全体:求人倍率は+0.10ptの2.38倍。求人が増加し、転職希望者数は微減したため、転職求人倍率は上昇。
2023年8月の転職マーケットの概要
- 2023年8月の求人倍率は2.38倍(前月差+0.10pt/前年同月差+0.29pt)。
- 求人数は前月比101.5%、前年同月比128.9%。
- 転職希望者数は前月比97.3%、前年同月比113.0%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち11業種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「メディア」(前月比104.8%)、次いで「小売・流通」(前月比104.1%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前年同月比166.0%)、次いで「レジャー・外食」(前年同月比157.9%)。 - 職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち7職種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「営業」(前月比102.9%)、次いで「販売・サービス」(前月比102.5%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比154.2%)、次いで「販売・サービス」(前年同月比146.8%)。
2023年8月の転職マーケット
2023年8月の求人倍率は前月差+0.10ptの2.38倍となりました。求人が増加し、転職希望者数は微減したため、転職求人倍率は上昇しました。前月比で求人数は101.5%、転職希望者数は97.3%となりました。また前年同月比では、求人数は128.9%、転職希望者数は113.0%となり、求人倍率は0.29pt上昇しました。
8月の求人数は前月比で増加し、本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で、過去最高値となりました。求人増加率が最も大きい「メディア」では、特にDX化を支援する企業で営業職の求人数が増加しました。2023年10月に施行される「インボイス制度」など、法改正の動きに対応するため業務のデジタル化やDX化を推進するニーズが高まり、増加したものと考えられます。次いで増加率が大きかった「小売・流通」ではドライバー不足の流れを受け、物流管理職などで求人数の増加傾向が続いています。転職希望者数は、例年8月は夏季休暇の影響で減少傾向が見られるため、今年も同様に前月から減少しました。求人数は増加し、転職希望者数は減少したため、転職求人倍率は前月比で上昇しました。
業種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「メディア」、次いで「小売・流通」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち11業種で上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち11業種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「メディア」(前月比104.8%)、次いで「小売・流通」(前月比104.1%)でした。
職種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「営業」、次いで「販売・サービス」。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうち10職種で上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち7職種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「営業」(前月比102.9%)、次いで「販売・サービス」(前月比102.5%)でした。
2023年9月以降の転職マーケット
9月の求人数は、引き続き構造的な人手不足から、企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、増加が見込まれます。転職希望者数は、1月入社を見越した転職活動を開始する人の増加が予測されるため、9月以降は増える見込みです。転職希望者よりも求人数の増加率のほうがやや大きいと思われるため、転職求人倍率は微増するでしょう。(doda編集長:加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。