全体:求人倍率は+0.35ptの2.76倍。求人数が増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇。
2023年11月の転職マーケットの概要
- 2023年11月の求人倍率は2.76倍(前月差+0.35pt/前年同月差+0.53pt)。
- 求人数は前月比103.1%、前年同月比126.2%。
- 転職希望者数は前月比90.2%、前年同月比102.0%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうちすべてで増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「金融」(前月比105.5%)、次いで「人材サービス」(前月比105.0%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前年同月比168.4%)、次いで「レジャー・外食」(前年同月比147.4%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち9職種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比106.7%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(前月比104.3%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比148.9%)、次いで「販売・サービス」(前年同月比145.3%)。
2023年11月の転職マーケット
2023年11月の求人倍率は前月差+0.35ptの2.76倍となりました。求人数が増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇しました。前月比で求人数は103.1%、転職希望者数は90.2%となりました。また前年同月比では、求人数は126.2%、転職希望者数は102.0%となり、求人倍率は0.53pt上昇しました。
11月の求人数は、本定義で転職求人倍率の算出を開始した2019年1月以降で過去最高値となりました。求人数の増加率が特に大きい「人材サービス」では、技術系アウトソーシング企業でITエンジニアなどの求人が増えました。また建設業に特化したアウトソーシング企業で本社スタッフのポジションや施工管理などの求人も増加しています。建設業では、2024年4月から時間外労働の上限規制が適用されることから、人員補充に向けたニーズが高まっており、増加傾向にあると考えられます。転職希望者数は、例年11月ごろから年末に向けて減少するため、今回も同様の傾向になりました。転職希望者数より求人数の増加幅が上回ったことで、転職求人倍率は上昇し、本統計の最高値を更新しました。
業種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「金融」、次いで「人材サービス」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうちすべてで上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうちすべてで増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「金融」(前月比105.5%)、次いで「人材サービス」(前月比105.0%)でした。
職種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「事務・アシスタント」、次いで「エンジニア(機械・電気)」。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうちすべてで上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち9職種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前月比106.7%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(前月比104.3%)でした。
2023年12月以降の転職マーケット
12月の求人数は、依然として続く構造的人材不足と来期を見据えた人材確保の観点から、企業の採用意欲は高止まりが予想され、増加が見込まれます。一方、転職希望者数は、例年、年末の影響によって12月は更に減少し、1月から大きく増加する傾向があるため、同様の推移が予想されます。求人数は増加し転職希望者数は減少するであろうことから、転職求人倍率は上昇する見込みです。(doda編集長:加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。