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転職ストーリー

民間企業から財務省へ
財政から日本をより良い国に

藤田 啓介さんの写真

国の財政を運営する財務省。総勢約7万人の職員が働いていますが、働く職員のバックグラウンドは多種多様であり、そこには民間企業から転職して活躍する職員も数多くいます。大手広告代理店でマーケティングプランナーとしてキャリアをスタートした藤田啓介さんもその一人。特定の企業の利益だけではなく、公共の利益を追求できる仕事を志して転職を決めた藤田さんに、財務省での仕事やそのやりがいについて語ってもらいました。

PROFILE

藤田 啓介さん

財務省主計局法規課調査係長
財政に関する法令の企画立案やその運用に関する業務を担う

国の財政を動かす最前線で、スケールの大きな仕事ができる

まずは藤田さんが所属する部門の業務内容を教えてください。

私の所属する主計局法規課では、財政会計法令を所管しています。「財政会計法令」とは、例えば、国の財政の基本ルールを定める「財政法」や、契約制度を定める「会計法」、特別会計の経理を定める「特別会計法」がありますが、実際の各事業において、そういった法令に適合的に運用されているかどうかを審査するなど、法令の運用を行うのがメインの仕事です。具体的には、各省庁からの「この法律はこういう解釈で運用して問題ないか」といった照会に対応しており、そうした運用の中で変えるべき点については、法令改正の企画立案も行います。

法規課には7つの「係」があり、それぞれの係が、担当省庁や所管法律を分掌しています。私は「財政法」と「財源を確保するための法律」を担当する「調査係」の係長を昨年度から務めています。昨年度においては防衛特別法人税の創設やたばこ税引き上げに伴う防衛財源確保法の改正、また今年度においては、国の歳入不足を補うための特例公債を発行するための「特例公債法」という法律の改正に関する業務を担当しています。

日々の業務はどんなことを行っているのでしょうか?

財務省では、「課長補佐」をリーダーとする係単位で仕事をすることになりますが、そうした中、係員2名と課長補佐の間に位置する「係長」として、課長補佐の意思決定や判断の材料となるための調査や資料作成を始め、係業務が円滑に進むための他課や他局との調整、また係員2名のマネジメントを主に担っています。

具体的に法改正の業務を挙げれば、どのような日程で作業し誰にどのタイミングで説明をしていく必要があるのかといった全体スケジュールの設計や、他法の例を踏まえたあるべき条文案を検討して資料にまとめる作業を行っています。

財務省の仕事には、転職前のイメージとのギャップはありましたか?

仕事の内容については、ある程度想像していた通りですが、仕事の進め方についてはステークホルダーの多さと複雑さに驚かされました。役所で物事を決めるにあたって、財務省内の幹部の決裁を取ることはもちろん、他の省庁、国会議員、業界関係者など、合意を得るべき人々の多さは想像以上でした。そうした政策決定のためのプロセスを自ら紐解き、組み立てていく「クリエイティビティ」が求められる仕事だと思いました。

また、そうしたプロセスの集大成として、自らが関わった出来事が最終的に世の中でニュースとして取り上げられた時、そうした国が動いていく最前線で働いていることを実感でき、その点はいい意味でのギャップであり、この仕事の魅力でもあります。

藤田 啓介さんの写真

より良い国を目指して、仕事の「たすき」をつなぎ続けていく

藤田さんは大手広告代理店からキャリアをスタートされています。財務省への転職は大きな決断だったと思いますが、きっかけは何だったのでしょうか?

行政の仕事に興味を抱いたのは、前職の仕事を通じた地方自治体の方々との出会いが始まりでした。民間企業はビジネスを営む以上、クライアントや自社の利益のために仕事をしなければなりません。しかし私が出会った自治体の方々は、「どうすれば地域住民のためになるか」「どうすれば町を良くすることができるか」を懸命に考えて仕事をされていました。そうした姿勢に感銘を受け、公益のために仕事をすることへの興味が生まれました。

転職に心が動いたきっかけとなったのは、社会人2~3年目に経験したコロナ禍です。コロナ禍で苦しい状況にある人々のニュースを目の当たりし、「自分には何ができるのか」と自問していました。しかし同時に、困難に直面するなかで日本を前に進めようとする政府の姿も目の当たりにし、あらためて公益のために働くことに強い興味を抱きました。それが公務員、とりわけ、国全体に関わる国家公務員への転職を考えたきっかけです。その中で最終的に財務省を選んだのは、財政という観点で国全体にとっての最善を追求できること、そして選考の過程で出会った職員の方々に魅力を感じたことが大きな理由です。

選考の過程で印象に残っているエピソードを教えてください。

ある面接官の方との会話が印象に残っています。私が受けた選考は、面接官の仕事内容について説明を受け、それに対して質問やディスカッションを行う形式でした。そのなかで、社会保障に関する制度改正に携わっていた方と接する機会がありました。話を伺うと、制度改正はその方の任期中には果たされず、後任の方に引き継ぐことになったそうです。そこで私は「自分の代では成し遂げられない仕事に取り組むことに、やりがいは感じられますか?」と質問しました。するとその方はこう答えてくれました。「大切なのは、『たすき』をつなぐことなんだよ」と。

「私自身も前任者から仕事のたすきをつながれた。そして自分の代でできる限りのことをやり、あとは後任を信じて任せる。国をより良くする仕事は、そうやって長い目で取り組む仕事なんだ」。その答えは私にとって非常に新鮮で、財務省の仕事への捉え方が変わった瞬間でした。

藤田 啓介さんの写真

国の財政を左右する組織だからこそ、責任感と挑戦心を大切に

入職後に感じた仕事のやりがいについて教えてください。

国全体を動かす大きなプロジェクトに携わる機会が多い分、そのプロジェクトを完遂するごとに大きなやりがいを感じています。

例えば、転職してから2年目に所属していた理財局国庫課で携わった、20年ぶりにお札を新しくする「改刷」のプロジェクト。人々が毎日使うお札の変更は、国民生活に大きなインパクトがありますが、その中心となる部署で改刷プロジェクトの一端を担い、最終的に無事に改刷の日を迎えられたときには、大きな達成感を覚えました。

また、特定の部署に限らない国家公務員ならではのやりがいとして、外部の有識者の方に話を聞き、それを政策アイデアに落とし込んで取り組めることが挙げられます。転職して1年目に所属していた理財局財政投融資総括課では、多様な分野に財政投融資をもっと活用できないかと、様々な業界の方から現状や課題を聞きに回りました。そうした過程で、多くの方が財務省に期待を持って接してくださっていることを感じると同時に、財務省を代表して話す立場としてそうした期待に応えなければならない責任を強く感じ、日々の仕事で返していかなければならないと身が引き締まりました。こうした経験を積むことができるのも省庁ならではだと思います。

藤田さんが今後挑戦したいことは何でしょうか?

予算や税制の企画を通じて、日本を、今よりも希望が持てる国にしていきたいです。

そのために心がけていることが2つあります。

1つは省内に閉じず、幅広い視野を持つこと。国家予算や税に関する意思決定をしうる組織にいる者として、省庁外の方々の様々な声を聞き、厳しい批判にも謙虚に耳を傾けながら、国民の皆さまへの説明責任を果たせるような仕事をしなければならないと思っています。

もう1つは挑戦すること。前例を踏襲するだけでなく、ときには自らリスクを取って挑んでいくことを大切にしたいと思います。そう考えるようになったきっかけは、理財局に所属していた頃の上司の言葉です。「日本を良くするために頭を使わないといけないのが役人だ。だからリスクを取れ。責任は俺が取る」。この言葉が強く響いています。国家公務員の一員である責任として、挑戦する気持ちを忘れずに仕事をしたいと思っています。

そうしたことを通じ、日本を希望にあふれた良い国にするための“たすき”を繋げるようにこれからも尽力していきたいと思います。

CAREER JOURNEY キャリアの変遷

  1. POINT01

    大手広告代理店でキャリアをスタート 「アイデア」を形にする仕事を志望し、大手広告代理店へ入社

  2. POINT02

    地方自治体との仕事で
    芽生えた、公益追求への思い
    地域住民の利益を第一に考える自治体職員の姿勢に触れ、公共の仕事へ興味を持つ

  3. POINT03

    コロナ禍を経て決意した
    省庁への転職
    コロナ禍で苦しむ人々の力になりたいと考え、転職を決意

  4. NOW!

    財務省へ入職 財政の観点から国の最善を追求できることを魅力に感じ、財務省へ

ステップで分かる転職ノウハウ

  • 共働き夫婦の実態~世帯年収や仕事・転職事情についての調査~

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