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ランキング・データ・調査

転職年齢が5年ぶりに若返り。その要因は女性にあった!?

転職成功者の年齢調査(2015年上半期)

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転職者数が全体的に増加する中、若手女性の転職が特に増えて平均年齢の上昇がストップ

2015年上期の転職者の平均年齢は31.8歳となりました【グラフ1】。前回調査の2014年下期から0.2歳ダウンで、2010年上期から続いていた上昇傾向が5年ぶりにストップしました。【グラフ2】および【グラフ3】の転職者の年齢割合を見ると、30〜34歳は1.2%、35〜39歳は0.3%それぞれダウン、40歳以上は前回調査時と同率だったのに対して、25〜29歳は1.4%、24歳以下は0.1%それぞれアップ。転職者の実数が多い25〜29歳の割合の増加が、全体の平均年齢を引き下げたことが分かります。

さらに【グラフ4】の男女別で見ると、男性は前回調査の2014年下期と同じ32.5歳だったのに対して、女性は0.2歳ダウンの29.3歳。2015年上期の女性転職者の数は2014年下期比115%となっており、この半期は女性の転職者の増加が目立ちました。また【グラフ5】の職種別では、前回調査から「販売/サービス系」が0.8歳、「クリエイティブ系」が0.7歳、「技術系(医療/化学)」が0.6歳、「事務・アシスタント系」が0.5歳それぞれ低下。このうち「事務・アシスタント系」は、女性の転職者が男性に比べて特に多い職種です。女性全体と、女性が多い職種の転職年齢が下がっていることから、「若手女性の転職者の増加」が全体の転職者の年齢低下に影響していることが分かります。

若手女性の転職者が増えたのは、次の理由が考えられます。まずは女性の活躍推進の動きから、結婚や出産によって仕事を辞める女性が減っていること。これは20代後半〜30代前半で仕事を辞める女性の多さを示す、いわゆる「M字カーブ」の解消にも表れており、転職市場でも、キャリアを真剣に考えて結婚や出産を経ても長く活躍し続けたいという女性の増加につながっています。また積極的な業務拡大や新規参入に伴う企業の人手不足は続いており、入社後のポテンシャルに期待した「若手未経験者」の求人は増加。中途採用が売り手市場であることを受けて「いいところがあったら転職したい」という若手は非常に多い状況です。特にこの半期は就職”超氷河期”と言われる2009〜2011年ごろに新卒入社した、20代中盤〜後半の若手女性による「リベンジ転職」が目立ちました。さらに、長く活躍してくれる人材を確保しようという企業が増え、契約社員から正社員への転職ハードルが低下。男性と比べて若手女性の契約社員の割合は多く、契約社員から正社員に雇用形態を超えた若手女性の転職も増加しました。

平均年齢が横ばいの男性は、年代を問わず活況が続く

一方、平均年齢が横ばいとなった男性は、引き続き35歳以上のミドル層、20代の若手ともに転職は活況。年齢に応じた経験・スキルがあり、即戦力として業績に貢献できるミドル層は、【グラフ5】の職種別で年齢がアップした「企画・管理系」(+0.7歳)や「技術系(電気/機械)」(+0.3歳)などの転職が増えています。このうち「企画・管理系」は、企業が攻めの姿勢で事業投資を続けるための戦略立案や人材管理を支える欠かせない職種。新規参入やM&Aの経験がある法務部門の人材、経験の浅い若手を育成できる人事部門のミドル層の採用ニーズが高い状態です。また「技術系(電気/機械)」は、機械設計、組み込み、回路設計の経験者の転職が増加。IoT(Internet of Things、モノのインターネット)に不可欠な人材として、これらのミドル層が求められています。

20代は、若手女性と同様に「リベンジ転職」が多いことに加えて、「販売/サービス系」や「技術系(IT/通信)」分野での未経験者採用が活況です。「販売/サービス系」は引き続き人材不足が深刻ですが、残業時間の抑制や転勤のないエリア限定社員としての採用など、就労条件や就労環境の改善を打ち出す企業が増加。「販売/サービス系」への就職を敬遠していた若手が、今の仕事よりも条件の良い環境でチャレンジしようと意欲的に転職しています。「技術系(IT/通信)」は、社内SEを中心に若手の採用が活況。事業会社がシステム部門を自社で持つようになっていることから、事業会社への転職をかなえる若手エンジニアが増えています。

長期的な視点でキャリアの市場価値をアップ

今回調査した2015年上期は若手女性の転職が目立つ半期となりましたが、今後はさらに女性の活躍が進み、また女性管理職のニーズも高まっていくことから、女性転職者の増加は加速し、その年齢や職種にも変化が表れることが予想されます。この先しばらくは企業の積極的な中途採用は続くでしょう。未経験の職種や業種への転職チャンスは大きく、若手の“争奪戦”もまだまだ続きそうです。ミドル層も、企業の成長戦略に沿って価値を発揮してくれる即戦力人材のニーズがますます高まり、求めるポジションにマッチしたピンポイントのキャリアが求められるでしょう。国内外マーケットや業界全体の動向、企業の戦略によって転職市場は刻一刻と変化します。今のキャリアの市場価値だけではなく、将来的に目指すキャリアをかなえるためにはどんな経験・スキルが必要なのか意識しておくことが大切です。3年後、10年後、20年後という長期スパンで自分のありたい姿を考え、定期的に「キャリアの棚卸し」をすることで、自分の市場価値やキャリアの可能性を確認しておきましょう。

調査概要

2007年7月〜2015年12月の間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン(有効回答数 約10万人)

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