Q.短期間での転職は不利になる?
現職に中途入社してからまだ1年ほどしか経っていませんが、業務の割り振りや人間関係がうまくいかず、再転職を検討しています。入社後1年~1年半程度での再転職活動は不利になるでしょうか?(30歳/男性)
A.有利ではありませんが、伝え方でカバーできることもあります。
一般的に短期間で転職してしまうと採用担当者にマイナスなイメージを与えてしまいがちですが、伝え方でマイナスをカバーできることもあります。ポイントは、短期間しか働けなかったというネガティブな部分を認めることです。その上で、短い就業期間の中、身に付けられたことや学んだことなどを伝え、前向きな姿勢をアピールしましょう。
注意点としては、「1年間でこれだけの成果を出して、このようなスキルを身に付けました」などと、無理矢理ポジティブな経験として伝えてしまうことです。採用担当者が「本当にこの短期間で何かをやり遂げたのか?」という疑問や違和感を抱いてしまう可能性があります。また、自己認知がないというマイナスな印象につながることも。短期間だからといって、無理に良く見せようとするのは逆効果だといえます。
転職の理由が何であっても、短期間で転職する上では謙虚な気持ちで自らの力不足を認め、マイナスであることを認識していると伝えることが大切です。そこで会社の責任にしてしまうと、「採用しても不満が出てきたら辞めてしまうかも」と、採用担当者がリスクに感じてしまう可能性があるため避けてください。あくまで正直に、転職に至る理由を述べ、加えて反省したことやそこから学んだことを前向きに伝えることで、採用担当者の共感を得ることが重要でしょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加賀美 文久
米国CCE国家資格 キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
ベンチャー企業の人事リーダーを経て、2006年に現職に入社。dodaキャリアアドバイザーとしてバックオフィス部門、ハイキャリア部門の転職支援をしてきました。その後、管理職として同領域のマネジメントやプロジェクト推進に関わっています。
【メッセージ】
私自身、さまざまな立ち位置で「転職」と関わってきました。転職者の立場、採用する企業の立場、転職支援をする立場。その経験活かして、転職の疑問解決のお手伝いができればと思っています。