全体:求人倍率は+0.46ptの3.22倍。求人数が増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇。
2023年12月の転職マーケットの概要
- 2023年12月の求人倍率は3.22倍(前月差+0.46pt/前年同月差+0.68pt)。
- 求人数は前月比102.5%、前年同月比125.5%。
- 転職希望者数は前月比87.7%、前年同月比99.0%。
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業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち11業種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「小売・流通」(前月比106.5%)、次いで「レジャー・外食」(前月比105.6%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「エネルギー」(前年同月比173.4%)、次いで「レジャー・外食」(前年同月比146.3%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち10職種で増加。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「販売・サービス」(前月比104.5%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(前月比104.4%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「事務・アシスタント」(前年同月比148.2%)、次いで「販売・サービス」(前年同月比143.9%)。
2023年12月の転職マーケット
2023年12月の求人倍率は前月差+0.46ptの3.22倍となりました。求人数が増加し、転職希望者数は減少したため、求人倍率は上昇しました。前月比で求人数は102.5%、転職希望者数は87.7%となりました。また前年同月比では、求人数は125.5%、転職希望者数は99.0%となり、求人倍率は0.68pt上昇しました。
12月の求人数は、5カ月連続で増加し過去最高値を更新しました。その一方で、企業の採用スタンスは分かれる傾向にあります。慢性的な人材不足を課題に抱える企業では積極的に採用を行い、組織力強化や新たな分野に挑戦するために採用を行う企業では、自社のニーズに合う人材を見極め慎重に採用する傾向が見られています。
転職希望者数は、例年、年末に向けて転職活動を控える動きがあるため、減少しました。転職希望者数より求人数の増加幅が上回ったことで、転職求人倍率は増加しました。
12月は、「小売・流通」「レジャー・外食」業種の求人数に、特に大きな伸びが見られました。「小売・流通」では、特に携帯電話販売代行の企業で販売スタッフの求人が増えました。これは、4月の商戦期に向けて人員強化のため求人が増えているものと考えられます。「レジャー・外食」では、旅行需要の回復により、宿泊施設などの企業で本社スタッフや現場スタッフのポジションが増加しました。
業種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「小売・流通」、次いで「レジャー・外食」。
求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうちすべてで上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち10業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち11業種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは「小売・流通」(前月比106.5%)、次いで「レジャー・外食」(前月比105.6%)でした。
職種別:求人の増加率が前月比で最も大きかったのは「販売・サービス」、次いで「エンジニア(機械・電気)」。
求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうちすべてで上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうち9職種で上昇しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち10職種で増加しました。
前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「販売・サービス」(前月比104.5%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(前月比104.4%)でした。
2024年1月以降の転職マーケット
1月の求人数は、先月に引き続き来期を見据えた人材確保の観点から、企業の採用意欲は高止まりが予想され、増加が見込まれます。一方、転職希望者数は、例年4月入社を目指し1月から転職活動を始める人が増える傾向にあるため、今年も同様の推移が予想されます。転職希望者数の増加率が求人数の伸びを上回ると思われるため、転職求人倍率は下降する見通しです。(doda編集長:加々美 祐介)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。