ザックリまとめると
- 直近6カ月間で転職した人の平均年齢は31.7歳
- 職種別の平均年齢が最も高かったのは「企画・管理系」で、初のトップに
- 20代よりも30代の転職が多い職種は「専門職系」「クリエイティブ系」「企画・管理系」
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職種別の平均年齢が最も高かったのは「企画・管理系」で、初のトップに
10の職種別で見てみると、「企画・管理系」(34.6歳)が調査を開始して以降、初めて「技術系(建築/土木)」(34.3歳)を追い越し、平均年齢が最も高くなりました。新規事業の立ち上げや、組織の戦略・仕組みづくりなどを担う企画・管理系の転職年齢は、2016年下半期から高止まりしています。一方で、公共インフラの整備や既存物件の修繕・老朽化対策などのニーズが絶えない技術系(建築/土木)の職種は、人手不足から未経験歓迎の求人も増加しており、転職年齢は2015年下半期の37.0歳をピークに下がり続けています。そのほか、前回と比べて変化が大きかったのは「専門職系」(33.9歳、前回比+0.8歳)と「事務・アシスタント系」(30.7歳、+0.7歳)、「技術系(医療/化学)」(31.4歳、−0.6歳)の職種でした。
20代よりも30代の転職が多い職種は「専門職系」「クリエイティブ系」「企画・管理系」
最後に、職種別の年齢の内訳をご紹介します。転職者のうち、20代の割合が半数を超えたのは「販売/サービス系」(67.2%)、「営業系」(59.6%)、「事務・アシスタント系」(52.9%)の3つの職種でした。30代の割合が高いのは「専門職系」(49.1%)、「クリエイティブ系」(47.4%)、「企画・管理系」(44.5%)で、40代以上の割合が高い職種は、順に「技術系(建築/土木)」(24.6%)、「企画・管理系」(23.8%)、「専門職系」(19.6%)という結果になりました。
編集後記
世の中の動きや職種によっても、転職と年齢をとりまく状況は変化しています。今回ご紹介したデータとご自身の状況を照らし合わせてみると、新しい気づきや発見もあったのではないでしょうか。特に転職を考える際には、今の自分の年齢がどんな意味を持つのかを意識する場面は多いでしょうが、企業は年齢そのものではなく、年齢と経験とのバランスを見ているものです。だからこそ、ご自身の強みや培ってきたスキル・実績などを振り返り、言語化しておくことが、年齢に左右されずに自分らしく転職活動を進めるための大切なポイントになります。
調査概要
2007年7月~2018年12月の間に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン約18万人のデータをもとに算出