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連載 ホンネの転職白書 2011.1.31更新

日本の先行きは明るい?暗い?

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日本社会の現在と10年後

日本社会の現状は「良いと思う」6%、「悪いと思う」71%
10年後に「良くなっている」26%、「悪くなっている」42%

  • まずは、「日本社会の現状」についての印象を聞きました。「良い(とても良い・やや良いの合計)」と感じている人が6.1%に対し、「悪い(とても悪い・やや悪いの合計)」と感じている人は71.5%で、「悪い」と感じている人が圧倒的に多いことがわかります。

    さらに「10年後の日本社会」がどうなっていると思うかを聞いたところ、「良くなっている(とても良くなっている・やや良くなっているの合計)」が26.0%、「悪くなっている(とても悪くなっている・やや悪くなっているの合計)」は41.7%で、日本の未来に対しても楽観視していない様子が見てとれます。

  • 日本社会の現在と10年後(グラフ)

現状の厳しさを実感しつつ、将来に前向きな営業職、販売サービス職
現状に対して前向きな一方、将来への不安を抱く、教員・公務員、ITエンジニア

職種別に見てみると、営業職、販売サービス職は日本社会の現状を「悪い」と感じている人が多く、「とても悪い」の割合が40%近く(平均28.0%)を占めています。仕事柄、顧客と接する機会が多く、直接・間接的に不況を実感することが多いからかもしれません。ところが、10年後の日本社会については、「良くなっている」の割合が約30%(平均26.0%)と他職種に比べて高くなり、将来に前向きな気持ちを抱いている人が多いことがうかがえます。

一方、教員・公務員、ITエンジニアは、他の職種に比べて現状を「悪い」と感じている人が少なく、「とても悪い」の割合は約20%(平均28.0%)にとどまっています。しかし10年後が「良くなっている」と考える人の割合は20%未満(平均26.0%)と他の職種に比べて少なく、日本の先行きに不安を抱いている人が多いことが見受けられました。その背景として教員・公務員は、政府が「公務員の総人件費2割削減」による財源確保策を掲げたこともあり、今まで雇用や給与が安定している職業と見なされていた「公務員」がそうとは限らなくなり、将来に対して不安を感じる人が出てきたことが考えられます。

またITエンジニアは、IT専門調査会社(IDC Japan社)が、今後の国内ITサービス市場は低い成長率で推移すると予想され、業界内での競争を勝ち抜くためには低価格/短納期が求められるという調査結果を発表しています。こうした状況を受け、実際に賃金の安い海外へ開発業務がシフトされる動きも見られ、日本におけるITエンジニアの将来に危機感を持っているのかもしれません。また、日本におけるIT業界の歴史はまだ浅く、自身の将来像をイメージするために参考となる年配のエンジニアが少ないことや、技術や環境の変化が激しい業界であることも影響し、10年後の状態が想像できず、漠然と不安を抱える人も少なくないのではないでしょうか。

職種別・日本社会の現在と10年後について(グラフ)

調査概要

25歳〜34歳までの正社員として就業しているビジネスパーソン1000人を対象に、現在と10年後における、日本社会の状態についてアンケート調査を実施しました。

【調査地域】関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)関西(滋賀・兵庫・京都・大阪・奈良・和歌山)東海(愛知・三重・岐阜・静岡)

【対象者】25歳〜34歳のホワイトカラー系職種の男女

【雇用形態】正社員

【調査手法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査

【実施期間】2010年09月16日 〜 2010年09月23日

【回答数】1,000件

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