上司に転職相談するのはあり?
転職するかどうか迷っている場合や、転職先が未定な状態での上司への転職の相談は「しない」ようにしましょう。上司に相談することで、現状に対する悩みや不安を理解してもらえるかもしれませんが、引き留めにあう可能性や、場合によっては社内で自分の評価が下がる可能性も十分にはらんでいます。
上司を信頼していて、早めに転職の相談をすることで職場への迷惑を最小限にしたいという気遣いの気持ちも理解できますが、次の章で解説するようにリスクが大きいため転職先が決定していない段階での相談は避けましょう。
上司に転職相談するリスク
上司に転職相談するリスクには、前述のとおり、上司に転職相談するには、引き止めや人事評価などのリスクがあります。
上司を信頼していて、軽い相談として「自分は転職をしたほうがよいのか」と話してみたくなる人もいるでしょう。しかし、上司が重く捉えて人事や上層部に報告して、社内を広く巻き込む事態になるケースも存在します。例えば、ほかの部署への異動を提案されたり、思いとどまらせるために良心に訴えてきたりなどの引き留めにあうことも往々にしてあります。
そのような場合には、転職の意思が揺らぐこともあるでしょう。しかし、転職を思い直しても「辞めようとした人」という印象が残り、社内で気まずい思いをしたり、評価で冷遇される可能性もあります。また、流されやすいタイプの人は不満を抱えながら我慢をして残る結果となってしまうことも。上司に転職相談するリスクは大きいといえるでしょう。
キャリアアドバイザーに転職の相談をするには【エージェントサービス(完全無料)】にお申し込みを上司に転職相談するときの注意点
上司に転職相談をするのはリスクが大きいと理解した上で、それでも上司に転職について相談したいと考えている場合には「転職」というワードを出さずに、仕事の相談という形で話すようにしましょう。相談する際には、転職を考える原因となった労働環境や職場の人間関係などの具体的な内容をまとめ、転職の相談と捉えられないよう話し方を考えておくことが大切です。
相談する際には、周囲に広まらないように会議室を取ったり、チャットやメールで相談したり、お互いが会社にいない状態でリモート通話を行うなどクローズドな状態で相談することも大切です。
しかしながら、やはり上司に相談することはリスクがあり、転職をにおわせずに相談するとなると、内容も狭まってしまいます。転職に対する自分の現在の気持ちや状況を整理するためには、転職エージェントに相談してみるのがよいでしょう。今すぐに転職しない場合でも相談に乗ってくれたり、的確なキャリアアドバイスや、今の自分に合った求人の紹介もしてくれたりしますので気になる方は下記よりご利用ください。
上司への転職相談に関するQ&A
Q.上司に転職を切り出すタイミングはいつがよいですか?
上司に転職の話をするタイミングは、転職先が決まった後がベストです。転職活動前や転職活動中だと、引き留めにあったり、冷遇されたりする可能性があります。一日の間で忙しい時間帯を避けて、上司に直接話す時間を取ってもらうとよいでしょう。
Q.転職先が決まっている場合、上司への転職相談はどうする?
既に転職先が決まっている場合は、退職の報告をします。内定承諾後、就業規則で定められた期限までに転職に伴い退職することを伝え、会社の就業規則にのっとった書式で退職届を提出しましょう。
その際、相談をするのではなく、退職の意思を報告する場なのだという認識を持って臨むことが大切です。今まで育てていただいた感謝の気持ちと業務上で迷惑をかけてしまうことへのおわびを伝えつつも、退職する強い決意を伝えることで、引き留める余地がないことを理解してもらいましょう。
Q.転職先の情報は現職の上司に伝えるべき?
転職先の情報を伝える義務はありません。また退職や入社時のやりとりの中で転職先が現職に伝わることもありません。転職先を伝えることで予期せぬトラブルに発展することや、退職交渉がスムーズに進まなくなる可能性もあるため、転職先は言わないのがおすすめです。
転職先が決まる前の上司への相談は控えましょう
本記事では転職相談を上司にしてもよいのか、そのリスクについて解説しました。自分のキャリアや働き方を考えると、転職先が決まる前までの上司への相談は大きなリスクを伴います。また、自分一人で悩み続けることも得策とはいえません。そんなときにはdodaの転職エージェントサービスの利用をおすすめします。
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監修したキャリアアドバイザー
鶴田 理紗(つるた・りさ)
大学卒業後、新聞社で記者として7年間勤めた後にパーソルキャリア株式会社に入社。累計2,000人以上の方のキャリアカウンセリングを実施。異業界・異職種に転職した自身の経験から、強みや価値観の言語化と、それを武器にしたその方ならではのキャリア構築を支援しています。
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