おすすめの転職の時期はいつ?
あなたにとって転職を始める
ベストタイミングを解説
監修者:社会保険労務士 北 光太郎(きた・こうたろう)氏 (きた社労士事務所 代表)
監修者:大堀 陽介(おおほり・ようすけ) doda キャリアアドバイザー
「転職におすすめの時期はいつなの?」と疑問に思う方は多いでしょう。求人が多い時期やお金回りの手続きがスムーズな時期など一般的に転職に適する時期はありますが、全員に当てはまるわけではなく、その方の状況によっておすすめの時期は変わります。この記事では、希望や状況に応じたおすすめの時期を見つけるためのポイントを解説します。
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いまの仕事の満足度が分かる
状況によっておすすめの転職時期はさまざま
転職を考える際、「いつ動き出すのが正解なのだろう?」と悩む方は少なくありません。しかし、一概に「この月がベスト」という答えがあるわけではなく、あなたが何を優先して転職活動を進めたいかによって、最適なタイミングは異なります。
例えば、できるだけたくさんの求人から探したいか、転職希望者が少ない(ライバルが少ない)時期に転職したいか、転職準備など時間にゆとりを持って転職をしたいかなどあなたがどのように転職活動を進めたいか、状況によってそれぞれの場合におすすめの時期があります。
自分の希望を把握した上で、ぴったりの転職時期を見つけましょう。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
中途採用は新卒採用と異なり、急な欠員や事業拡大に伴う募集が多い傾向があります。「希望の求人がいつ出るか」を正確に予測するのは難しく、この時期に転職活動をすれば転職成功の確度が高まるといった「正解」はありません。だからこそ、特定の時期にこだわりすぎず、いつでもチャンスをつかめるように「準備だけは済ませておく」ことが、転職成功をかなえる近道になりやすいですよ。
年代、キャリア、転職理由別の転職タイミングについては以下記事で解説しています。
転職のおすすめ時期をケース別で解説
ここでは、あなたの状況や希望に合わせた「転職のおすすめ時期」を、4つのケースに分けて解説します。転職のプロであるキャリアアドバイザーからの、転職成功に向けたケース別のアドバイスもご紹介します。
【ケース1】求人数が多い時期に転職したい
できるだけ多くの選択肢の中から、自分にぴったりの転職先を見つけたいと考えている方は、求人数が増える時期を把握しておきましょう。
dodaのデータによると、2022年と2023年はいずれも、9月から求人掲載数が徐々に増えて、11月にピークを迎えています。また、3月や6月前後にかけても求人掲載数が増えるという傾向があることが分かりました。
求人が多い時期であれば、希望の求人にも出会える可能性が高くなるかもしれません。とはいえ、求人が多い時期だからといって希望の職種や条件があるとは限らないので注意が必要です。希望する求人があるかどうかのチェックも常に欠かさないようにしましょう。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
求人数が多い時期だからといって、あなたの希望に合う求人が必ず含まれているとは限りません。もともと募集枠の少ない職種や、こだわりたい条件がある場合はなおさらです。また、特定の業界や職種によって募集が増える時期は異なるため、時期に関係なくアンテナを張り、日々の求人動向を注視しながらキャリアアドバイザーに相談することが、効率的な活動につながります。
【ケース2】ライバルが少ない時期に転職したい
人気求人は倍率が高そうで不安だと感じる方や、ライバルを気にせず自分のペースで転職を進めたい方は、あえてほかの転職を希望する方があまり動いていない時期を選ぶという方法もあります。
dodaエージェントサービス登録数の推移によると、年間を通して11~12月の年末時期が最も登録者数が少ない傾向が見られました。
次いで7~8月の夏時期も登録者数が少なくなる傾向があります。
こういった時期は相対的に選考が落ち着きやすいため、応募書類をていねいに見てもらえるケースもあります。
| 年月 | 推移率 |
|---|---|
| 2024年1月 | 100.0% |
| 2024年2月 | 94.6% |
| 2024年3月 | 96.4% |
| 2024年4月 | 98.9% |
| 2024年5月 | 100.6% |
| 2024年6月 | 94.4% |
| 2024年7月 | 93.1% |
| 2024年8月 | 87.4% |
| 2024年9月 | 94.7% |
| 2024年10月 | 97.0% |
| 2024年11月 | 84.0% |
| 2024年12月 | 76.0% |
| 2025年1月 | 105.2% |
| 2025年2月 | 95.0% |
| 2025年3月 | 100.9% |
| 2025年4月 | 106.2% |
| 2025年5月 | 106.5% |
| 2025年6月 | 104.1% |
| 2025年7月 | 98.7% |
| 2025年8月 | 98.5% |
| 2025年9月 | 101.4% |
| 2025年10月 | 97.0% |
| 2025年11月 | 85.4% |
| 2025年12月 | 81.5% |
キャリアアドバイザーからのアドバイス
ライバルが少ない時期は応募者数が限られる分、企業側は判断を急がず、慎重に選考を進める傾向があります。そのため、選考が長期化することも少なくありません。
ライバルが少ない時期に確実に内定を勝ち取るためには、キャリアアドバイザーと協力して履歴書や職務経歴書をブラッシュアップし、面接対策を万全にしておくなど、徹底した準備が必要です。
【ケース3】時間にゆとりを持ちながら転職したい
平日は仕事が忙しくて、なかなか自分を見つめ直す時間が取れないという方は、仕事のスケジュールと連動させて計画を立てるのがおすすめです。ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始などの長期休暇は、腰を据えてキャリアの棚卸しをしたり、求人情報を深く調べたりするのにおすすめの期間です。休暇中にじっくりと準備を整え、休暇明けに応募をスタートさせることで、焦ることなく活動を進められます。
また、年度末などの仕事が立て込む時期を避け、現職の業務が落ち着く閑散期に活動の時期を合わせるのも一つの選択肢です。現職の対応に追われることなく、面接などの時間をしっかり確保できる時期を選ぶことで、通常の業務に支障をきたす心配も少なくなります。心身ともにゆとりを持って活動に臨むことは、面接でのパフォーマンス向上にもつながるでしょう。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
時間にゆとりを持ちながら転職活動を進める場合は、休暇明けの動き出しが重要なポイントとなります。休みが明けると採用活動が加速しやすいため、休暇中のうちに活動計画を練り、履歴書、職務経歴書、各社向けの志望動機や面接の準備を済ませておきましょう。
【ケース4】気持ちにゆとりを持ちながら転職したい
環境が大きく変わる転職には、心理的なハードルを感じることもあるでしょう。そのような場合は、周囲の環境も変化している時期を選ぶと、新しい職場にスムーズになじみやすくなります。例えば、多くの企業で組織変更や異動が行われる4月や10月は、中途入社であっても「同期」と呼べるメンバーと一緒にスタートできるケースが多く、心理的な不安が少なくなるメリットがあります。また、現職の異動や担当業務の変更のタイミングで動き出すことで、現職の仕事に区切りをつけ、清々しい気持ちで次のステップへ進みやすいでしょう。
自分にとっての転職おすすめ時期を見極めるためのポイント
いろいろなケースの転職のおすすめ時期を知ることも大切ですが、あなた自身のライフスタイルや理想のキャリアに合わせたタイミングを見極めることも重要です。周囲の動きに流されるのではなく、自分軸で時期を検討するためのポイントを整理していきましょう。
いつまでに転職をしたいか考えてみる
まずは、あなたが「いつまでに転職したいか」という目標時期を明確にすることから始めてみましょう。ゴールが決まれば、そこから逆算して、いつまでに転職準備を済ませて、本格的に転職活動をスタートすべきかという具体的なスケジュールが見えてきます。
このとき、ご家族がいる方は、転職が自分一人の問題ではない場合もあるため、事前にしっかりと相談しておくことをおすすめします。身近な人に事前に相談しておくことで、いざ内定が出て転職が決まった際にも、家族間でスムーズに話がまとまりやすいでしょう。
転職準備にどのくらい時間がかかりそうかを知っておく
転職活動をスムーズに進めるためには、準備に要する時間をあらかじめ把握しておくことも欠かせません。一般的に、自己分析から書類作成、面接を経て内定に至るまでには、およそ2~3カ月ほどの期間がかかるといわれています。
ただし、この期間は転職経験の有無や、現時点で自分の経験・アピールできそうなスキルがどれくらい整理されているかによっても左右されます。初めての転職であれば、職務経歴書の書き方一つとっても試行錯誤が必要になるかもしれません。自分の場合、準備にどの程度の時間がかかりそうなのかを想定しておくことで、焦らずに活動を進められるでしょう。
キャリアアドバイザーに相談する
「自分の状況でいつ動くのがベストなのか、一人では判断が難しい」と感じることもあるでしょう。そんなときは、ぜひキャリアアドバイザーを頼ってみてください。キャリアアドバイザーは、最新の業界動向や企業の採用傾向を熟知しているだけでなく、数多くの転職サポート実績から得た知見を持っています。
今のあなたが置かれている状況や、転職に求める優先順位をていねいにヒアリングした上で、客観的な視点から最適なタイミングや活動方法をアドバイスします。一人で抱え込まず、プロの視点を取り入れることで、より納得感のある転職時期を見極めることができるでしょう。
転職すべきか悩んだ場合の判断軸
転職すべきか悩んでいるときは、まず「転職を意識した原因」を整理し、一時的な感情ではなく冷静に原因を特定しましょう。
次に「10年後の自分」を想像し、今の会社で理想の姿が描けるか確認します。そして、現状の課題が解決されるまでの「時間」を考え、自分の努力で変えられない状況であれば、外の世界に目を向ける時期かもしれません。
最後に「転職して実現したいこと」を明確にしましょう。年収や働き方の改善など、今より少しでも良くしたいことがあれば、それは立派な転職の動機になります。これらの問いを通じて、現職に残るべきか新しい一歩を踏み出すべきかの方向性が、自然と見えてくるはずです。詳細は以下記事で解説しています。
転職時期に関するよくある質問
ここでは、多くの方が不安に感じやすい「転職時期」に関する代表的な質問にお答えします。
転職時期の何カ月前から準備を始めるべき?
転職時期の2~3カ月ほど前を目安に準備を始めましょう。
一般的に転職活動を開始してから内定を得るまでには、平均して2~3カ月程度かかります。
ただし、人によっては内定後の引き継ぎや退職交渉の期間も加味する必要があります。そのため、もし「○月には新しい会社で働いていたい」という明確な希望があるのなら、その時期から逆算して、4~5 カ月前に自己分析や情報収集などの準備をスタートさせると安心です。ご自身の状況を踏まえて、無理のないスケジュールを立ててみてください。
転職活動にかかる期間の目安は?スケジュールの立て方を解説
昇進昇格後に転職したほうがいいのか?
あなたが描きたいキャリア観によって判断が分かれます。
もし「将来的にマネジメント職を目指したい」「より高い年収や役職で迎えられたい」という希望があるなら、昇進して実績を作ってから活動したほうが、市場価値が高まり有利に働く場合があります。
一方で、昇進して役職の責任が増すことで退職を切り出すのが難しくなったり、引き継ぎに多くの時間がかかったりする可能性もあります。役職という「肩書」を優先するか、理想の環境へ移る「タイミング」を優先するか、長期的な視点で天秤にかけてみることが大切です。
お金の心配や不安を少なく転職したい場合はどうすればいい?
収入面の不安を減らしたい場合
現職の夏のボーナス支給後、あるいは冬のボーナス支給後に退職・転職のタイミングを合わせてはいかがでしょうか。
先に退職して離職期間が発生する場合、ボーナス支給後に退職することで転職活動によるお金の不安を抑えながら新しい生活をスタートさせやすくなります。収入面で安心したいという場合は、ボーナス時期に合わせた転職の準備を行いましょう。
お金の手続きをスムーズに行いたい場合
1月から10月までの間に転職を完了させるのが一つの目安です。
多くの会社では、12月の給与計算に合わせて年末調整を行います。転職先で年末調整をしてもらうには前職の「源泉徴収票」を提出しなければなりませんが、源泉徴収票は法令により退職後1カ月以内に交付されることになっています。そのため、11月以降の年末に近い時期に転職すると前職での事務処理や郵送の都合により、源泉徴収票の提出が転職先の年末調整の事務期限に間に合わない場合があります。
もし前職分の源泉徴収票が提出できなった場合には転職先で年末調整を行うことができません。転職先での年末調整できなかった場合は、翌年2月16日から3月15日の間に自身で確定申告を行い、税金の過不足を精算する必要があります。手続きの煩わしさを最小限にしたいのであれば、秋ごろまでに入社を済ませておくと、税金関連の手続きがスムーズに進みやすいです。
まとめ
転職の最適な時期は、求人数やライバルの多さといった市場動向だけでなく、あなた自身のキャリアプランや生活環境によって決まります。「いつまでに転職したいか」というゴールを定め、内定までに平均2~3カ月かかるというスケジュールを意識して、逆算した計画を立てることが成功への第一歩です。ライフイベントや現職の繁忙期など、自分を取り巻く状況に合わせて柔軟にタイミングを見極めましょう。
もし「今の状況で動くべきか判断がつかない」と迷ったときは、一人で抱え込まずにキャリアアドバイザーに相談してみてください。業種・職種ごとの動向や、あなたにぴったりのスケジュールを一緒に考えることで、納得感のあるキャリア選択をするためのサポートが受けられます。最適なタイミングを見極め、後悔のない転職活動をスタートさせましょう。
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この記事を監修した社会保険労務士
北 光太郎(きた・こうたろう)氏
きた社労士事務所 代表 大学卒業後、エンジニアとして携帯アプリケーション開発に従事。その後、社会保険労務士資格を取得し、不動産業界や大手飲料メーカーなどで労務を担当。労務部門のリーダーとしてチームマネジメントやシステム導入、業務改善などさまざまな取り組みを行う。2021年に社会保険労務士として独立。労務コンサルのほか、Webメディアの記事執筆・監修を中心に人事労務に関する情報提供に注力。読者に分かりやすく信頼できる情報を伝えるとともに、Webメディアの専門性と信頼性向上を支援している。
この記事の監修
大堀 陽介(おおほり・ようすけ)
【経歴】 ファッション業界で営業を経験後、2006年に株式会社クリーデンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社。現在まで、キャリアアドバイザーとして従事。長年ファッション業界担当として、20代~50代まで、MD、デザイナー、パタンナー、生産管理、営業、事業部長と幅広く担当。これまでの業界知見を活かし、転職支援を行っている。プライベートでは2児の父。
【メッセージ】 転職活動は不安な反面、新たな気づきが生まれる良い機会だと思っています。人生は一度きり。いつかご自身の人生を振り返った際に、後悔のない判断/決断、キャリア選択をしていただきたいと考えています。足元の不満を解消するだけでなく、ありたい姿につながる転職、キャリアアップを一緒に考えて、サポートさせていただきたいと思いますので、ぜひお気軽にご相談ください。







