全体:求人倍率は+0.03ptの2.42倍。求人数、転職希望者数ともに増加。求人数の増加のほうが大きく、転職求人倍率は上昇。
2023年10月の転職マーケットの概要
- 2023年10月の求人倍率は2.42倍(前月差+0.03pt/前年同月差+0.29pt)。
- 求人数は前月比101.7%、前年同月比125.2%。
- 転職希望者数は前月比100.7%、前年同月比110.2%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち10業種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「メディア」(前月比110.3%)、次いで「金融」(前月比104.6%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前年同月比162.7%)、次いで「レジャー・外食」(前年同月比148.6%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち9職種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「専門職(コンサル・金融)」(前月比104.3%)、次いで「事務・アシスタント」「販売・サービス」(前月比103.7%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「販売・サービス」(前年同月比147.9%)、次いで「事務・アシスタント」(前年同月比146.3%)。
2023年10月の転職マーケット
2023年10月の求人倍率は前月差+0.03ptの2.42倍となりました。求人数、転職希望者数ともに増加しましたが、求人数の増加のほうが大きく、転職求人倍率は上昇しました。前月比で求人数は101.7%、転職希望者数は100.7%となりました。また前年同月比では、求人数は125.2%、転職希望者数は110.2%となり、求人倍率は0.29pt上昇しました。
10月の求人数は本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で過去最高値となり、引き続き転職希望者にとっては活動しやすい状況となりました。求人数の増加率が特に大きい「金融」では、銀行や生命保険などの企業で、ITやアナリストなど専門職の求人が増えています。これまで新卒採用をメインで行っていた企業の中でも、DX化などを背景にした専門スキルを持つ人材へのニーズの高まりや、組織の活性化を図る狙いから、中途採用に力を入れる動きがあり、増加しているものと考えられます。転職希望者数は、例年1月入社を目指して転職活動を始める人の動きがあるため、増加傾向が続いています。転職希望者数より求人数の増加幅が上回ったことで、転職求人倍率は上昇しました。
業種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「メディア」、次いで「金融」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち8業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち10業種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「メディア」(前月比110.3%)、次いで「金融」(前月比104.6%)でした。
職種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「専門職(コンサル・金融)」、次いで「事務・アシスタント」「販売・サービス」。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうち6職種で上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち8職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち9職種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「専門職(コンサル・金融)」(前月比104.3%)、次いで「事務・アシスタント」「販売・サービス」(前月比103.7%)でした。
2023年11月以降の転職マーケット
11月の求人数は、依然として構造的な人材不足を背景にした企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、増加が見込まれます。特に「小売・流通」では年末年始の繁忙期を見据えて採用活動が活発になることが予想されるため、もう一段強い伸長を推測できます。一方転職希望者数は、例年年末年始に向けて減少する傾向にあり、今年も同様の動きになると予想されます。求人数は増加し転職希望者は減少するため、転職求人倍率は増加する見込みです。(doda編集長:加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。