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。