全体:求人倍率は+0.03ptの2.29倍。求人数、転職希望者数ともに微減。転職希望者数の減少率のほうが大きく、転職求人倍率は上昇。
2023年7月の転職マーケットの概要
- 2023年7月の求人倍率は2.29倍(前月差+0.03pt/前年同月差+0.31pt)。
- 求人数は前月比99.3%、前年同月比129.3%。
- 転職希望者数は前月比98.0%、前年同月比112.0%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち4業種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「建設・不動産」(前月比102.7%)、次いで「小売・流通」(前月比101.1%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前年同月比168.9%)、次いで「レジャー・外食」(前年同月比161.5%)。 - 職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち5業種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比104.4%)、次いで「販売・サービス」(前月比102.4%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比164.2%)、次いで「販売・サービス」(前年同月比151.6%)。
2023年7月の転職マーケット
2023年7月の求人倍率は前月差+0.03ptの2.29 倍となりました。求人数よりも転職希望者数の減少率のほうが大きかったため、転職求人倍率は前月比で上昇しました。前月比で求人数は99.3%、転職希望者数は98.0%となりました。また前年同月比では、求人数は129.3%、転職希望者数は112.0%となり、求人倍率は0.31pt上昇しました。
7月の求人数は前月比で微減しましたが、本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で、2023年6月に次ぐ2番目に高い水準となりました。求人増加率が最も大きかった「建設・不動産」では、長時間労働を是正することを目的とした時間外労働の上限規制が、2024年4月1日から建設業にも適用されることを見据え、人員補充を理由に求人数が増加したものと思われます。一方、転職希望者数は、例年7月は夏季休暇の影響で減少傾向が見られ、今年も同様に前月から減少しました。求人数よりも転職希望者数の減少率のほうが大きかったため、転職求人倍率は前月比で上昇しました。
※本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降
業種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「建設・不動産」、次いで「小売・流通」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち7業種で上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち4業種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「建設・不動産」(前月比102.7%)、次いで「小売・流通」(前月比101.1%)でした。
職種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「事務・アシスタント」、次いで「販売・サービス」。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうち6職種で上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち5職種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比104.4%)、次いで「販売・サービス」(前月比102.4%)でした。
2023年8月以降の転職マーケット
8月の求人数は、構造的な人手不足と経済の回復に伴う企業採用意欲の高まりが引き続き予見され、増加が見込まれます。一方で、転職希望者数は、7月と同様に夏季休暇などの影響によって例年減少するため、今年も同様の動きをすると思われます。求人数は増加し、転職希望者数は減少するため、転職求人倍率は上昇するでしょう。転職希望者にとって追い風の状況が続く見込みです。(doda編集長:加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。