スマートフォン版で表示

現在、お知らせはありません。

ランキング・データ・調査

みんなは何歳で転職している?
転職成功者の年齢調査(2017年上半期)

シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加

2007年7月〜2017年6月の期間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン13万人の“転職年齢”を、職種や男女別に調査しました。転職成功者の年齢は、どのように変化しているのでしょうか?

転職成功者の平均年齢は32.1歳で、2年ぶりにダウン。若手・第二新卒者の採用が活発に

2017年上半期の転職者の平均年齢は32.1歳でした。前回調査の32.5歳からは0.4歳ダウンとなり、2015年上半期から続いていた転職年齢の上昇トレンドは2年ぶりにストップしました。また、男女別の比較でも、男性は前回からマイナス0.2歳の32.8歳、女性はマイナス0.2歳の29.7歳と、ともに平均年齢はダウンしています【グラフ1】。

転職成功者の内訳を年代別に見てみると、最も割合が高いのは「25~29歳」の37.9%で、次いで「30~34歳」の23.5%、「40歳以上」の15.7%が続きます。前回調査との比較では「24歳以下」がプラス0.5pt、「25~29歳」がプラス2.1ptと、それぞれ割合を伸ばした一方で、「30~34歳」がマイナス1.6pt、「35~39歳」がマイナス0.3pt、「40歳以上」がマイナス0.5ptと、30代以上の区分についてはいずれも割合を下げました【グラフ2】。

2017年上半期(2017年1~6月)の6カ月間は特に20代の転職が活況であったことがうかがえますが、この背景には、新卒人材の採用が予定通りに充足できていない企業などで、新卒向けのポジションを第二新卒者まで広げて募集を進めるケースが増えたことが挙げられます。また、求人数は31カ月連続で最高値を更新(※)し、転職希望者にとっては選択肢の豊富な“売り手市場”にあって、応募条件を緩和する求人は増加傾向にあります。業務拡大や新規参入に積極的な企業などでは未経験者や若手人材の採用が活発化しており、これも転職年齢を引き下げる一因となったと考えられます。
転職求人倍率レポート(2017年6月)

【グラフ1】転職成功者の平均年齢
【グラフ2】転職成功者の年齢割合2016年下半期と2017年上半期の比較

10職種のうち7職種で転職年齢は低下。技術系では若手採用へのシフトが進む

職種別で見てみると、10職種の中で平均年齢が上昇したのは「クリエイティブ系」の1職種のみ。「事務・アシスタント系」と「企画・管理系」は前回と同じで、そのほかの7職種については、前回からダウンする結果となりました【グラフ3】。

「クリエイティブ系」の平均年齢は前回比プラス0.5歳の31.9歳で、2007年下半期の調査開始から過去2番目に高くなりました。Webサービスや自社サイトを展開する事業会社の中では、制作や改善スピードの向上、品質担保などを重視して、これまで外注していたWebのデザインや開発を内製化する動きが盛んに進んでいます。また、メーカーや小売・アパレル業界の企業の多くは、オンラインショップなど実店舗以外での販売チャネルの拡充にも注力しており、WeディレクターやWebプロデューサーなど高い専門性を持つ人材を求める傾向が強まっています。クリエイティブ系職種では、幅広い年代で経験者採用が進んでおり、それが転職年齢を押し上げる要因となりました。

一方で、前回からの下降幅が特に大きかったのは、平均年齢が33.1歳の「技術系(IT/通信)」と32.3歳の「技術系(医療/化学)」(ともに前回比マイナス0.6歳)、35.8歳の「技術系(建築/土木)」(同マイナス0.5歳)の3職種でした。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)、ビッグデータの活用など、テクノロジーを用いた新しいビジネスモデルや業務の効率化を進めるIT/通信業界や、自動車・半導体業界の好調を受けて開発ニーズが堅調な化学系メーカーなどでは、慢性的なエンジニア不足が続いています。また、大規模インフラの老朽化対策や既存物件のメンテナンス、リフォームなどの需要が続く建築・土木業界では、業界全体としての人材不足感に今なお歯止めが掛かっていません。そのため、これまでは経験者中心の採用を行っていた企業などでも、若手や未経験者採用に乗り出すケースが増え始めてきており、技術系職種では転職者の年齢低下が進んだものと考えられます。

求人数は高い水準で推移し、仕事の選択肢が豊富な今、希望の働き方を実現できるチャンスはいっそう広がってきています。入社後の育成を前提に若手や未経験者採用が進んでいますが、同時に、即戦力としてスキルや経験のマッチしたミドル層を求める求人ニーズも引き続き堅調に続いています。このように年齢を問わず多様なキャリアプランが手に入れやすくなっている時期だからこそ、これから転職に臨む方は、専門分野を突き詰めていきたいのか、あるいは新たな領域での躍進を図りたいのかなど、目指すキャリアの方向性を定めておくことをおすすめします。今、目の前にある課題解決のためだけでなく、5年先・10年先を見据えた選択を行うことができれば、より納得感の高い転職をかなえることができるでしょう。

【グラフ3】【職種別】転職成功者の年齢割合

調査概要

2007年7月~2017年6月の間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン(有効回答数 約13万人)

※記事中の割合データは、四捨五入の関係で合計値が100%にならない場合があります。

「年齢に応じたスキルがある?」あなたの悩みを転職のプロに相談!
エージェントサービスに申し込む(無料)
自分は今、転職すべき?
転職のベストタイミングを知る個別相談会
今の自分の“市場価値”を知る
適正年収を診断する
シェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加

ステップで分かる転職ノウハウ

  • 平均年収ランキング2024