1.転職活動チェックリスト「転職活動を始める・準備」編
転職活動の計画を立てる
就職活動と転職活動の違いについて理解したか
転職活動のスケジュールは立っているか
転職活動中および転職後の資金計画は立っているか
転職の方向性を決める
仕事に対するこだわりを確認したか
自分の長所・短所を整理したか
情報を集める
自分に合った求人を見極められるか
転職マーケットの動向を確認したか
2.転職活動の計画を立てるときのチェックポイント
転職活動を始める前には、大まかで構わないので新しい会社に入社するまでの計画を立てておきましょう。ポイントは「就職活動と転職活動の違いについて理解する」「転職活動そのもののスケジュールを立てる」「転職活動中・転職後の資金計画を立てる」の3つです。
就職活動と転職活動の違いについて理解する
これから転職活動を始めるにあたってまずは、多くの人が経験したことのある就職活動と、これから経験する転職活動の違いをおさえておきましょう。
就職活動と転職活動では、スケジュールも会社の選び方も、書類選考や面接での選考基準も大きく異なります。例えば就職活動の場合、多くの企業が4月1日入社を前提として採用活動するため、同じようなスケジュールで幅広い業種から自分が入社したい企業を選び、選考を受けることが可能です。
一方、転職活動におけるスケジュールは、中途採用の求人を出すタイミングが募集のあるポジションごとに異なりますので、転職希望者はそれに合わせて求人に応募していくことになります。入社を希望する企業や職種が具体的に決まっている場合は、求人情報をこまめにチェックし、募集が始まったらすぐに応募することが必須となります。
また、企業の選考基準も、就職活動ではポテンシャルや成長意欲が重要視されるのに対して、転職活動ではスキルや経験、つまり即戦力として活躍できるかという点に重きが置かれます。そのほか、転職活動では職務経歴書の提出が求められるという点も、就職活動との大きな違い。ちょっとした準備不足で、残念な結果になってしまうケースも少なくありません。就職活動との違いをしっかりと理解したうえで転職活動をスタートさせましょう。
【もっと詳しく知りたい人は】
転職成功のコツと就職活動(新卒採用)と転職活動(中途採用)の違い
転職活動そのもののスケジュールを立てる
転職活動は大きく「事前準備」「情報収集」「書類作成・応募」「面接」「内定・退職」の5段階に分けられます。期間は人によって異なりますが、2~3カ月程度が一般的。それぞれにかかる期間をイメージしながら、自分がいつ、何をすべきなのかを決めておきましょう。事前にスケジュールを決めておかないと、ズルズルと転職活動が長引いてしまったり、退職時にトラブルに見舞われたりする可能性があります。
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- 転職活動の進め方 完全ガイド~スケジュール・キャリアの棚卸し~
- 転職活動のスケジュールの立て方を詳しく知りたい人はコチラをチェック。「事前準備」「書類作成・応募」「面接」「内定・退職・引き継ぎ」の4ステップに分けて、それぞれのポイントをナビゲートしています。
転職活動中・転職後の資金計画を立てる
転職すると経済状況も変動します。転職で年収がアップしたにも拘らず、転職した初年度は賞与が満額出ないため貯蓄を取り崩した、などはよくある話しです。特に住宅ローンや車のローンを支払っている人、子どもの教育資金が必要な人などは、転職して一時的に収入が減っても支払いができるかを必ず確認してください。また、会社を辞めてから転職活動をする場合は、次の会社の給与が支払われるまで、余裕を持って生活ができるだけの貯蓄があることが絶対条件となるでしょう。
3.転職で目指す方向を決めるときのチェックポイント
転職活動の計画を立てるのと同時に、転職で目指す方向を決める必要があります。つまり、自分が何のために、どんな仕事に転職をするのかを決める作業です。ポイントとなるのは「仕事に対するこだわり」と「自分の長所・短所」を見極め、整理することです。
仕事に対するこだわりを見極め、整理する
人はなぜ転職をするのでしょうか。答えは簡単です。「今の会社では手に入れることができない何かを、新しい会社で手に入れるため」です。そして、その何かが自分にとっての仕事に対するこだわりになっているはず。人によっては仕事内容なのかもしれませんし、給与やワーク・ライフ・バランスかもしれません。転職を成功させるためには、手に入れたい何かを明確にしておく必要があります。
まずは、仕事をするうえで重視することをできる限り洗い出してみましょう。そして、洗い出したものを、「MUST(絶対に譲れないもの)」と「WANT(MUSTがかなうならば、譲歩してもいいもの)」に振り分けてみてください。これだけで自分が転職によってかなえたいことがすっきりと整理されるはずです。
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自分の長所・短所を見極め、整理する
仕事へのこだわりとともに、自分の特性を最大限に活かせる環境を知っておくことも大切です。自分のパーソナリティや仕事のスタイルを整理することで、自分に適した業界や職種が見えてくることもあります。自己分析ツールを使ったり、転職エージェントのキャリアアドバイザーによるカウンセリングを受けたりして、自分を見直してみましょう。
4.情報を集めるときのチェックポイント
転職活動の計画を立て、転職で目指す方向も定まったら、情報収集のフェーズに入ります。求人情報を集めるのはもちろんですが、転職マーケットについての理解を深めることも重要です。自分だけで十分な情報収集ができない場合は、転職エージェントを活用するといいでしょう。
自分に合った求人を探す
転職情報サイトなどを利用して、求人情報を探していきましょう。ポイントは整理した「仕事に対するこだわり」「自分の長所・短所」に合った求人を探すこと。これに合わない仕事でたとえ内定を獲得できたとしても、入社後に苦労することは目に見えています。
求人情報からは、仕事内容や応募資格はもちろんのこと、その会社の方針やアピールすべきポイントなど、多様な情報を得ることができます。しっかりと読み込んで、自分にマッチする会社なのかを見極めましょう。
また、転職エージェントを利用すると、新規プロジェクトに携わる人材の募集や、採用予定人数が少ない募集など企業の事情によって一般に公開していない「非公開求人」を紹介してくれることがあります。専任のキャリアアドバイザーを通じて応募できるので、一度相談してみるといいでしょう。
転職マーケットについての理解を深める
転職活動をする人が忘れがちですが、非常に重要なのが、転職マーケットについての理解を深めることです。例えば、仕事へのこだわりを洗い出した際に、「マーケティング職」「年収600万円以上」をMUSTとしたとしましょう。しかし、転職活動は自分の希望を押し通すだけで成功するものではありません。基本的には企業のニーズありきで合否が決まります。もし、「マーケティング職」に転職する際の平均年収が450万円だった場合、「年収600万円」というこだわりを貫き通すことが、果たしてベストな選択といえるでしょうか。最終的には自分が理想とする転職と、転職マーケットの動向をすり合わせていく必要があるのです。
転職マーケットに関する情報を得たいと思うなら、転職エージェントを活用するのがおすすめ。キャリアアドバイザーが、あなたのキャリアと希望に基づいて最適な求人を提案してくれるからです。気軽に利用してみるといいでしょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
上杉 真由
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
1社目はIT業界でハードウェアの営業を経験し、その後パーソルキャリアに入社。入社以来一貫して、キャリアアドバイザーとして、IT領域のエンジニアの方やITコンサルタントの方を中心に、転職支援を行っています。
【メッセージ】
転職活動は、いろいろな不安がある中で、なかなか周りの方にも相談しづらいこともあるかと思います。本音ベースのお悩みが解決できるような場を提供できれば幸いです。
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