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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.20

公開日:2018/12/10

部署を転々とする状況にうんざり…中途半端なスキルに不安を感じ転職を決意!

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部署を転々とする状況にうんざり…中途半端なスキルに不安を感じ転職を決意!

アリ 33歳/男性/はじめての転職

10年間で4つもの部署を転々としたアリさん。やっと仕事に慣れたと思うと異動になり、どの仕事も道半ばの状況になってしまう現実に焦りと不安が募る日々。さらに、10年目の異動で、新人時代と同じ体育会系の部署へ。再びゴールの見えない悪夢のような現状に1年間は耐えたものの、ついにアリさんは、はじめての転職を決意しました。

部品メーカー 総括業務(原価管理業務)
情報・通信業 人事総務
  • 30代
  • 男性
  • 未婚
  • 強みがない
  • はじめての転職
  • 人間関係
  • 社風が合わない
  • 方針に疑問
  • 先が見えない
  • パワハラ・セクハラ

アリさん

10年働いたのに部署異動で新人時代に逆戻り!?まったく先が見えない

——アリさんにとってはじめての転職ですが、決意された大きなきっかけは?

10年間勤めた前職では3回部署が替わったんですが、最後の異動で、新卒で配属されたパワハラまがいの部署に引き戻されたんです。財務の担当部署で、当時と上司は代わっているのですが、状況は新人時代と一緒。いつも不在がちな上司から、業務日誌の提出を求められたのですが、営業部門でもないのに日誌なんて書けないんですよ。毎日ダメ出しされて、しまいには日誌を書くことが業務の中心になってしまいました(笑)。

——10年目なのに、新人のころと同じ状況だったのですか?

そうなんです。右も左も分からない新人のときならまだしも、10年目でも同じだったんです。日誌の内容に毎日ネチネチ言われても、とにかく指示も目標もあいまいで、具体的にはこうすればいいですかと聞いても「自分で考えろ」の一点張り。新人のとき、個室で3~4時間、当時の上司に責められたことを鮮明に思い出しました。

——それは、厳しい人間関係ですね。

会社自体が昔気質で何があっても上司や先輩の言葉は絶対という空気がありました。入社1年目の財務の部署は、特にそれが強かったんです。新人でいきなり経営分析を任されたときも、雲をつかむような感覚しかなくて、何から手をつけてよいのか分からず、毎日途方に暮れていました。

——新人時代と変わらない上司との厳しい関係。それで転職を決意されたのですね?

ええ。それでも何とか1年間は頑張ってみたんですけど、やはり何も先が見えず、現実を変えたい一心で、「転職するぞ!」と決めました。10年間勤めていたので、その決意にもう迷いはなかったです。

ぼくっていったい何のプロ? どの仕事も「実績」になってない!

——はじめての転職に不安はありませんでしたか?

もちろん、ありました。部署が替わるたびに業務内容もイチからになってしまうので、どの仕事も経験が浅くて。「10年経ったのに、いったい自分は何のプロなんだろう?」という思いが強く不安でしたし、はじめて転職サイトを見て焦ってしまって。経験5年以上とか、即戦力を求められていて、ますます自信がなくなってしまいました。

——アリさんの10年の経験が活かされないと?

そうですね。「社会人10年目にもなれば経験を武器にしよう」という記事が目についてしまって。ぼくは実績をつくる前に異動になっていたので、「自分は条件に当てはまらない」「その経験を求められてもできない」「何のプロとも言えない」という不安ばかり頭に浮かんできました。

——それでも、なお転職活動を続けられた理由は?

今の部署でこのまま続けても、自分にとって明るい将来が見えないと思ったんです。面接でも、34、5歳になると実務だけでは足りなくて、管理職経験が求められるようになると言われたんですが、ぼくは経験がないし、前の職場では後輩もいなかったんです。この会社にあと5~6年いても状況は変わらないと確信したので、転職できるタイミングは、年齢的にも今しかないと覚悟を決めました。

やっと見えたぼくの未来!モヤモヤした10年もムダじゃなかった…

——転職された現在は、ご自身の未来が想像できるように?

そうですね。希望していた人事労務に就くことができました。前職の2番目の部署が人事で、もっと経験を深めたかったんですが2年で異動になったのが心残りでした。今は、労務業務が中心なんですけど、ゆくゆくは採用とか人事業務全般に携われたらいいですね。これまでは、まったく先が見えなかったけど、今は自分なりの目標ができました。

——10年目の転職はタイミングとして良かったですか?

ぼくの場合は、一番いいタイミングでしたね。今振り返ってみると、転職は、ある程度の社会人経験を積んでからのほうがいいように思います。あれこれ葛藤したぼくの10年も、社会人としての経験になったし、悩んだ時期があったからこそ、踏み出す勇気も生まれましたから。転職は1年目のときも頭をよぎったんですが、「1年も1社で頑張れない人間がどこで通用する?」と思いとどまって。今は、それで良かったと思っています。

——「転職したいけど自信がない」という人に、今だから伝えたいことは?

ありきたりですけど、「一歩踏み出す勇気と、覚悟がありますか?」と自問自答してみてほしいですね。「転職したい理由」を整理する作業は大切だと思うんです。「自信はないけど、自分はこれがやりたい!」と思えたときが転職のタイミングなのかな、と今は実感してます。

編集後記

転職を考えたとき、「自分はこの仕事で生きていくぞ!」と自信のある人だったら何も悩まないけれど、アリさんのように取り立てて「このプロだ」と言い切れなくて躊躇している人はいっぱいいますよね。勇気が持てない気持ちも分かります。でも、尊敬できる先輩がいなかったり、「あの上司みたいになるのは嫌だ」と感じたり、1年後、5年後、10年後に自分がどう働いているか具体的なイメージが描けなければ、転職のタイミングかもしれません。アリさんのように、勇気を持って動き出してみませんか?

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